風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

イチョウウキゴケ危機一髪

2022年03月23日 | イチョウウキゴケ
お彼岸の朝、雨の中傘をさして歩いてお墓参りに行って
そのあと、ちょっと遠回りして家に帰る途中
見えた景色に、何となく嫌な予感がしました(ll゚д゚)


田んぼと耕運機はよくある取り合わせだけど
パワーショベルって、なにかを掘り返すイメージで違和感がありました。
それにあそこは、去年みつけた「イチョウウキゴケ」の生息地です。
雨が止むのをまって、夕方に急ぎ足で見に行きました。


去年は木製の狭い排水溝から
水草は流れず、水がゆっくりチロチロ流れていたのですが


太い径の排水パイプが新設されていました。


イチョウウキゴケは冬を越せたのかな?
田んぼのあぜに降りて、細い水路を覗き込みながら歩きました。


あ!草むらからカエルが跳ね出てきました。
ウシガエルの小さい子です。
寒くて動けないみたいで、私が写真を撮る間
じっと動けずにいて、申し訳なかったです(^^ゞ



水路の壁面で冬越ししたイチョウウキゴケを見つけました!
濃い緑色で、痩せることなく新鮮です。
こうやって冬の寒さに耐えて、毎年春を待っていたのでしょうか。


明日、雨が止んだらまた工事が再開して
この水路がどうなるか分からないので
その前に今あるウキゴケさんを採取します。


持っていった柄杓で壁面からこそげ落としました。


土に付いていましたが、そのまま水に入れたら
ぷっくり浮かんで「ウキゴケ」に戻りました。
水陸両用ですね、本当に性質は強いと思います。
前にも言ったけど、これでどうして準絶滅危惧種なんだろう?


**
持ち帰り庭で水に浮かべました。


何年か育ててみて分かったのですが、丈夫だけど消滅する前段階は
浮く部分がスポンジ状にスカスカになってくるのです。
凍り付く冬を越してきたのに、いまの状態はスカスカどころか、ぷりぷりです。


こうして突然ですが、イチョウウキゴケの観察が今年も始まりました。
今年はヌマエビさんたちがいる水槽には入れずに
慎重に栽培して増やして、増えたものを生きて行けそうな適地へ放すとか
ちかくの学校とか、ビオトープとかにお話しして
生育地を増やすことをやってみたいです。
明日、工事が終わった水路を見に行ってみます。
こんな田舎なので、明日も変わらず自然のままの環境が続くと思っていましたが
出会いは一期一会なんだなぁと今日実感しました。

イチョウウキゴケ2021「浮かないコケ」になってみた結果・・・

2021年12月18日 | イチョウウキゴケ
2020年に始めた「イチョウウキゴケの栽培観察」
環境が合えばどんどん増えることは分かったので
2021年は、土に植えてたらどうなるか?を実験観察してみました(^^♪
始まりの様子はこちら↓
☆またまた挑戦、浮かないコケになってみる?2021年8月☆

観察の結果から先に言うと・・・土の上でももりもりと盛り上がるくらい成長しましたが
9月になると急速に勢いが落ちて、最後にはほぼ消失してしまうという
残念な結果になってしまいました(´A`)

前回の記事と重複する写真もありますが、2021年7月に植えてから11月までの記録を
忘れないように書いておきたいと思います。

▼7月24日、用水路から採ってきたイチョウウキゴケを植木鉢に植えました。


▼8月4日、約10日でこの成長!


▼8月7日、ひとつひとつが大きくなって、葉?が重なってきました。


▼8月9日、鉢底から給水していますが、たまに上から水をかけてあげます。気持ちよさそう。


▼8月12日、葉?の縁がヒラヒラしてきました。


▼8月16日、鉢いっぱいに広がりました。
本来の水に浮かんでいる状態なら、半分に分裂して増えていくのですが、地上なので折り重なっているようです。


▼8月26日、あれ?葉の色が濃い緑から黄緑色に変わってきました。鉢は直射日光にあたる場所に置いてあります。


▼9月4日、元気がないみたい。無肥料が原因か?

葉の付け根が、白や灰色になっています。


▼9月6日、枯れるというか、溶けるみたいに葉が消えていきます(´A`)


▼9月22日、みるみる間に、こんな状態になりました。


▼10月12日、それでも給水を続けていたら、復活してきて小さな葉が見えてきました。


▼11月15日、やっぱり復活ならず・・・


元の形に戻ったのは、写真中央下の1個だけでした。


*****
イチョウウキゴケは浮いているからこそ「ウキゴケ」なんだなぁ・・・
自由研究のまとめの言葉が、こんなつぶやきではいけないかもしれないけど
土の上でもくもくと膨張していく様子は興味深く、とても面白かったです(^^ゞ

枯れてしまった原因は、夏場に数回水を切らしてしまったせい?
それとも、胞子を作って株が衰退したのか、きちんとした実験でないから分からないけど
来年は上手く育てる事に挑戦したいと思って
イチョウウキゴケが大量に浮かんでいた用水路へ、久しぶりに行ってみました。


▼夏に行った時の写真


えっ!無い!
あんなにあったのに、一個も浮かんでない(ll゚д゚)


田んぼの周りの、かなり長い用水路にびっしり浮かんでたのに、どうして?
環境が合わなくなると急激に絶滅するって、本当なのかな。
チョロチョロと水が流れる用水路の中を覗き込みながら、畔を歩いて探したら・・・
一か所で水路の壁に張り付いて、生き残っているものを発見しました!


この状態で冬を越して、また水に戻って増えていくのか?
それとも、乾燥して枯れてしまうのかもしれない。


いつまでもあると思うな・・・の言葉を思い出して
来年の観察用に、少しだけウキゴケさんをいただいてきました。


半分はメダカの容器に入れて冬越しをしてもらいます。


春から夏にかけて、産まれたメダカの赤ちゃんと、親が入っています。
子どもたちが親に口に入らないサイズまで成長したので、冬の間は同居させます。


もう半分は、ベランダのビニール温室へ。
他の植物たちと一緒にヌクヌク暮らしてもらいます\(^o^)/


今日は冷たい風が強くて、めちゃめちゃ寒い日でした。
育てている植物の一年間の成長記録を、今年のうちに全部書かなければ!と思って
「あ」行の「アオギリ」から始めましたが、なんだか忙して(^^ゞ
やっとこ「い」のイチョウウキゴケです(笑)
春になって、みんなが起きだし芽吹くまでに、ぼちぼち進めていきたいと思います(#^.^#)

またまた挑戦、イチョウウキゴケの栽培/浮かないコケになってみる?

2021年08月16日 | イチョウウキゴケ
去年約1年間続けた「イチョウウキゴケ」の栽培
増殖から一転、消滅寸前へと移り変わりました(´A`)
「快適な環境から少しでも外れると消えてしまう」という
イチョウウキゴケの特徴は、本当にその通りで
さすが「準絶滅危惧種」だと思いました(^^ゞ


そこで!
今年もまた、イチョウウキゴケの観察をしたいと
先日見つけた用水路にウキゴケさんを
採取しに行ってきました。


こんなに小さな用水路に
なんで群生しているんだろう?
この田んぼの持ち主さんに、いつか聞いてみたいです。


増えるって知っているので
少しだけ貰ってきます。


プリプリとしていて、新鮮で
とても状態が良いです(#^.^#)


前回の栽培実験で課題になったのは
小さくなってしまった苔の断片は
元の大きさに戻るのか?と
もう一つ
きれいな形のまま育てるにはどうしたらいいか?です。
今年はこれをテーマに観察をしたいと思います。



プラスチックの鉢を用意して
底にきれいな石を敷いてみました。


1つには断片になったウキゴケを入れて
もう1つの方には、今回連れてきた
プリプリさんを放しました。
7月20日、栽培スタートです。


晴れて暑い日が続きます。
ある朝、いつものように様子を見に行くと
鉢の中でアマガエルが泳いでいました。


あっ!そういえば・・・
以前、縁に返しがある火鉢で水草を育てていた時
その中に落ちてしまったカエルが這い上がれず
溺れて、もがいていたのを思い出しました。
アマガエルは手足の力が弱くて、肺呼吸なので
水に溺れるんです(。・Д・)ゞ
急いで掬い上げました。

発見できて良かった~(ll゚д゚)

大きな石を入れて
カエルの足場を作りました。


さっそく利用者さんが(^m^)


**
7月24日、鉢に入れた残りのウキゴケを
土に植えてみました。


直径12センチの、素焼きの平鉢に
園芸の土を入れて、適当に間隔を開けて
植えるというより、置きました(笑)
給水は腰水で、午後から半日陰になる場所で
乾燥させないように管理します。


約10日後。
えっ?すごい変化。
水の中にいた時は、分裂して個体が増えていたけど
分かれないぶんだけ、1個が膨張して大きくなっています。


そして、3日後。
さらに間隔が狭く、密になっています。


その2日後・・・
苔って、他の種類でもこんなに
ぐいぐい成長するものなのでしょうか?
植物というより、動物的な感じがしてきました。


そして今日の朝
土に植えてから23日で
鉢いっぱいになりました\(^o^)/


顔つきが変わってますが
どこがどう変わったのか、上手く言い表せません(^^ゞ
筋肉が付いた?という感じかな。
植えた当初が


こんな感じ(笑)
観察日記としてはめちゃめちゃ適当ですが
見た感じ違いますね
どうでしょう?


***
水の中の子たちは・・・
7月19日スタートのときから


約1ヵ月で、これだけ増えました。


切れ端になった子は・・・


藻が絡まって
再生しませんでした(´A`)


****
植木鉢に植えた苔の
成長ぶりが素晴らしいので
もう少し詳しく観察したくて
また、ウキゴケさんを捕まえにいきました。
もう、生き物の扱いです(笑)
活きの良いのを厳選して、10個ほど。


前回より一回り大きな鉢に


十分な間隔を開けて植えました。


イチョウウキゴケの大きさは約17mm。
これからの成長と
秋から冬にかけての変化が見てみたいです。
とても楽しみです(#^.^#)




イチョウウキゴケの栽培に挑戦! 1年間のまとめ

2021年07月24日 | イチョウウキゴケ
準絶滅危惧種の「イチョウウキゴケ」の
栽培実験?を始めてから
約1年が経過しました。

田んぼで見つけた4個のウキゴケから
ちゃんと育つか心配しながら
スタートした栽培でしたが・・・
絶滅を危惧されているのが信じられないほど
想像を絶する勢いでウキゴケさんは
日々増殖していきました(@_@)

真夏になっても、成長分裂は止まらず
栽培容器が手狭になって
ヌマエビを飼育している容器へ
分散して移動させました。


その後エビに食べられながらも
増え続けて、2020年11月
「寒い冬を越せるか、観察を続けます」
初めての冬、どうなるのかな?で
夏から秋までの観察が終わったのですが


結果から言うと、イチョウウキゴケは
無事に越冬できました。
2月の厳冬期に、庭で凍ってもビクともせず
元気に春を迎えられました\(^o^)/


私が住んでいる所は
冬場の最低気温が0度前後くらいで
比較的暖かい地域なのですが
イチョウウキゴケは凍っても大丈夫なくらい
寒さに強い性質のようです。


土に植えたものも


なんとか生き残りました。



冬が終わり、春がきて
そして夏!
今現在のイチョウウキゴケの姿がこれです。


大きい葉っぱは「ヒシ」で
その周りに点々と浮いている
ハート型をしたものが
越冬したイチョウさんです。


実は、ずいぶん小さくなってしまいました(´A`)


たぶん、同じように冬を越した
ヌマエビの団体さんたちが、ウキゴケを食べる時
ツンツンと裏側から突くので
その振動で、分裂してしまったのだと思います(^^ゞ


ベランダで発泡スチロールのフタをしつつ
寒さ除けをしたものは
日照不足だったのか?
こんな色に変わってしまいました。


**
さて、これからどうしよう?
小さくなったウキゴケさんは、元の大きさに戻るのか?
色素が薄くなってしまった子は再生する?
きれいな形のまま越冬させるには
何か方法があるのか?
前に見つけた田んぼに
もう一度、ウキゴケさんを探しにいこうかなぁ

***
などなど、思案していたところ
なんと!
散歩の途中で見つけてしまったのです\(^o^)/


細い用水路を、なんの気なしにふと覗いたとき
浮いている水草の形が、あれ?ハート型?


キャ~!うそみたい。
それは、ぎゅうぎゅう詰めの
イチョウウキゴケでした(#^.^#)


すごく不思議です。
何年も歩いてきた道なのに
どうして今、見つけたんだろう?
う~~~、神さまありがとう!

またまた新しい観察が始まる
トキメキの予感がしてきました(笑)

イチョウウキゴケの栽培に挑戦 その後

2020年11月16日 | イチョウウキゴケ
準絶滅危惧種の「イチョウウキゴケ」を
田植えが終わった田んぼで見つけ
この夏、栽培実験をした記録です(^-^)ゝ
6月8日、イチョウウキゴケ4個からスタートしました。


8月5日のブログでは
「イチョウウキゴケは、順調に増えてきました」
「この暑い夏を越せるか、観察を続けます」
で終わっているのだけど・・・

あれから3か月、結論から言うと
イチョウさんたちは、分裂を繰り返し
恐ろしい勢いで爆発的に増えていくのでした(ll゚д゚)

そんなことはまだ知らない7月19日
庭で少し増えたのを小分けして
大事にベランダへ連れてきました・・・


約2週間後、4倍くらいに増えています。


雨が降ると、部屋に取り込んで
大切に育てているので、形もとてもきれいです。


お盆を過ぎた頃、容器の中が手狭になるほど
増えてきたので・・


水を汲む用に置いてあった別の容器に
ひと先ず、移動させておいたら
そちらも、あっという間にいっぱいになってしまいました。


この辺りから
ねえ、あなたたち本当に絶滅が危惧されているの?
と疑問に思うように・・・


「イチョウウキゴケは、丈夫でよく増えるけど」
「快適な環境から少しでも外れると、すぐに衰退してしまうそうです」
前回のブログに書いた言葉です。
じゃあ、この状態は「快適な環境」なんでしょうね。


栽培に挑戦!なんて意気込んでいたけど
何もしなくても、どんどん増えていってます(^^ゞ


水に浮かんでいては、冬越しできないかもと
土に植えてみたものも


半日陰で、水分があれば
どんどん成長するようです。


小さい鉢にも植えてみました。


**
その後も増殖は止まらず
9月20日、ベランダのミナミヌマエビの
住んでいる所に一部引っ越して・・・


それも、1ヵ月には、水面を埋めつくしました└(゚ロ゚;)┘


まるで生きているみたい!(生きているけど)
エサ(肥料)は何なんだろう?
何にもしていないのに、こんなに増えるの?
でも、絶滅を心配されちゃうくらい繊細なのも事実で(^^ゞ

11月の今日現在、イチョウさんたちは
こんな感じで冬越し前を、まったりと過ごしています。
飼育容器(笑)を追加して増殖に対応しています。


「イチョウウキゴケは、順調に増えています」
「寒い冬を越せるか、観察を続けます」
初めての冬、どうなるのかな・・・

観察を続けます(笑)

イチョウウキゴケの栽培に挑戦

2020年08月05日 | イチョウウキゴケ
毛の生えた心臓・・・
初めて「イチョウウキゴケ」を見たときの第一印象です。



イチョウウキゴケは、日本で唯一、水面に浮遊して生活している苔類だそうです(^-^)
一昨年、近所の田んぼにタニシを見に行ったとき見つけました。
その頃はいろいろあって、ちょっとヘコんでいて
変な植物だけど、強い心(心臓に毛が生えて欲しい(笑))になるお守りにと
ひとつ貰ってきて、庭の睡蓮鉢に浮かべておきました。


秋になると、いつの間にか消えて無くなっていて
あれはなんだったのか?と調べたら
準絶滅危惧種の、とても珍しいコケだと知りました。
去年もその田んぼに探しに行ったけど、無くて
今年、また見に行ったら、あったー!ありました\(^o^)/
田んぼの中のくぼみに、ポツンと浮かんでいるのを見つけました。


少しだけ、いただいてきました(^^)
今度はよく観察して、育ててみたいと思います。


数日後、調子はどうかな?と鉢を覗いてみると
あれ?増えてる・・・


イチョウの葉に似ているから、イチョウウキゴケという名前なのですが
葉がまん中から半分に分離して、数が増えています。


その後も、見るたびに増えています。
1個が2つに分かれるので、全体的に2倍、4倍・・と増殖していきます。
こんなに増えるこの苔が、どうして絶滅危惧種なんだろう?


その答えがすぐに分かりました。
梅雨の時期に、強い雨が降った翌日に見ると
半分に分かれた1片が、さらに細かく分離していて
小さくなって、そのうちに消えてしまうのです(^_^;)


イチョウウキゴケは、丈夫でよく増えるけど
快適な環境から少しでも外れると、すぐに衰退してしまうそうです。
強いのか弱いのかわからない
繊細な、毛の生えた心臓です(笑)
このままだと、細切れになって消滅しそうなので
別の鉢にも移すことにしました。


金魚を入れた鉢にも、数個を浮かべました。


ネットで調べても栽培方法の情報があまりなくて
でも、土に植えて育てることもできるみたいで
ソテツの種をまいた鉢のすみに、植えて(置いて)みました。


用土は、赤玉土の中粒とバーミキュライトを混ぜたものです。
置き場所は明るい日陰で、水を切らさないように注意します。


一か月ほど経ちましたが、枯れずに生きています。
無事に根付いたみたいです。


ベランダにも持ってきました。


強い雨に当てないで、日なたで静かに育てたらどうなるか
実験です。


持ってきた15個が、数日でこんなに増えました!


形もきれいなままです。

手探りの栽培ですが、毎日様子を見ていると
プカプカ浮かんで、増えていくのが
なんだか生き物に思えてきて・・
エサをあげなくていいのか?なんて考えてしまいます(笑)
まずは、この暑い夏を越せるか、観察を続けます(^o^)