ミカンの葉でみつけたナミアゲハの幼虫が羽化したのが
6月23日でした。
山椒の葉にいた幼虫も翌日サナギになったのに、一向に羽化しません。
うちに来た時の「山椒ちゃん」
園芸店の山椒に農薬があったのかな、それとも個性なの?・・・
なんて、いろんな可能性を考えていましたが
サナギの生死判定のひとつに、筆でくすぐると動くというのがあって
さっそくサナギのお尻をコチョコチョしてみましたが、ピクリとも動きません(´A`)
死んでしまったのかな(´A`)
でも5日前に撮った写真のサナギの色はとても綺麗で、変色もせず
湿っぽくもなっていないし、何でだろう?
筆を持ったまま、またアレコレ思案していると
飼育ケースの中から外をうかがう、この子とバッチリ目が合いました。
蜂・・・だよね・・・
突然のことで、しばらくかたまりましたが、ここに蜂が居るという事は
サナギから出てきたということで、そうだとすればアナタは寄生蜂なのね(ll゚д゚)
6月28日、ナミアゲハが蛹化して18日後のことです。
蝶のサナギからハエの幼虫が這い出してくるのには、もう慣れっこでしたが
こんな大きな蜂の成虫は初めてです!
羽化したてで、まだキョトンとしている蜂を透明な容器に移してベランダへ行きました。
日の光の下で見ると、ウエストがくびれていて、体と翅はべっ甲色でとてもきれい。
丸い真っ黒な可愛い目をしています。
なんていう名前なのか調べてみました。
「アゲハチョウ 寄生 蜂」で検索したら「アゲハヒメバチ」という名前がすぐに分かりました。
この子はアゲハ蝶専門に寄生する蜂でした。
ところで、蜂の食性は、大まかに4つのタイプに分かれているそうです。
まず、幼虫が葉を食べる「ハバチ」の仲間、それから
花の蜜や花粉を餌にする「ミツバチ」や「ハナバチ」。
他の昆虫を狩ってきて幼虫のエサにする「スズメバチ」「アシナガバチ」など
そして、他の昆虫の体内に寄生して、最終的には宿主を殺してしまうのが
今回アゲハチョウのサナギから出てきた「ヒメバチ」など寄生昆虫の仲間です。
人間側からみたら、葉を食べるハバチは害虫、ミツバチは益虫
アシナガバチは、虫好きには天敵で、お花が好きなら頼りになる味方ですね(^m^)
そして、寄生昆虫は・・・
虫好きには憎い敵で、農産物を作っている方々にとっては輝く救世主!
立場によって見方がまったく違うのが面白いです(^_^)
ヒメバチの仲間はとても多くて、世界で60,000種はいると言われているそうです。
日本ではこれまでに、約1,200種あまりが記録されいるのですが
まだ発見されていない種や、分類されていないものを含めると
この2〜3倍はいるだろうと考えられているそうです。
そんなに居るのなら、飼育していた数匹の幼虫が寄生されていても
何ら不思議でも、不運でもないかもしれませんね。
*
アゲハチョウのサナギには、側面に大きな穴が開いていて
中身は液体も何もない、完全な空っぽになっていました。
サナギの大きさは約3cmで、穴の直径は5mmくらいです。
出てきた蜂の体長は1.5cm、空になったサナギの中で羽化して
翅がちゃんと伸びて飛べるようになってから脱出してくるようです。
「楽しみに待ってたのに、きれいな蝶じゃなくてゴメンね・・・」
こちらを見つめる瞳が、なんだかそう言っているように思えました(^^ゞ
いえいえ、昆虫はどんな種類でも、ちゃんと見ればみんなとても美しい姿をしています。
予想外の出来事というか、想像していなかった結果になりましたが
今回のことで、ヒメバチの生態やその他の生物について
知らなかったことを知る良い機会になりました。
寄生昆虫に対して「気持ち悪い、許せない!」という感情がわいてくるのも自然な事ですが
他の生き物の命をいただいて生きることは、気持ち悪くも酷いことでもない・・・
遭遇するのに慣れてきたせいもありますが、だんだんそんなふうに感じるようになりました(#^.^#)
以上、アゲハチョウのサナギから出てきた蜂さんのお話しでした。
相変わらず長くなりましたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました(^^)/
6月23日でした。
山椒の葉にいた幼虫も翌日サナギになったのに、一向に羽化しません。
うちに来た時の「山椒ちゃん」
園芸店の山椒に農薬があったのかな、それとも個性なの?・・・
なんて、いろんな可能性を考えていましたが
サナギの生死判定のひとつに、筆でくすぐると動くというのがあって
さっそくサナギのお尻をコチョコチョしてみましたが、ピクリとも動きません(´A`)
死んでしまったのかな(´A`)
でも5日前に撮った写真のサナギの色はとても綺麗で、変色もせず
湿っぽくもなっていないし、何でだろう?
筆を持ったまま、またアレコレ思案していると
飼育ケースの中から外をうかがう、この子とバッチリ目が合いました。
蜂・・・だよね・・・
突然のことで、しばらくかたまりましたが、ここに蜂が居るという事は
サナギから出てきたということで、そうだとすればアナタは寄生蜂なのね(ll゚д゚)
6月28日、ナミアゲハが蛹化して18日後のことです。
蝶のサナギからハエの幼虫が這い出してくるのには、もう慣れっこでしたが
こんな大きな蜂の成虫は初めてです!
羽化したてで、まだキョトンとしている蜂を透明な容器に移してベランダへ行きました。
日の光の下で見ると、ウエストがくびれていて、体と翅はべっ甲色でとてもきれい。
丸い真っ黒な可愛い目をしています。
なんていう名前なのか調べてみました。
「アゲハチョウ 寄生 蜂」で検索したら「アゲハヒメバチ」という名前がすぐに分かりました。
この子はアゲハ蝶専門に寄生する蜂でした。
ところで、蜂の食性は、大まかに4つのタイプに分かれているそうです。
まず、幼虫が葉を食べる「ハバチ」の仲間、それから
花の蜜や花粉を餌にする「ミツバチ」や「ハナバチ」。
他の昆虫を狩ってきて幼虫のエサにする「スズメバチ」「アシナガバチ」など
そして、他の昆虫の体内に寄生して、最終的には宿主を殺してしまうのが
今回アゲハチョウのサナギから出てきた「ヒメバチ」など寄生昆虫の仲間です。
人間側からみたら、葉を食べるハバチは害虫、ミツバチは益虫
アシナガバチは、虫好きには天敵で、お花が好きなら頼りになる味方ですね(^m^)
そして、寄生昆虫は・・・
虫好きには憎い敵で、農産物を作っている方々にとっては輝く救世主!
立場によって見方がまったく違うのが面白いです(^_^)
ヒメバチの仲間はとても多くて、世界で60,000種はいると言われているそうです。
日本ではこれまでに、約1,200種あまりが記録されいるのですが
まだ発見されていない種や、分類されていないものを含めると
この2〜3倍はいるだろうと考えられているそうです。
そんなに居るのなら、飼育していた数匹の幼虫が寄生されていても
何ら不思議でも、不運でもないかもしれませんね。
*
アゲハチョウのサナギには、側面に大きな穴が開いていて
中身は液体も何もない、完全な空っぽになっていました。
サナギの大きさは約3cmで、穴の直径は5mmくらいです。
出てきた蜂の体長は1.5cm、空になったサナギの中で羽化して
翅がちゃんと伸びて飛べるようになってから脱出してくるようです。
「楽しみに待ってたのに、きれいな蝶じゃなくてゴメンね・・・」
こちらを見つめる瞳が、なんだかそう言っているように思えました(^^ゞ
いえいえ、昆虫はどんな種類でも、ちゃんと見ればみんなとても美しい姿をしています。
予想外の出来事というか、想像していなかった結果になりましたが
今回のことで、ヒメバチの生態やその他の生物について
知らなかったことを知る良い機会になりました。
寄生昆虫に対して「気持ち悪い、許せない!」という感情がわいてくるのも自然な事ですが
他の生き物の命をいただいて生きることは、気持ち悪くも酷いことでもない・・・
遭遇するのに慣れてきたせいもありますが、だんだんそんなふうに感じるようになりました(#^.^#)
以上、アゲハチョウのサナギから出てきた蜂さんのお話しでした。
相変わらず長くなりましたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました(^^)/