風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

思いがけず盆栽風になったフウリンホオズキ

2023年12月09日 | 雑草のタネをまいてみた
去年の冬にふと思いついて、「雑草」のタネをまいて色々育ているのですが
今回は「ヒロハフウリンホオズキ」(広葉風鈴酸漿)の栽培記録です。
ヒロハウウリンホウズキは、ナス科の外来植物で、葉っぱの横幅が広い(広葉)
風鈴のような実をつけるホオズキの仲間の植物です。この辺りの土手にたくさん生えています。
ちなみに、葉の横幅が狭い「ホソバフウリンホオズキ」というのもあるのですが、まだ見たことがありません。

2022年の12月、近所の土手で枯れた株を見つけました。


外側は枯れてパリパリ、中の果実がどうなってるのか見てみます。



皮?を剝いてみると、はち切れんばかりに張りのあるエメラルドグリーンの果実!
熟しているのか、未熟なのかどうかもわからない緑色です(^m^)


春にタネをまこうと思って、果実を冷蔵庫の野菜室で保管したのですが
4月になっても果実の色、形、柔らかさにまったく変化なしです(ll゚д゚)

ミニトマトでも4カ月も保存すれば萎れそうなものなのに・・・
どうしよかと思いましたが、新鮮なままの青い果実を指でつぶして土の中に埋めてみました。自然界では、果実が土の上に落ちるだけで芽が出るはずです。


5月、発芽しました。
たくさんの芽が出ると思っていたけど、発芽したのは1本だけでした(^^ゞ


フウリンホオズキは、江戸時代に日本に入ってきた外来植物だそうです。
「見つけたらすぐに駆除しましょう」と言われるくらい、農作物に対しては悪いらしい。でも、うちの庭で1本育てるくらいは、まあ大丈夫でしょう(^-^)ゝ


**
春から夏にかけて背丈だけ伸びて、ヒョロヒョロになってしまいました。
一番の要因は日照不足でしょう、肥料は不要な感じなのですが、とにかくお日さまが必要みたい。9月半ば頃、ポリポットから陶器の鉢に植え替えました。
雑草って、野に生えているような姿に育てるのは、案外難しいのかも。


**
背丈を測ったら30cmくらいあります。


ホオズキみたいな実が2つ成っていて、支えがなくても自立しています。


去年タネを拾いに行った土手がどうなっているか、見に行ってみました。
こぼれたタネから育った株はもう、めちゃめちゃガッシリしていてうちのヒョロリリンとはまるで違う植物みたい。
たくさんの果実をつけていて、さすが野生!と感心しました。


フウリンホオズキは、日が短くなると花芽を作る短日植物だそうです。
10月になるとうちの鉢植えも、直立していた茎が倒れて小さな花がたくさん咲き始めました。


盆栽風でちょっと可愛い(#^.^#)


11月、どんどん実がなってきます。


花が咲いて


受粉したあと、花びらが落ちて・・・


花びらの下にあったガクが、少しずつ伸びてきて袋状になり
果実を優しく包み込んでいきます。
ガクがピッタリと閉じて、その中で果実が膨らんでくるんですが
どうしてそうなるんだろう?本当に不思議です。


ひとつの果実の中には、150~200個のタネが入っているらしいです。
盆栽風の小さな株でも、数えたら30個の実がなっていました。
すごい繁殖力ですね(^^ゞ


***
12月になっても元気そうなので、鉢を居間に取り込みました。
フウリンホオズキが冬越しできるか、ネットで調べてもわかりませんでした。
雑草を室内で冬越しするなんて、ヘンなのでしょうね(^^ゞ


でも今日も元気に生きています\(^o^)/



雑草の定義って何だろう?
軽い気持ちで検索してみたら・・・
検索上位にこんな内容の結果が表示されました(^^ゞ

雑草とは、人間の営んでいる経済行為に対して作物の生産を減少させ、農耕地の価値を低下させる作物以外の草本、望まれないところに生える植物。だそうです。

どれだけ人間目線なんだろうと思ったけど、これは社会的に見た雑草の定義でした。
生物学的に見た雑草定義は
「人の活動で大きく撹乱された土地に自然に発生・生育する植物」だそうです。
立場によっていろんな見方がありますね(#^.^#)
更に雑草は、生まれた(発芽した)過酷な生活環境で生きるために特殊な能力を備えている、とても魅力的な生き物なのです。
今回はそんな気持ちでタネをまいてみた「フウリンホオズキ」の記録を書いてみました(#^.^#)

オオオナモミの花が咲きました!

2023年09月26日 | 雑草のタネをまいてみた
タネをまいたオナモミの栽培記録です(#^.^#)
今年の4月に発芽したオナモミの小さな双葉ちゃん・・・


3か月後の7月の初め頃
大きくなってきところまでが
前回の記録でした。

どんな花が咲くのかな?
ネットで調べればすぐにわかることでしたが
下調べなしの初体験をしたくて(笑)
ドキドキしながら、花が咲くのを待っていました。
でも、待てど暮らせど花が咲く気配もなくて、不安になった頃
9月になってやっとつぼみらしきものが出てきました\(^o^)/
オナモミの栽培記録、前回の続きからです。


7月、ヒョロヒョロの子をひと回り大きな鉢に植え替えました。
それから一か月月くらい経つと、大きな葉が出てきて
見違えるほど元気になりました。


8月の終わり頃
茎も太くなり、ガッシリした株になりました。
水を欲しがるので、朝晩たっぷり水まきしました。


グンバイムシは相変わらずくっ付いています(^m^)
葉の裏で集まって、まるでここがサロンかのようにくつろいでいます。
でも、オナモミはこれを許容したようです。
葉はかすれてくるけど、本体は平気で
害虫(と言われている虫)を養っていける力強さがある植物です。


**
庭の鉢植えの他に
鉢植えで育てているミラクルフルーツに
春、突然オナモミが芽生えてきました。
私はタネをまいてないのに、なぜこんな所に?(ll゚д゚)と思っていたら
「私がまいた」なんと母が!
冬の間に鉢に実を埋め込んでいたそうです(^^ゞ
いま、ベランダですくすくと育っています。


9月になってすぐ、鉢植えのオナモミに
つぼみらしきのが見られました。


それから更に4日後、丸いぶどうみたいなもののひとつひとつから
黄色い物体が伸びてきました。
もう、我慢できず(笑)ネット検索したら・・・
これはオナモミのオバナだそうです。


オナモミは花粉を風に運んでもらう「風媒花」なので
昆虫などにアピールする美しい花びらはありません。
じゃあ、メバナはどこに?
数日後に大きくなってきた果実の先っぽに
ありました!メバナです。


オナモミは、オスとメスの花が同じ株にできる雌雄同株で
自家受粉OK!自分の花粉で受粉できるそうです。
他の株の花粉じゃないとダメな種類もあるので、なんだか複雑です(^^ゞ

果実の先端にチロッと出ている、白いものがメシベです。
アゲハチョウの幼虫を触ると出て来る、クサイ「つの」にそっくりです(^m^)


オバナの下にどんどん大きくなってくるメバナ。


丸いオバナのかたまりの、下の方からオシベが出てきて


少しずつ、上の方へ咲きあがっていきます。
花びらもないし、めちゃめちゃ地味ですが
じっくり観察してみると、何一つ無駄のない生き方をしているのに
感動してしまいます。


受粉の役目を終えたオバナは、枯れてポロポロと落ちていきます。
その間から、新しいメバナがどんどん出てきて・・・
オナモミの、怖ろしいほどの生命力を感じました。


いまできている果実は
トゲが未熟で触っても痛くないけど
立派なくっつき虫になるまで、もうしばらく
観察を続けたいと思います(#^.^#)

謎の芽、育ててみたらタヌキになりました!

2023年09月06日 | 雑草のタネをまいてみた
今年の5月の終わり頃
ポリポットの中に、何だか分からない芽が出てきました。


タネをまく時はいつも写真を撮って、名札も立てるはずなのに・・・
鳥が落としていったのかな?
本葉が出てくれば、きっと正体がわかるでしょう。


6月半ば、本葉が出ました。
う~ん、何だろう?
見たことがあるような無いような・・・


そうだ!GoogleLensで調べてみよう。
写真を撮って検索すると・・・
「モモタマナ」?南国の樹木、これ一択でした(´A`)
確かに見た目がそっくりだけど
タネは鳥が落としていけるサイズではないのです。


謎の虫の名前を調べる時と同じように
まずはこの植物が何科か、見当をつけます。
葉の感じから「マメ科」っぽいので
「マメ科 大きな葉」で検索したけど、ヒットしません。
仕方ないので、花が咲くまで育ててみることにします。
7月の中頃、ひと回り大きな鉢に植え替えました。


鉢が大きくなったのが嬉しそう(#^.^#)
たった10日で、こんなに背が高くなりました。


名前がわからないから、育て方もわからないけど
毎日見ていると何となく、性格というか性質が分かってきます。
日当たり良い場所が好きそう、水をとても欲しがるので
朝夕、たっぷりと水やりをします。


8月の初め頃、もうひと回り大きな鉢に植え替えました。
肥料は一度もあげていませんが、虫も付かず元気いっぱいです。


植え替えて数日後、葉の頂点からつぼみのようなものが
ニョキニョキと生えてきました!
どんな花が咲くんだろう?あー、ドキドキします。


つぼみが付いた茎が、塔のように伸びてきました。


3日後、とうとう花が姿を現しました!
花の色は黄色でした!


そして、予想が当たってマメ科特有の花が咲きました。


あら?
この花をどこかで見た覚えがある・・・
う~ん、どこだったか。


ああ!そうだ、思い出しました。
写真を探したら、3年前の11月に撮ったものが出てきました。


畑にびっしりと黄色い花が咲いていて
何だろう?と近くへ寄ってみて
おまけにサヤまで、いただいていました(^^ゞ
それでも、タネまきした記憶が無いのだけど・・・
小分けした袋の中から無意識につまんで(笑)やっぱりまいてたのかな。
記憶力の無さから3か月もの間、謎としておおいに楽しませて貰いました(^m^)
生えてきてくれてありがとう。



あらためて名前を調べてみると、この子は
コガネタヌキマメ(黄金狸豆)というマメ科の1年草でした。
熱帯アジア原産なので、暑い夏に強いはずですね。


畑の緑肥として栽培されていたものが逃げ出し、野生化しているそうです。
草丈は1.5~2mにもなるようです。
うちの子(笑)は鉢植えでも1mに成長しました。


花が散ったあとに、可愛らしいサヤが出てきました。


ぷっくりと膨らんで美味しそうに見えますが
中の豆は食べられないそうです。
さて、どんな豆(タネ)が入っているでしょうか?
私はもう知っているけど、熟したサヤの中を見てみたら・・・
え~うそー、想像と違う!という豆が入っているので、お楽しみです(^m^)


以上、花が咲くまで謎だったタヌキマメのお話しでした。
「謎」は自分で作りだしているんだけどね(^^ゞ


タンキリマメの種まき、トキリマメとはどう違う?

2023年08月17日 | 雑草のタネをまいてみた
樹木のタネをまくのが大好きで、最初の頃は思いつくままに拾ってきたタネをまいていました。発芽すると嬉しくて、大切に育てていたのですが、最近ふと気付いたことがありました。
木って、長生きだよね・・・
私の寿命よりも木は長生きするかも(確実にする)
ならばこれ以上は増やせない、でもタネはまきたい!
じゃあ、草のタネをまいてみよう!という思いで雑草の種まきを始めたのですが
これがまた面白くて、どんどん鉢植えが増えていきそうです(^^ゞ

今回はマメ科の植物の栽培記録を書きたいと思います。
タネを見つけたのは今年の1月、お隣の豊田市の池でした。


池はフェンスで囲まれていて、いろんな植物がそこに絡みついていました。
喰う木(人工物に噛みついている木)もたくさんありました。


これはフジの木みたい、花が咲く頃にまた見に来られたらいいな。


フェンスの一か所につるが絡みついていました。
真っ赤な豆のサヤが弾けて、ツヤツヤ黒光りする小さな種子がサヤの縁にくっ付いています。きれい・・・トキリマメかな?


この時はまだタネをまこうとは考えもせず、一枝貰ってきてしばらくウチに飾っていました。



4月、拾い集めたタネがたまってきたので、我慢しきれず種まきしました。


我ながら「どうかしている」と笑ってしまいましたが、仕方ありません。


真っ黒な小さなタネは、5月の中旬に発芽しました。
名札には「トキリマメ」とありますが、このブログ記事を書くために調べて今日分かったのはこれはトキリマメではなく、タンキリマメでした。
トキリマメとタンキリマメの違いは後で説明します(^-^)ゝ


5月25日、ちょっと毛深い子葉が開きました。


何粒まいたか忘れましたが、4本発芽しました。


6月5日、子葉の間から本葉が出てきました。
このように軸の先端から3枚の小葉が出ているものを、 三出複葉(さんしゅつふくよう)というそうです。今まで植物の専門用語はほとんど知らなかったけど、検索するときに利用すると便利なことに最近気付き勉強中です。


7月7日、約1ヶ月経ち葉が多くなってきましたが、まだツルは出てきていません。


**
7月の終わり頃、タネを貰ってきた場所にまた行く機会があり、母株を見に行ってきました。フェンスに絡むツルにはサヤの姿はなく、青々とした葉が生い茂っていました。


ツルには黄色い花と、柔らかな可愛らしい豆のサヤが一緒に成っていました。

サヤのがく片に付いている黄色いポツポツは、この時はハダニかアブラムシの一種だと思っていたのですが後から調べたら「腺点」(葉や茎の表面に見られる粒状のもので、多くは匂いを持つ物質や粘液などを分泌する)でした。
腺点から出る物質(蜜など)でアリさんを集めてパトロールして貰うのが目的のようですが、次回はこれを観察してきたいと思います。

***
8月6日、葉が茂ってきたので植え替えをしました。


3号のポリポットから5号鉢へ、水はけの良い園芸培養土で植え替えました。


日当たりの良い場所で育てると良いそうですが、まだ幼い苗なので
午前中に日が当り、午後は明るい日陰になるところに鉢を置いています。


****
トキリマメとタンキリマメの違いについて・・・
両方ともマメ科タンキリマメ属、つる性の多年草で、花期は7月~9月です。
豆果は熟すと赤くなり、普通2個の種子を持つ。
樹木ではなく多年草、草の仲間だったのですね!

トキリマメ(吐切豆)和名の由来は不明だそうです。
 ●葉の中心点より基部側が幅広い、葉先が長めに伸びる。
 ●葉の表は無毛
 ●花を横から見たとき、がく片の長さががく筒より短い。

タンキリマメ(痰切豆)和名の由来は、種子を煎じて痰を切る民間薬から。
 ●葉の中心点より先端側が幅広。
 ●全体に毛が多く葉先が尖らず葉質が厚い
 ●花を横から見たとき、がく片の長さががく筒より長い。
花も葉も、色んな角度から記録してこないといけないですね(^^ゞ

庭から葉を採ってきました。


葉の中心点より先端側が幅広とは、このような感じです。
もう少し大きな葉だと、よく分かるのですが。


葉の裏側には毛が生えています。


もう片方のトキリマメと並べて比べないと違いはよく分かりませんが
葉が丸っこくて毛深いのが「タンキリマメ」だと思ってよいのかな。
名札を書き換えないといけませんね(^^ゞ
花が咲いて実がなるのを見られるように、引き続き育てていきたいと思います。

ジュズダマの花が咲きました

2023年08月01日 | 雑草のタネをまいてみた
ヘンテコリンな花が咲きました。

ジュズダマの鉢植えを10号鉢に植え替えてから約2週間後
朝水やりをしたとき、つぼみみたいなものを見つけました。


5日後、つぼみみたいなもの(笑)を頭に付けた実みたいなもの(笑)が
葉の付け根から、押し出されるように生まれました。


「ムニュ」っという感じで、葉の付け根から次々に球が押し出され
更に、頭の上から、白いブラシ状のものがチロ~っと伸びてきました。
川の土手にジュズダマはたくさん生えているけど
花を見るのは初めてです!


調べるとジュズダマの花の造りはかなり複雑で
難しい用語が出てきて、理解するのが大変でした(^^ゞ
なので、めちゃめちゃザックリと書きます(笑)
ジュズダマの花は、写真の丸で囲んであるもので1セットです。


実みたいに見えるものは「壺」と呼ばれ、この中に雌花が3個入っています。3個中、1個の雌花だけが白いブラシ状の柱頭(ちゅうとう)を伸ばしています。(柱頭とは、めしべの頂部、花粉の付くところです)残りの雌花2個は退化して、壺の中で縮こまっているのですが、その存在理由がスゴイの!

水辺に生えるジュズダマは、動物に食べられる事がなく、水に浮いて散布されます。流されている間は壺に水が入らないように、退化した雌花がフタの役目をしているらしいです。
子どもの頃、ジュズダマでブレスレットを作るとき、糸を通すために実の中にある枯れたものを針で突いて取り除いた記憶がよみがえってきました。あれは雌しべだったのですね!数十年経ってから巡り合った真実(^m^)感慨深いです。自然界は本当にムダなく良くできていると感心しました。


頭から出ているとんがり帽子みたいなものと、壺の付け根から垂れ下がっているものは雄花です。
雄花が咲きました(#^.^#)
かんざしのように揺れてとても可愛らしいです。


自分の花粉で受粉しないように、雌花の柱頭が枯れてから雄花が咲いて花粉を出し始めます。


ジュズダマは花粉を風に運んでもらう「風媒花」です。
写真を撮ろうとして、少し雄花に触れただけで花粉が白い煙のように漂いました。


**
数日後、役目を終えた雄花が茶色くなってきました。


でも、猛暑の直射日光などものともせず、次々と新しい実(壺)が出てきて雄花が咲き
ジュズダマの鉢はお祭り騒ぎです(^m^)


植え替えてから2週間でこんなに成長しました。
今日草丈を測ったら、140cmになっていました。
ブレスレットが作れるくらい実がなるといいなと思います(#^.^#)

ジュズダマ/雑草のタネをまいてみよう、その②

2023年07月15日 | 雑草のタネをまいてみた
植物を好きになってからずっと「雑草」という言葉が好きではありませんでした。
でもじゃあ、野原や田んぼのあぜ、川の土手などに生えている草たちをなんて呼んだらいいんだろう?
ヘクソカズラを「サオトメバナ」と呼ぶと、どうにも変な気持ちになるように、雑草を他の言葉で表そうと考えてみても、しっくりくるものが見つかりませんでした。

では逆に「雑」のつく言葉を色々と集めてみると、「雑誌」「雑木林」「雑炊」「雑魚」「雑談」などなど・・・普通に使っている言葉が意外と沢山ありました。
雑の意味を調べると、「いろいろなものが入り混じっていること」だそうです。
そう考えると「雑草」と呼んで草花を愛でるのも良いのかも、なんて思いなおし、これからは雑草という言葉をどんどん使っていこうと、そう思いました(#^.^#)

前置きが長くなりましたが、雑草の種まき、次は「ジュズダマ」です\(^o^)/
去年の12月、散歩中に冷たい風が吹く川の土手でタネを採ってきて、年末にまきました。


数えると7粒あります。
芽が出るかな・・・


3カ月後、3月の終わりにツンツンと発芽してきました!


写真ではわかりづらいのですが、7粒まいて7本の芽が出てきたので、発芽率は100%でした。


ジュズダマ(数珠玉)は、水辺に生えるイネ科の多年草で、東南アジアが原産の帰化植物です。
子どもの頃、この実を集めて腕輪や首飾りを作った経験がある人には懐かしい植物ですね(#^.^#)
1週間後、ストロー状だった葉が開いてきました。
トウモロコシに似てる?調べたらトウモロコシってイネ科なんですね!知らなかったです。


4月半ば、次々と葉が伸びてきて、成長がとても早いです。


4月の終わり頃になると、ポリポットいっぱいに葉が茂りました。


5月の始めに植え替えると、急に茎が伸びてきて背が高くなりました。
日当たりの良い場所に鉢を置いて、朝夕たっぷり水をあげます。


前回の植え替えから2週間くらい経った6月半ば、葉先が枯れてくるので鉢から抜いてみると、根がすごい事になっていました(ll゚д゚)成長が早過ぎる~


またまた植え替えです。
今度は余裕をもって、ふた回り大きな直径18cmの6鉢にしてみました。


7月になりました。
朝、水まきしているときに、ふと目にした・・・これは何?
もしかして根?根っこなの?


イネ科の植物、恐るべし!
前の植え替えから2週間と少ししか過ぎていないのに・・
発芽したものを7本まとめて植えてしまったのも、良くなかったのかもですが(^^ゞ
また植え替えをしなくては。


ひと回り大きな鉢を探してきました。


鉢を叩きながら、どうにか取り出してみたら、太い根っこがピンッと真っすぐ伸びているので、用意した鉢に収まりませんでした。


仕方がないので、うちにある一番大きな10号鉢を調達してきました。
室内でゴムの木を育てていた植木鉢です。
ちょうどゴムの木を剪定して、仕立て直そうと思っていたので、その作業を先にして鉢を空けました。


川の土手で見るジュズダマは、周りの草も背が高いせいか、それほど大きなイメージではなかったのですが、2メートルくらいの丈になるらしいのです。


現在は、茎の長さが約50センチ、葉の一番高い位置では70センチくらいです。
観葉植物としても素敵な感じです。
花が咲くのは、6月~10月だそうです。
これ以上大きい鉢がないので、今くらいの背丈で、健やかに花を咲かせてください(#^.^#)
咲くかな?どうかな?楽しみです。

オオオナモミ/雑草のタネをまいてみようと思って

2023年07月10日 | 雑草のタネをまいてみた
今年のお正月休みに散歩しているとき、懐かしいものを見つけました。
くっつき虫だ!
これを見ると、小学生の頃を思い出すのはなぜでしょう(^m^)
嬉しくなって果実を少し貰ってきました。


しばらく机の上にトゲトゲの実を置いて眺めていたのですが
そういえば、オナモミの葉や花ってどんな形だったっけ?
記憶にあるのは、洋服にくっつく実のことだけで、その他はまったく正体不明です。
よし、タネをまいてみよう(^^♪
そう思いついて真冬の1月に、果実をポリポットに埋めておきました。


待つこと3か月半。
4月の中旬にポットの中で、土の表面がポコンと盛り上がってきました。
発芽の予感♡この瞬間がたまらなく好きです(#^.^#)
毎日、少しずつ土がこんもりしてきて、数日後に「土の玉」のようなものが顔を出しました。
付いていた土をそっと水で流すと、あのトゲトゲが見えました!
オナモミが発芽しました\(^o^)/


3日後・・・殻を脱ごうと頑張っています。
可愛いなぁ・・・
ところで、この写真って何に見えますか?
私は、優勝トロフィーを頭上高く掲げる人みたいに見えました(^m^)


そして、また2日後。
くた~と、腕が疲れちゃったようです(笑)

過保護かと思いましたが、そっと殻を外してあげました。

この子は上手に土の中に殻を置いてきました。
生まれたての双葉は生命力に満ち溢れて見えて、本当に美しいです。


発芽から10日で、大きな本葉が出てきました。
何粒タネをまいたか、写真を撮るのを忘たのですが(^^ゞ
たぶん、6粒まいて半分芽が出ました。


5月初旬、遅れてもう1本が発芽しました。
これで全部で4本になりました。
先に生まれた兄弟たちが、目を出した弟のあたまをヨシヨシしているみたいです(#^.^#)


5月中旬、順調に大きくなっています。
緑色の葉に走る、葉脈の色がきれいです。


ひと回り大きなポリポットに、2本ずつ植え替えました。


ちょっと葉が白くなっている?
この時は見落としていましたが、写真右下の葉に小さな虫がいます。
この後、この虫が大繁殖してピンチを迎えます(ll゚д゚)


**
1月に実を貰ってきた田んぼは、どうなってるかな。
様子を見に行ってみました。
ちょうど田植えが終わった頃で、5月の風が爽やかでした。


どの辺りだったか、農道を歩いて行くと・・
これは・・・すごい!
田んぼのあぜに1か所だけ、オナモミ地帯ができていました。


オナモミは1年草で、冬を越して根が残るタイプではないので
これは全部春に発芽したものです。
コロンと転がったタネが運よく土の中に埋もれたのかな?
土の栄養が良いのか、うちの子よりも葉が大きくて茎が太い、ガッシリした苗に育っていました。


***
6月中旬、またひと回り大きな鉢に植え替えました。
茎が太くなってきましたが、やっぱり葉が白くかすり状になっています。


虫でもいるのかな?と葉をひっくり返してみると・・・
うわ~~、黒いものがビッシリついていました。


肉眼ではよく見えないくらい、黒くて小さい点々です。
写真に撮って調べてみると、グンバイムシの集団でした(´A`)
アワダチソウグンバイムシ(泡立草軍配虫)キク科の植物につくカメムシの仲間で植物の汁を吸って生きます。白いのが成虫で、それ以外はサイズが違う幼虫たちです。
オナモミはキク科の植物なんですね(^^ゞ


さて、どうしよう。
近所にはいくらでもキク科の植物が生えているのに、どうしてウチにきたのだろう。
虫さんが話し合いで引っ越してくれたらどんなにいいか・・・と、いつも思うのですが
それは無理ですね(笑)
薬剤をまくのは気が進まないし・・雑草としてのオナモミの免疫力を信じる、それとも援軍が来るのを待つか・・・しばらく様子を見ることにしました。
そして、6月も終わる頃・・・
水まきのときにひっくり返してみた葉の裏で、あれ?グンバイたちが消えてる!
願いが叶い、援軍がきたようです(^m^)


葉の中央にモゾモゾ動く小さなものがあります。
写真に撮って見ると、それはクサカゲロウの幼虫でした。
さらに、写真を拡大してみたら・・・
背中に背負っているゴミは全部、グンバイムシの亡き骸でした!
援軍が来ました!スゴイな、クサカゲロウの幼虫\(^o^)/


***
梅雨の晴れ間の昨日、もう一度タネを貰った田んぼを見にいってきました。
車を停めて歩いていくと、え?うそ・・・という風景が!
蓮園のようにワサワサと生い茂った葉。


もしかしたら、この田んぼの持ち主さんは群生するオナモミを容認しているのかも。
刈り取ることもしないのは、食用になるのか?


調べると、乾燥した果実は蒼耳子(ソウジシ)という生薬全草になりますが
葉や根にはそのままでは毒があるそうで、食用にはならないらしいです^_^;
では、なぜ除草しないのか?さらに謎が深まりました(笑)


****
今日の夕方、雨上がりにうちの子の写真を撮りました。
グンバイムシにやられて、葉を落とし、ひょろひょろになってしまいましたが、元気に育っています。


花が咲いて、実がなると嬉しのですが・・・


花は8月に咲くそうです。
どうかな、頑張って咲いて欲しいな。
以上、オオオナモミとグンバイムシのお話しでした。

キカラスウリの芽が出てきました!

2023年05月28日 | 雑草のタネをまいてみた
4月に種まきしたキカラスウリが
先日とうとう発芽しました\(^o^)/

拾ってきた果実がカラカラに乾燥していて
中の種子も乾いた感じだったので、発芽は難しいかなぁと
半分あきらめていたましたが
種をまいた翌日から、朝昼夕と日に何度も庭へ見に行って
「出てきて~」と呪文を唱えていました(笑)

5月のある日、水をあげながらいつものように
「芽を出してね」と話しかけようとしたら、あ~~っ!これは!


土の上にチョコンと出てきたギザギザの葉っぱ。
そうだよね、これそ、うだよね・・・
でも、もしかしたら違う草の芽かもしれない。
翌朝、ドキドキしながら見に行くと
やっぱりそうだ!これはキカラスウリの葉です。


なんて可愛らしいんだろう(#^.^#)
「この瞬間のために種をまいている」と言ってもいいくらい
生まれたての葉を見るのが好きでたまりません。
瑞々しくて、まるで赤ちゃんの手みたい。



発芽は種をまいてから、約40日後でした。
気温が高くなった4月にまいたので、この日数でしたが
12月に熟した果実を採ってすぐにまいたとしたら、発芽まで約5カ月も必要でした。


野草や樹木の種子は、同じ日にまいた種の発芽のタイミングがバラバラです。
最初に芽が出る子と、最後に芽が出る子の差は半月ほどもあったり
下手をすると1年、2年の差なんてのもあります。


一斉に発芽しないのは、環境悪化による絶滅を防ぐ危機管理の賜物なのですが
たまに園芸植物の種子を購入してまいたとき
みんなそろって発芽することに感動したりします(^m^)


**
発芽率は・・・
16個のポリポットに2粒ずつ、32粒の種をまいて
発芽したのは9本、発芽しそうなものを含めると全部で12本でした。
発芽率が良いのか悪いのか?
あきらめていた分、よく出てくれたなと思いました。


ところで、キカラスウリの子葉が地中に残ったままなのを
この写真を撮ったことで知りました。
ふつう「発芽」というと、可愛く開いた双葉が思い浮かびますが
双葉(子葉)を地中に残したまま、本葉が地上にでてくるものがありそれを「地下子葉型」といいます。
マメ科の植物に多いのですが、調べたらウリ科のキカラスウリもそのタイプでした。
種子がパカッと割れて、根が出る箇所にすき間があるのが見られます。
種子を鋭利なナイフで切ろうとしても、こんなに美しく半分にはできません。
自然の創造は本当に素晴らしく完璧だと見惚れました。


残った種を適当に埋めたプランターにも、芽がでていました。
さて、どうやって育てようかな(^^♪
キカラスウリは実生だと、花が咲くのは2~3年後です。
雌雄異株なので、花が咲かないとオスかメスか分からないので
メス株がこの中にあるのを祈りつつ、気長に育ててみたいと思います。


***
今咲いている庭の花
ホタルブクロが盛りになってきました。
しゃがんでいると、耳元でバイクの爆音のような羽音が聞こえて
マルハナバチやクマバチたちが、花に潜り込んで
花粉集めに大忙しです。


明日から雨の予報です。
庭にいると時間を忘れてしまいますが、夏が来る前に
少しずつ庭仕事ができたらいいなと思います(#^.^#)


キカラスウリのタネをまきました(^^)/

2023年04月19日 | 雑草のタネをまいてみた
お花見の時に見つけて、それから
やっとの思いで手に入れたキカラスウリの
種まきを、先日厳かに執り行いました(笑)


見つけた瞬間、胸が高鳴りました!


手にした果実は、乾燥してカラカラでしたが・・・


中のタネは茶色いものが残っていて
まだ大丈夫そうです。


持ち帰り、2日ほど水に漬けて柔らかく戻し
排水溝ネットに入れて、揉み洗いして果肉を取り除きました。


タネの形はカラスウリとは違っていました。
こちらはカラスウリのタネです
打ち出の小槌や、カマキリの頭の形に似ていると言われます。


それからこちらは、リュウキュウスズメウリのタネです。
ひとつだけ、黒っぽいのは普通のスズメウリのタネです。


キカラスウリのタネは、スイカのタネに似ていました。
堅くもなく、ペロンとしている感じ。
水に沈んだタネをまきましょう、というのが定番なのですが
ぜんぶプカプカ浮いています
大丈夫かなぁ(^^ゞ


ネットで「キカラスウリのたねのまき方」を調べたら
完熟した果実から取り出したタネを
「乾燥しないうちに」まくと書いてありました。
う~ん、半分乾燥していたし、発芽率も良くないらしいです。
水に浸したタネの端っこを爪切りでちょっとだけ切って
土に埋めました。


**
キカラスウリの花を見ることが夢です。
それから、熟した実を食べること(#^.^#)
ひとつでも発芽してくれると嬉しいな。


スズメウリの種まき、実がなりました

2020年12月02日 | 雑草のタネをまいてみた
秋が深まると、草むらや木の枝で
赤く色づいた「カラスウリ」が目を引きますが・・・


同じころ、白玉団子のような「スズメウリ」の実も
クリスマスツリーの電飾みたいに
枝にぶら下がっているのを見かけるようになります。


あっという間に12月になり
もう、遠い昔のような感じがしますが(笑)今年の1月
散歩の途中で見つけた果実で「木の実のリース」を作りました。


リースの実は、少しずつ野鳥に食べられて無くなり
地面に散らばったスズメウリの果実を拾い上げた時
あ、そうだ!この実の種をまいてみようと思いつきました。
始まりは、ここからです(笑)



スズメウリの種まきは、2018年の冬にも
一度挑戦しているのですが
その時は、採ってきたばかりの実の中にあった
黒い種をまいたけど、ひとつも発芽しませんでした。


今回は、実をカラカラに乾かして
「白くなった種」を取り出してまいてみます。
果実2個分ほどの種を、そのまま土にギューッと押し込みました。
まいた日は、2020年2月24日。
寒い冬の種まきでした。

出るかなぁ・・

種をまいてから、約1ヵ月半後
出ました!
朝晩は肌寒い4月の初旬に、芽が出ましたー\(^o^)/


まるで冬眠から覚めたように
モリモリと噴き出してくるような発芽です!


そして、4月の終わり頃には
ウリ科の植物特有の形をした本葉が
チロリと顔をのぞかせました。

発芽の時も嬉しいけど
子葉から本葉がチロリと出てくるのは
例えるなら、子どもに初めての「乳歯」が生えてきたのを
見つけたときくらい(笑)可愛いくて嬉しい気持ちになります(#^.^#)


**
ゴールデンウィークを過ぎると
成長のスピードが一気に上がって
見るたびに葉が大きくなっています。


ビニールポットが手狭になったので
植え替えをしました。


ザックリ分けて、鉢植えと
ひと株ずつ、同じ大きさのビニールポットに植えて
また後日、どこかへ植えられるようにしました。


5月の終わり、巻きひげが出てきました。


どこへつかまろうかな?
ひげの先で確かめながら、巻き付く場所を思案しています。


***
6月19日、だいぶネットに絡まってきたので
2回目の植え替えをしました。


ひと鉢はガガイモと寄せ植えにして


もうひと鉢は、大きな鉢植えの木に登って欲しくて
その根元に持ってきました。


2週間後の7月初旬、ガガイモと一緒に植えたほうは
鉢が見えなくなるほど、葉が茂ってきました。
いい感じで成長している・・・と思ったのですが


ここから約2か月間、9月になるまで
葉は茂るけど変化なしの日が続きました。
なぜ?花は咲かないの?とツルをのぞき込む毎日。
そんなある日、とうとうつぼみらしきものを見つけました!


9月15日、花が咲きました\(^o^)/


林の中で、自然に生えているスズメウリは
この時期だと、まだ全然目立たなくて
そう言えば、花は見た事がありませんでした。


小さなアリが蜜を集めています。


9月20日、花が終わり
小さな果実が膨らみ始めます。


たくさんの実が付いていますが


最終的には、ひとつの節にひとつの実が
なるようです。


緑から白へ
色が変化していきます。
もしこれが、カラスウリみたいに赤かったら・・・
それも可愛いでしょうね。


雪だるまみたいな形の実(#^.^#)


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先日、実を収獲しました。
葉が茂って、花がたくさん咲いたけど
実の数は少なかったです。

収穫したこの実を、また来年まいてみようと思います(^^♪

芽が出てふくらんで、花が咲いて実がなって・・
ひと粒の果実から、楽しい時間をいっぱいもらえました。
来年はリースが作れるくらい、鈴なりになるよう工夫してみます!

以上、スズメウリの種まきから、実の収獲まででした(^-^)ゝ