風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

キツリフネ、種まきから開花まで

2023年06月23日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
この黄色い花は「キツリフネ」(黄釣船)といいます。
昨年に種をまいたものが、やっと庭で咲き始めました(#^.^#)
キツリフネは、ツリフネソウ科の一年草で
やや湿った薄暗い場所に自生しています。
花が咲くのは、6月から秋(何月だろう?)までだそうです。
キツリフネの種まきから、開花までの記録を書いてみます。


2022年の6月、たまたま行った先の
「湿った薄暗い場所」で、この花に出会いました。


へんてこな形!ひと目で好きになり
種ができていたので、少し貰って帰りました。
種は最初は緑色でしたが、紙袋に入れて5日ほど吊るしておいたら
追熟?して茶色になりました。
2022年6月13日、15粒の種をまきました。
芽が出るかな?


ああ・・・待てど暮らせど、芽は出ない・・・
朝顔やヒマワリの種を、ちょっと遅いけど6月にまけば
すぐに芽が出て、年内には花が見られるのに。
キツリフネさん、発芽の気配すらありません(´A`)
15粒しかないから、丁寧にポリポットに1粒ずつまいたのですが
いつしかそこに他の草が生えだして、もうダメかなって思いつつ
諦めきれず、水やりをして冬を越しました。

**
そして2023年、3月になりました。
あら?ポットに芽生えの予感が\(^o^)/
3月20日、最初は半信半疑、これってそうかな?


今まで、うちの庭では見たことがない形の双葉。
その間から出てきた本葉も、初めて見る形です。


この時点では、まだ他の植物の芽かもと思っていましたが
種をまいたポットに、次々と同じ形の双葉が生えてきたので
これはキツリフネだと、確信しました。


3月に発芽を確認してから、ぽつぽつと順に芽が出てきて
約1ヵ月経ち、もうこれ以上は芽は出ないようです。
数えてみたら、種を15粒まいたうち、8本が発芽しました。
約半分ですね、発芽率が良いのか、そうでないのか分かりませんが
育てるのが初めての植物なので、芽が出ただけでドキドキです。
左側が発芽したもので、右は、他の植物の色んな芽でいっぱいです。
真ん中のビオラは、去年咲いた花のこぼれた種で咲きました。


***
4月、弱々しい感じですが
少しずつ大きくなってきました。


4月18日、背丈は6cmくらい。
隣に生えているのは、何かの草なのですが
最初にキツリフネ?と思って育てていたので、抜けなくて残してあります(^m^)


葉は楕円形で互生、先が尖らず丸い。


キツリフネは根っこが少なくて、移植を嫌うそうなので
今のうちに定植しておくことにしました。
ポットから抜いて見ると、丁度よい具合に根が巻いていました。


どこに植えようか、とても迷いましたが
少し前に植え替えをした「タイワンホトトギス」のプランターの
空いているところに一緒に植えることにしました。


初めて育てるキツリフネが、どれくらい大きくなるか分からないので
4本だけ、苗を間隔をあけて植えました。
タイワンホトトギズも「明るい日陰で、湿った場所」に生えるそうなので
キツリフネと気があうかもしせません(^m^)


残りは、2本を庭の木陰に植えて・・・


あと2本は鉢植えにしました。
ついでに、こぼれた種から芽生えて、咲き始めたビオラも植え替えました。


***
4月の終わり頃
プランターに植えて10日後
なんだか・・いっきに葉が大きくなりました。


5月13日に撮った写真では、こんもり茂ってきたホトトギスの
背丈を追い越しています。


5月18日、植え替えてから一ヵ月経ちました。
この日背丈を測ってみたら、なんと!32cmになっていました。
ちょうど一ヵ月前に測ったときは、6㎝だったので、急成長です。


6月には花が咲くと書いてあったけど
これは何だろう?
つぼみ?じゃないような・・・


細長いものは、日ごとに膨らんできて


ある日、写真を撮ろうとして指先で触れた途端
パチンっと弾け、何処かへ飛んでいってしまいました。
これは手の中で弾けさせて、捕まえた種です。


****
花を咲かせずに、自分の花粉で受粉をしてタネを作る植物があります。
この咲かない花のことを「閉鎖花」(へいさか)というそうです。
普段目にする、咲いている(花びらが開いている)花のことは
「開放花」(かいほうか)と呼ぶそうです。
開放花なんて言葉、知らなかった~
花は咲くのは当たり前だと思っていたけど、違うんですね(^-^)ゝ
閉鎖花をつける植物の代表には、スミレがよく知られていますが
キツリフネもその仲間でした。

6月になりました。
毎日見てるキツリフネ(笑)に、前とは違う形のつぼみが付きました。


開放花のつぼみかも?
これがどんなふうに膨らんで、どんなふうに開くんだろう?
もう楽しみで楽しみで、更に庭へ何度も見に行きました。
色付いてきたつぼみは、木魚に似ていませんか?(^m^)


大きくなってきたら・・・クジラに似てきました。
本当に変わった形をしています。
明日には開いて初めての「開放花」になるかなぁ・・


パッカーン!
開きました\(^o^)/
蝶の翅のように、大きく垂れた2枚の花びらは
蜜を吸いに飛んでくるハナバチが着地するための
専用の足場だそうです。


キツリフネの花の、細いしっぽみたいなところには
蜜が溜まっています。
距(きょ)というのですが、こんな狭くて奥まったところの蜜を吸えるのは
長いストローのような口を持った、スズメガかな?と思ったら
違いました。
スズメガはキツリフネにとって
花粉を運ばず蜜を飲んでいく、蜜泥棒だそうです(^m^)


キツリフネの花粉を運ぶのは、主にマルハナバチの仲間で
中でも特に口吻が長い「トラマルハナバチ」だそうです。
花の入り口の天井には、花粉をいっぱい付けた「オシベ」があります。


トラマルハナバチの体は毛むくじゃらで、花に潜り込むときに
たっぷりと花粉が体にくっ付きます。
何度もハチが出入りして花粉がなくなると
スゴイことが起こります!
キツリフネはおしべを根元からポロッと落として捨てて・・・


今度はめしべを成熟させ、自分の花粉ではない他の株の花粉を受粉するのです。
こんなふうに雄しべが雌しべよりも先に成熟する仕組みを
「雄性先熟」(ゆうせいせんじゅく)というそうです。


無事に受粉が終わると、今度は花びらを落として
果実の中でタネを熟成させます。
落ちていた花びらを拾ってみました(#^.^#)
本当は4つのパーツからできているのですが、オシベの上にあった
半円形の「軒下のひさし」みたいなのは、見当たりませんでした(^^ゞ


植物にとって一番大事なのは、次世代に自分の遺伝子を残すことです。
自家受精のメリットは、高い確率でタネを作れることで
閉鎖花は、そのための保険みたいなものでした。
でも、デメリットもあって、子孫がみんな遺伝的に同じなので
環境の変化や病気などで、全滅してしまう恐れがあるそうです。
キツリフネは、成長にエネルギーが必要な時は、花を咲かせるコストを省き
じゅうぶん大きくなったら、開放花を咲かせて他家受粉でタネを作る
そんな戦略で生きている、とても奥の深い植物でした。
きれいな花だと、ただ見ている時には知らなかったお話しでした(#^.^#)


今日、昼間に花を見ていたら
小さな蜂?が花の奥から顔を出しました。
蜜泥棒です!距まで歩いて行って、蜜を飲んできた帰りみたい。
「見逃してください」というような顔に見えて、笑ってしまいました。


秋まで咲くという、キツリフネです。
これから花や種にどんな変化があるか?
どんな物語りを見せてくれるのか・・・
楽しみに観察していきたいと思います(^^♪

長くなりました(^^ゞ
最後まで読んで下さって嬉しいです。
ありがとうございました。
以上、キツリフネ、種まきから開花までの記録でした!
次回へ続く?かな(^m^)

小鳥の種まき/発芽から1年間ずっと謎だった植物は・・・

2023年03月11日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
拾ってきた樹木の種をまいて
気長に育てるのが趣味なのですが
ある年に、つる性の「テイカカズラ」の種をまいてみました。
何とも言えず、美しい冠毛です(#^.^#)

5カ月後、発芽したのはこんな芽でした。
ふたつとも何だか違う気がする(^^ゞ
2020年5月19日


特に、左側の子は絶対違う(笑)
とりあえず、育ててみます。


9月1日
3か月くらい育てたら、こんな子になりました。


見たことがあるような、ないような。
背丈はあまり伸びず5cmくらいで
葉の全体と葉柄に、細かい毛がびっしり生えています。


庭のカシワバアジサイの葉によく似ているので
両方を見比べてみたけど、ちょっと違うの。


10月30日
葉が茶色っぽくなってきました。
樹木なのか、宿根草なのかまだわからないけど
どうやら落葉するみたいです。


11月20日
これが最後の一葉になりそう。
冬越しはどうしようかと思ったけど
特に保温などせず、庭で一冬を過ごしました。



翌年2021年の3月28日
うわ~、芽吹いてきました!
小さいのに、耐寒性のある植物だったのですね。
民族衣装で踊る人みたいに見えて、可愛い♪
3号のポリポットから、4号ポットに植え替えました。


4月13日
葉が展開してきました。


5月26日
やっぱり見たことあるような気がするけど・・
アナタは誰?
そこで、ネットの質問サイトに写真を掲載したところ
「キウイの実生では」という返答をいただきました!


そうか、この子はキウイだったのかぁ~
あっ!もしかしたらあの時の?
冬に道で拾ってきたキウイを鳥にあげたことを思い出して
写真を探してみました。
2020年1月、発芽を見つける4カ月前です。


これは、鳥さんの恩返し?
というか、栽培依頼なのかも(^m^)
きっと美味しかったのでしょうね。


7月19日
キウイだって分かったら、もうキウイにしか見えない(笑)


8月1日
寒さにも強かったけど、夏の暑さも平気みたい。
丈夫な子です。


11月24日
落葉してきて茎の部分が良く見えるようになると
今年1年で、去年の5~6倍も大きくなったのが分かりました。


キウイの冬芽と葉痕は特徴的な形をしています。
葉痕(葉の落ちたあと)は、タコの吸盤みたいな形をしていて
葉痕の上のぷっくり膨らんだ部分を「葉枕」(ようちん)と言うそうです。
ここに冬芽が入っているのですが、葉っぱの枕(まくら)だなんて
可愛らしい名称だなと思いました(^m^)


**
翌年2022年の3月31日
枝の一番上の冬芽が芽吹きました。
キウイ発芽から3年目の春です。


4月7日
去年の新芽より、なんだかしっかりした感じです。
3年目だから大きくなるかな。


4月15日
5号鉢に植え替えをしました。


4月25日
何かに巻き付くための「つる」が
初めて伸びてきました。


凄くきれい。


4月26日
葉の形も、楕円形から円形に変化してきました。


6月20日
つるが伸びてきて、そろそろ支柱が必要かな。


6月30日
水やりをしても、すぐに土が乾くので
鉢から抜いてみたら、もうこんなに根が回っていました。


6号鉢に植え替えて、支柱を立てました。


7月18日
支柱よりも長くつるが伸びてきたので
ベランダから庭へ運んで、庭木に絡ませることにしました。
朝顔などでもそうですが、どうもつるの誘引がどうも苦手なのです(^^ゞ


8月25日
あれよあれよと言う間に伸びたつるが
後のカシワバアジサイに絡みついてしまいました。
丁寧に解いてみると、こんなに長くなっていました。


11月3日
キウイの剪定方法をネットで見てみても
よく分からなかったので、そのまま育てたら
こんな感じで落葉の季節を迎えました。


***
2023年1月8日
冬越しは北風が当たらない
日だまりに鉢を置いておきました。
休眠中の樹木って、冬眠しているサナギと似ていて
生きているかが心配になります。


2月25日
キウイの冬の剪定は、12月から2月頃に行うのが良いらしく
この日、思い切って長く伸びたつるを
地上から80cmのところで切ってみました。
切り取ったつるには弾力があり、ちゃんと生きているようで
安心しました(#^.^#)


実生のキウイは、実がなるまで6年ほどかかるそうです。
それ以前に、雌雄異株でメスの発現率は10パーセントほどだとか(^^ゞ
この子はどっちなんだろう?
花が咲くまで楽しみに育てていきたいと思います(#^.^#)


以上、小鳥のお土産「実生のキウイ」成長記録でした。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました\(^o^)/

アルストロメリアの種をまいたのを忘れていた!

2023年01月07日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
あれ?何かが生えてきてる・・・
去年のクリスマスの日に、庭で洗濯物を干した後
日当たりに引っ越してきたプランタースタンドを何気なく見ていたら
ポリポットの中に、緑色の芽がチロっと出ているのを見つけました。


う~ん、見覚えがある形の葉っぱです。
あ!これはもしかして・・・
急いで部屋に戻って、パソコンから夏の写真を引っ張り出してみると
そうそう、種まきしたあの日の記憶がよみがえってきました。


この花は、アルストロメリアの原種「プルケア」といいます。
アルストロメリアは球根植物で、花が咲くのは5月~7月。
寒さや暑さに弱いとありますが、この種類はとても丈夫で
うちの庭では半分野生化して、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。


8月になると、花が咲き終わった後がふくらんできました。


側面が6角形で、その入れ物にフタをしたような面白い形です。
どんな種になるんだろう。


茶色くなってきました。


熟した果実から順番に、台座みたいなところからポトリと自然に落ちるようです。


台座はガクだった部分かな?
写真を撮ってみたら、どこかで見覚えがある顔みたいな模様がありました。
イタリアの太陽の絵のように見えました。
実が落ちた跡が、みんなこの模様で笑っているのだと思うと楽しくなります。


**
さーて、どんな形の種が入っているんだろう。


ワクワクしながら割ってみると、縦にパリッときれいに裂けて
薄茶色の小粒な種が8個出てきました。
想像していたのとはちょっと違う(笑)
この写真は、日付から2022年8月11日の10時頃で
散歩から帰ったついでに、庭先で種を割ってみたようでした。


次の写真は種を割ってから7分後だったので、推測すると・・・
(手の平の種をどうしよう、部屋に持っていくと忘れそうだし)
(そうだ、ついでに今まいてしまおう)
家に入る前に庭でポットに種をまいたみたいです。
後で名札を立てようと思って、ポットの端に果実についていた柄を刺してあります(^m^)


なのに、3歩あるいたら「まいた事」を忘れたみたい。
それから4か月以上も思い出すことなく
12月も終わろうとした頃、「なんだ~この芽は?」となるなんて。
今回は葉が特徴的だったおかげで「謎の芽」にならず、助かりました。


屋外での冬越しは大丈夫だと思うのですが、幼い苗なのでベランダへ連れてきて
ビニール温室に入れる事にしました。


大きいお兄ちゃんたちの間に、チョコンと仲間入りです。
寒かったでしょ、ごめんね(^^ゞ
春までしばらくここでお休みしていてね。


以上、アルストロメリアの種まきのお話しでした(#^.^#)

発芽の予感を夢見て、真冬の種まきをしました。

2022年12月30日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
あっと言う間に年末ですが・・・
この秋、いろんな所から拾ってきたり、採ってきた果実が貯まっていたので
種まきをしました(^-^)ゝ


ガガイモ、ムクロジ、モミジバフウなど
大きくて形に特徴がある種は覚えているのですが・・・
う~ん、これは何の種だったっけ?
写真の日付から、その日に行った場所などを調べたら


散歩の途中で採ってきた「アカメガシワ」だと分かりました。


これは同じ木で、7月に見た雌花です。
オレンジ色のピロンとしているのは「柱頭」といって、花粉がくっ付く部分です。
柱頭は種ができる「子房」と繋がっています。
アカメガシワの双葉って、どんな形だろう?発芽するといいな。



公園で拾ってきた木の実たち。


袋状になってる種とか


黒い実も拾ってきました。


これはメタセコイアの実です。


なんだか最近、庭にスズメが群れで来るなぁと思って、飛び立った場所を見てみると
青い果実が熟して割れて、種が地面に散らばっていました。


食べにきてたのかな?
種を拾い集めてまいてみました。


**
散歩の途中で見つけたニシキギの実。


ひとつの果実の中に、何粒の種が入っているか?
種をまくようになるまで、そんなことは特に考えた事がなかったのですが


見た目と勘で予想しておいてから、果実をギューッと潰すと・・・
あらまぁ!
実の中に、極小の種がぎっしり詰まっていたり
意外にも大きな種がひとつきりだったりと、面白いものです。
ニシキギの実には、ツルンとした真っ白な種がひとつだけ入っていました。


***
こちらは庭に落ちていた「カクレミノ」の実です。


花が咲くと、蜜を求めてたくさんの虫たちがやってきます。
うちの庭ではヒメスズメバチの姿を多くみます。
秋に果実が熟してくると、今度はヒヨドリが訪れて実をついばんでいきます。
どんな種が入っているのかな?
見た目では、サクランボみたいな種がひとつかな?と予想していたのですが
指先で潰してみると・・・
柿の種を小さくしたような、半月型の種が5個出てきました。


5個中、2~4個は未熟で白くペラペラです。
熟して形の良いものを10粒集めて・・


5粒ずつまきました。
芽が出るといいな。


散歩のとき、川の土手で採ってきた「ジュズタマ」
首飾りやお手玉を作って子ども頃からよく親しんだ種ですが
この歳になって初めて「まいてみよう!」と思い、土に埋めてみました(^m^)


そしてこれは、どうしても思い出せない種です。


このサイズで、4粒って・・・何だろう?
芽が出たらわかると思うので
一応まいておきました。


年末になると毎年、寒さにブルブル震えながら種をまいている気がします。
春、種が土からちょっとだけ頭を出す「発芽の予感」を感じるのが
いまからもう楽しみです。

ムラサキナツフジ?発芽した謎の植物、2年目の夏・・・

2022年08月24日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
2021年の6月、庭でひょっこりと生えてきたこの芽・・・

まいたのは確かに「カエデ」の種だったのですが
どうみてもカエデではないです(^^ゞ

以来、「謎の芽」として育ててきた植物の正体が
最近とうとう分かりかけたような、そんな感じなので
記録として書いておきたいと思います\(^o^)/


7月、ちょっと大きくなりました。


1カ月後の8月、根本の辺りの茎が木質化してきました。
葉も硬く、しっかりしています。


これくらい成長すると、だいたい種類が予想できるのですが
いままで見たことがない葉と、立ち姿です。
鳥が食べてフンで落とした種だとしたら、ここの近所に生えている木なので
これも予想がつくのですが、まったく分かりません。


その後、2か月間で1cmくらい伸びただけでそれほど大きくならず
10月下旬に葉が黄色くなってきました。


落葉樹なのかな?
11月にはすべての葉が落ちました。
土に爪楊枝が刺さったような、頼りない姿のまま
冬が越せるか心配でした。


**
2022年5月、写真はないのですが(^^ゞポチポチと新芽が出てきて
5月中旬には、去年と同じ姿になりました。
大きくなってないので、「振り出しに戻る」みたいな感じです(^m^)


6月になると、新芽の部分が伸びてきて、2cmくらい背が伸びました。


7月、土の表面が固まってきて水はけが良くないので
鉢はそのままの大きさで、新しい培養土で植え替えました。


この頃、散歩に行くとあちらこちらで
「ナツフジ」の花が咲いているのを見かけました。


名前の通り、夏にフジに似た小さな花を咲かせるツル性の植物です。
可愛いなぁと写真を撮っていると
あれ?うちの子と葉っぱが似てない?とふと思ったその時・・・


いきなりピキーーーンと記憶がよみがえりました!
デンパークで拾ってきた種だ!
探したら、2020年12月に鞘を拾った時の写真が出てきました(^m^)


***
それを車のダッシュボードに飾っていたら、ある日鞘が爆ぜたので
豆を拾って、ポケットに入れて・・・忘れて・・・
その日の夕方、庭で水やりしているとき、ポッケの中にあった豆を
何の気なしに、ポリポットに指で埋めた事を思い出しました!
そうかぁ・・ここについでに埋めたんだ・・・
カエデはひとつも発芽せず、なぜかこの子だけ芽が出たんですね(^-^)ゝ


意識せずに手から物を離すと、どこへ置いたか忘れてしまうのと同じで
種をまいた事もきれいさっぱり記憶から消えていて
自分で「謎」を作ってしまっていました。
記憶が戻り、「振り出しへ戻る」です(^m^)


デンパークで拾ってきたサヤは、ナツフジの園芸種
「ムラサキナツフジ」でした。
画像検索で葉の形などを調べて、たぶん間違えないとは思いましたが
実物をみて確かめようと
先日のデンパーク行きの第一目的は「ナツフジ探索」でした。

場所はどこだったっけ・・・
花木園の奥の方へ行くと、ありました!


写真中央の他の木に絡みついているツル
これが全部ムラサキナツフジです(^^ゞ


8月が花が咲く時期といわれていますが、まだ1分~2分咲きで
葉の陰に花がチラチラと見える程度でした。


花は濃い赤紫色で、とても綺麗。
フジと違って、花房は垂れ下がらず、上を向いて咲くそうです。


萩の花に似ていますね(#^.^#)
うちのチビ苗ちゃんにいつか、こんなきれいなお花が咲いたら
嬉しいだろうなぁ


低い位置にある枝には、つぼみが沢山ついています。
満開になったら素晴らしいでしょうね。
9月になったらまた見に行きたいと思います。


帰宅してすぐ、ベランダの鉢植えを見にいきました。


今年の成長もほんのちょっぴりだったけど
元気に育って、いつか美しい花を咲かせてね(#^.^#)


以上、謎の芽だった植物の名前が(たぶん)分かった
お話しでした(^^)/

アオギリの種まき

2021年12月01日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
11月の初め頃
公園で拾った「アオギリ」の種を土に埋めました。
ただの種まきなんだけど、樹木の種はなんていうか・・・
拾ってきたときの思い出も一緒に土にうずめるような感じです。
市販の種子とは違って、芽が出るか出ないかのドキドキ感もあり
毎日の愉しみになってくれます。


もしも春に、土の表面にぽちっと芽が出たら
秋に見た公園のこの景色を思い出すような気がします。
出るか出ないか、分からないけどね(笑)


アオギリ「青桐」は、幹の色が緑色(青)で、葉っぱの形が桐に似ているのが和名の由来です。
秋に葉が落ちる落葉高木で、樹高は15~20メートルにもなります。
20メートルってどれくらい?と思って調べたら、7階建てマンションの屋上くらいだそうです。
指でつまめる、こんなに小さな種の中に、大きく育つ遺伝子が入っているなんて、本当に不思議です。


ポリポットに10粒、拾ってきてそのま、ままきました。


発芽するのを夢見て
本物の双葉が見られたら嬉しいです(#^.^#)


紅葉ちゃんと、満作くん

2021年04月18日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
冬にまいた、木の種から
芽が出てきました(#^.^#)
まずは「モミジ」です


1月に行った豊田市の民芸館
庭で拾ってきた種。
お母さんの木です(#^.^#)


手袋が懐かしい(笑)


自然界では、条件の良い場所に
舞い落ちた幸運な種が芽を出すのでしょうね。
うちに来た子たちは、ふかふかの土のお布団で
春を待ちます(^m^)


芽が出てきたのは
3月の終わり頃でした。


見るたびに
毎日どんどん出てきます。


先日また民芸館に行ってきて
お母さんモミジの木も見にいったら
花が咲いていました(#^.^#)


モミジの新芽は
紅葉しているみたいに赤いです。
これから緑色に変わっていくのかな。



同じ日に拾ってきた
「マンサク」の種。


探したら、あちこちに飛び散って
たくさん落ちていて
心の中で「やったー!」と叫びながら
大喜びで拾いました(笑)


全部まいて


4月の半ばに
ふたつ芽が出ました!


一緒に連れてきた
種にそっくりな黒い石も
なんだか嬉しそう。


種を拾いに行った日に見た
マンサクの枝には


今年も花が咲いて


新しい「種の発射台」が
着々と準備されていました(^^♪


樹木の双葉は
茎が太くて葉が肉厚で
赤ちゃんなのに、とても力強く見えます。
大型犬の子犬の足みたいな感じ(笑)


マンサクは去年発芽したけど
本葉が出ず、育たなかったので
これから、どんなふうに大きくなるのか
とても楽しみです。
そして・・・
まだまだ色んな種の芽が出てきています\(^o^)/
毎朝、庭とベランダへ見に行くのが楽しみです。


小さな芽吹きが始まりました

2021年03月28日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
ベランダで冬を越した
小さな樹木たちが
目を覚まし始めました


北風から身を守っていた
硬い冬芽がほぐれて
次々と
新しい葉っぱが開いてきます


植木鉢の中にシートを敷いて
木の下に座り
お花見ならぬ
葉っぱ見をしたい気分(#^.^#)


まだ霜が降りる寒い日に
ろうそくの明かりのような新芽が
細い枝に、ぼおっと灯り・・・


こんなに小さくても、季節が分かるのか
ロウバイの花が咲く頃
みんなが、いっせいに葉を広げました。
今年はどれくらい背が伸びるかな
楽しみ~



3月半ばになると
他の子たちも
あくびをしながら(笑)起き出しました


秋には、あんなに硬くごわごわになるのに
どんぐりの新芽は
産毛でおおわれていて、とても可愛いの


センダンは、2回目の春です
おはよー!
今年も会えてうれしい!


ムクノキ
1年で背がすごく伸びたけど
枝は細く繊細で
葉のふちにある、ギザギザが特徴的です
大きな木の芽吹きって
普段は見ることができないから
こんな赤ちゃんの葉を
間近に見られるのも
樹木を種から育てる楽しみの一つです(^-^)V


ハクウンボクも
ちょこんと小さく芽吹きました
大きな葉が特徴の樹木なのですが・・・
大器晩成なのでしょうか
根元の葉は、種が飛んで生えてきた
ホタルブクロです(^^ゞ


モクレン!
木蓮の冬芽って、暖かいコートを着ている
イメージだったけど


よく考えたら、あれは花芽だけで
葉っぱは、こんなふうに裸だったのかも
羽化したての蝶の翅みたい
はやく開かないかなぁ


**
ソテツさんたちは
つい最近まで
昼間はベランダへ出して
夕方に部屋へ取り込むという
毎日のお世話が、けっこう大変でしたが
Aさん、元気に冬を越しました


Bさんも、元気(^O^)
いっそ落葉樹の方が
冬でも外で大丈夫そうな感じで
こうして葉があるだけで、心配になりました


そして・・・
こちらの子たちにも
発芽の予感が!(#^.^#)
今からドキドキする、楽しみです~


ナギの木は
寒さに強いような見た目(笑)なので
ベランダで冬を過ごしました
でも、本当は3メートルほどになるまでは
防寒が必要だったようです
毎晩ビニールを被せておいたので
なんとか、春を迎えられました(^_^;)


夜は部屋に取り込んでいたのに
枯れてきて
もうダメかな(>_<)と思っていた
クララが
気温が上がるにつれ
元気を取り戻してくれました(´ー`)


小さいのに
頑張ってくれました!
一緒に生えているのは
こぼれた種から芽生えた「ヒメツルソバ」です
この子たちは、丈夫だね^^


それから、少し前にブログに書いた
柿の木なのですが・・・
頂点の芽が取れてしまって心配していた
いちばん小さな子が
なんと!柿ではなかったんです~


頂点の芽は、取れたのではなくて
最初からぷっくり膨らんでなかったようです
どこで間違えたんだろう(笑)
柿たちと、兄弟のように冬を過ごしたけど
この子は「ハゼの木」でした(^^ゞ


***
謎の木も、無事に芽吹きました。
種をまいた覚えがないのに芽が出てきて
去年、1年間育てたけど
名前が判明しなくて
落葉樹だという事しか分からなかった子です(笑)
今年は誰か、分かるかな?


そして、去年の秋に種をまいた
ニワウルシが発芽しました\(^o^)/
今シーズンの、初発芽です


タイサンボクや
ネムノキは、まだ眠っているみたい
カラスウリは4年目だけど・・・
起きてくるかな?


3月があっという間に過ぎました
この調子だと
ゴールデンウィークも
あっという間に来そうです(笑)

種まきした子たちが
今年はどんなふうに成長するか・・
スタートの春です(^-^)V



種まき「キササゲ」と・・「カエデ?それともモミジ?」

2021年01月20日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
種まき(#^.^#)
続いては「キササゲ」です。


この長いサヤには
小さな豆がぎっしり詰まっていると
思っていたのに

こんな形の種が
行儀よく整列して、収まっていました。


綿毛だ~\(^o^)/
種から生える毛は
「種髪」(しゅはつ)と言います。
同じような毛でも、タンポポの綿毛は
「冠毛」と呼ばれています。
その違いは、毛のついた種が
果実の中にあるかどうかだそうです。
キササゲの種はサヤ(果実)の中にあるので
この毛は、ガガイモなどと同じ「種髪」です。


でも、髪質が全然違う(笑)


綿毛とは言えないような剛毛ですが(笑)
飛行実験では、ガガイモみたいにホワホワじゃなくても
かなりの飛距離が出ました。
この毛の生え方も個性(笑)
航空力学的には完璧なのでしょうね(^m^)



観察といいながら
いつも適当なのですが、珍しく測ってみました。
種の本体は約1㎝。
本体と同じ長さの種髪が両脇に生えているので
全体で3cmほどになります。
髪、長いね(笑)


発芽率はどうなんだろう?
わからないので、とりあえず
5個、まきました。


**
それから、この種も。
モミジだと思うのですが、本当はなんだろう?


「モミジ」と「カエデ」の違いって
種類が違うんだろうなぁ・・と思っていましたが
調べてみたら、意外な理由でした!
それは・・・
葉の切れ込みが、深いが浅いかで呼び方が違うとのこと。

切れ込みが深いと「モミジ」
浅いと「カエデ」なのだそうです。

「森林・林業学習館」の画像をお借りしました。

種の片方にプロペラが付いていて
翼は、トンボの翅の形にそっくりです。


こちらは水に沈むか、確認せずに
ぜんぶまきました。


春になったら、民芸館に行って
種を貰った母樹が、モミジなのかカエデなのか
見に行ってみます(#^.^#)
芽が出るといいなー


種コレ2021開幕! 豊田市民芸館で種探し

2021年01月15日 | タネをひろってきたり、まいてみたり
今年の「種コレ」が1月早々、始まりました(笑)
2021年も元気に
いろんな種を採取していきたいと思います(^^)/

今年最初のコレクションは・・・
これ!
30㎝以上ある長いサヤです。


初めて見たのは数年前
こんな姿でした。
背の高い木で
垂れ下がった枝に
ささげ豆のようなサヤがなっていました。


「樹木・ささげ豆」で検索したら
キササゲ(笑)という名前の木でした。
ああ、そう言えばあのサヤどうなってるかな・・と思いだして
木を見にいったら、硬い種になっていました!


どんな豆が入っているのかなぁ・・・
飛び散らないように、そーっとサヤを割ってみると・・・
えっ?なんだか想像と違うものが詰まっています(ll゚д゚)


薄っぺらくて、両側に毛が生えている
これは風に乗って「飛ぶ種」の仲間です!


後で調べたら、キササゲはマメ科ではなく
ノウゼンカズラ科の、落葉高木でした。

背が高くて、水気を好むために避雷針代わりに
雷除けの木として、神社や仏閣などによく植えられたそうで
実は、利尿作用が強力なので、腎臓病の妙薬として利用されるそうです。

どんな飛び方をするんだろう。
さっそく飛行実験をしてみました(^-^)ゝ


ビュンビュン風が吹く
橋の上から飛ばしてみると・・・
うわー、すごい!
平行な態勢を保ったまま
素晴らしい安定感で、どんどん遠くへ飛んでいきました。
(写真には写らなかったけど)

種の設計者って、本当にスゴイなと
いつも思います。


2つ目の種は、地面にたくさん落ちている
こんな果実でした。


見上げても、実がなっている樹木はないし・・・
何だろう?
ミニトマトみたいです。


ひっくり返して見ていると
痛い!
指にトゲが刺さりました。


分かったー!!
これは「悪魔のトマト」
ワルナスビです!
命名した牧野富太郎氏が
「こんな草を負い込んだら災難だ」と言ったという
植物の実でした。

持ち帰るのは止めます(笑)
この広場は、春から秋まで
ワルナスビの園になっているのでしょうか・・・
それは、ちょっと見てみたい気がしますが(^m^)

**
次は民芸の庭園で
お目当ての種を探すことにしました。
狛犬さん、元気そうでなによりです(#^.^#)


その種は、マンサク!


ここで採取した種が
去年発芽したのですが
うまく育たなかったので、再挑戦です(^^ゞ
マンサクの種は「爆ぜる」仲間で
発射台の角度から、種が飛んだ方向と距離を推測して
地面を這うように探してみます(笑)


あったー!
黒くてピカピカしてるから
落ちていさえすれば、すぐに見つけられます。


親株から3メートル以上離れた場所に
ぽつぽつと、いくつも見つかりました。


つぼみはまだ硬く
花びらが見えているのは1個だけでした。
この花の咲き方も楽しいの(#^.^#)


****
庭園には人影もなく
寒々しい景色でしたが
木々が、着々と春に向けて
準備している気配がしていました。


カエデの枝に残っていた
プロペラも・・・


少しだけ、いただいてきました(#^.^#)


木瓜の花が咲いていました。
たしか5月頃にも花が見られると思ったけど・・
調べてみたら、晩秋から春にかけて咲くものを
「寒木瓜」と呼んでいるそうです。


来月にはマンサクが咲くかな。
また来てみたいと思います(*^^)v


以上「種コレ2021」開幕!でした。