派手な色をした幼虫が、農道を歩いていました。
蛾や蝶の幼虫は種類ごとに、食べられる葉の上に親が卵を産み
孵化してからは絶対にその葉から離れません。
ウロウロ、イソイソ歩いているのはサナギになるために
良い場所を探している終齢幼虫です。
「行ってらっしゃい、無事に羽化できるといいね」と
見送るのが本当はいいのですが・・・
羽化するところを見たくて、連れてきてしまいました(^^ゞ
「ヒメエグリバ」(姫抉羽)という、蛾の幼虫です。
成虫の翅が「えぐれた」ような形をしているところからの命名です。
食草は「アオツヅラフジ」で、この植物には毒があるので
もしかしたら、ヒメエエグリバの幼虫は毒を持っているかもしれません。
ネットで調べていたら、幼虫を食べたカエルが具合が悪くなったという記事を見つけました。
そのためか、黒地に赤と黄色の模様は、素晴らしい警戒色になっています。
葉を食べている幼虫の写真。
幼虫で越冬するので、一年中見られる生きものです(^^)
蝶や蛾の幼虫には「腹脚」といって、幼虫時代にしかない5対の足があるのですが
ヒメエグリバは、3番と4番目の腹脚が退化していて、尺取り虫のような動きをします。
それも不思議、なんでだろう?
進化は生きるために有利な方向に進むと思うのですが
戦略的に退化の道を選ぶ生物もいるのですね。
サナギになるために歩いていたので、うちに来てすぐ葉も食べずに
蛹化態勢に入りました!
アオツヅラフジのツルに、キッチンペーパーをちぎったのを置いておきました。
7時間後、キッチンペパーを綴って繭を作りました。
写真の後方のかたまりが繭です。
決まった植物しか絶対に食べない幼虫ですが
サナギになるための素材は何でも良いようで、そこに有る物を利用して、繭を作ります。
*
繭を作ってから12日後、23時43分(^^ゞ夜中に無事羽化しました。
ファーストコンタクトはいつも、飼育ケース越しなので寝ぼけたような写真ですが
これが一番嬉しい瞬間です。
名前のとおり、翅がえぐれていますね。
命名した人の気持ちを感じられます。
生まれて初めてみるものを「親と思う」鳥ならば・・
懐いてくれるかななんて、ちょっと想像してしまうくらい、横目で私を見ています(^m^)
触角が櫛のような形で、オスのようです。
**
こちらは今年の5月の中旬に羽化したヒメエグリバです。
同じように歩いている幼虫を見つけて、羽化まで観察しました。
ヒメエグリバが幼虫で越冬するのを知らなくて
春の早い時期に歩いているのを見たときは、ビックリしました。
すぐにサナギになって、無事に羽化しました。
触角が細いので、メスかな。
幼虫はハデな模様ですが、成虫になると地味です。
ヤガ科の蛾で、ナシやリンゴ、モモの果実を吸う害虫です。
生産者の方にとっては駆除対象の生きものですが
生態を観察したくて、飼育しました。
***
羽化が夜中だったので、いつでも飛び立てるように、窓の外へケースを出しておきました。
その時に撮った写真がコレですが・・・
最初に見たときに心霊写真かと思いました(ll゚д゚)
背中に浮かび上がる、着物を着たツノのある鬼??
クロメンガタスズメというスズメガには、背中にドクロの模様があるのですが
この模様も、ちょっと怖いなと思いました。
****
お別れ会をした後の、繭を見るのは寂しいです(^^ゞ
不器用な子がいないみたいに、みんなきちんとした繭を作ります。
ピッタリと閉じているキッチンペーパー製の繭を開いてみると、
サナギの殻が出てきました。
繭は糸で繋がれていなくて、繭を足場して外へ出てくるようです。
終齢幼虫のヒメエグリバの羽化を観察できましたが
機会があれば、小さい幼虫から観察できたらいいなと思います。
以上、ヒメエグリバ羽化の観察記録でした(^^)/
蛾や蝶の幼虫は種類ごとに、食べられる葉の上に親が卵を産み
孵化してからは絶対にその葉から離れません。
ウロウロ、イソイソ歩いているのはサナギになるために
良い場所を探している終齢幼虫です。
「行ってらっしゃい、無事に羽化できるといいね」と
見送るのが本当はいいのですが・・・
羽化するところを見たくて、連れてきてしまいました(^^ゞ
「ヒメエグリバ」(姫抉羽)という、蛾の幼虫です。
成虫の翅が「えぐれた」ような形をしているところからの命名です。
食草は「アオツヅラフジ」で、この植物には毒があるので
もしかしたら、ヒメエエグリバの幼虫は毒を持っているかもしれません。
ネットで調べていたら、幼虫を食べたカエルが具合が悪くなったという記事を見つけました。
そのためか、黒地に赤と黄色の模様は、素晴らしい警戒色になっています。
葉を食べている幼虫の写真。
幼虫で越冬するので、一年中見られる生きものです(^^)
蝶や蛾の幼虫には「腹脚」といって、幼虫時代にしかない5対の足があるのですが
ヒメエグリバは、3番と4番目の腹脚が退化していて、尺取り虫のような動きをします。
それも不思議、なんでだろう?
進化は生きるために有利な方向に進むと思うのですが
戦略的に退化の道を選ぶ生物もいるのですね。
サナギになるために歩いていたので、うちに来てすぐ葉も食べずに
蛹化態勢に入りました!
アオツヅラフジのツルに、キッチンペーパーをちぎったのを置いておきました。
7時間後、キッチンペパーを綴って繭を作りました。
写真の後方のかたまりが繭です。
決まった植物しか絶対に食べない幼虫ですが
サナギになるための素材は何でも良いようで、そこに有る物を利用して、繭を作ります。
*
繭を作ってから12日後、23時43分(^^ゞ夜中に無事羽化しました。
ファーストコンタクトはいつも、飼育ケース越しなので寝ぼけたような写真ですが
これが一番嬉しい瞬間です。
名前のとおり、翅がえぐれていますね。
命名した人の気持ちを感じられます。
生まれて初めてみるものを「親と思う」鳥ならば・・
懐いてくれるかななんて、ちょっと想像してしまうくらい、横目で私を見ています(^m^)
触角が櫛のような形で、オスのようです。
**
こちらは今年の5月の中旬に羽化したヒメエグリバです。
同じように歩いている幼虫を見つけて、羽化まで観察しました。
ヒメエグリバが幼虫で越冬するのを知らなくて
春の早い時期に歩いているのを見たときは、ビックリしました。
すぐにサナギになって、無事に羽化しました。
触角が細いので、メスかな。
幼虫はハデな模様ですが、成虫になると地味です。
ヤガ科の蛾で、ナシやリンゴ、モモの果実を吸う害虫です。
生産者の方にとっては駆除対象の生きものですが
生態を観察したくて、飼育しました。
***
羽化が夜中だったので、いつでも飛び立てるように、窓の外へケースを出しておきました。
その時に撮った写真がコレですが・・・
最初に見たときに心霊写真かと思いました(ll゚д゚)
背中に浮かび上がる、着物を着たツノのある鬼??
クロメンガタスズメというスズメガには、背中にドクロの模様があるのですが
この模様も、ちょっと怖いなと思いました。
****
お別れ会をした後の、繭を見るのは寂しいです(^^ゞ
不器用な子がいないみたいに、みんなきちんとした繭を作ります。
ピッタリと閉じているキッチンペーパー製の繭を開いてみると、
サナギの殻が出てきました。
繭は糸で繋がれていなくて、繭を足場して外へ出てくるようです。
終齢幼虫のヒメエグリバの羽化を観察できましたが
機会があれば、小さい幼虫から観察できたらいいなと思います。
以上、ヒメエグリバ羽化の観察記録でした(^^)/