庭で育てているジュズダマの葉に
2匹のクロコマノチョウの幼虫がいて
その子たちが蝶になって旅立ってから、わずか3日後の朝
水やりの時に、ジュズダマをふと見ると・・・
え?なんでまだいるの?
前に見つけた2匹と一緒に生まれた兄弟?
一瞬そう思いましたが
この子はまだ終齢前の黒いお面をつけています。
見つけた3匹を部屋につれてきました。
夕方にも1匹発見して、ぜんぶで4匹になりました(^^ゞ
2日後には、各自思い思いの場所で脱皮をしました。
幼虫の脱皮時には、体を固定するための「糸座」というものを作ります。
この子は飼育ケースの壁面を選んだようです。
裏側から見ると、かなり広範囲に糸を張り巡らせているのが分かります。
1時間半後、脱皮が完了しました。
糸座に抜け殻を固定して前進することで
スムーズに殻を脱ぐことができるそうです。
黒ウサギのお面もカパッと外れています(^m^)
4匹とも、無事に終齢幼虫になりました。
*
翌朝、水まきしながら
この子たちがサナギになるまでエサの葉は足りるかなぁ
なんて思っていたら・・・
なんと!また見つけてしまいました。
数日前、あんなに葉の裏をよく見ても居なかったのに、どうして?
3匹追加になりました(ll゚д゚)
そして夕方、もう1匹の子と目が合って(笑)
幼虫は8匹になりました。
成長具合が同じなので
たぶん一緒に産卵された兄弟でしょう。
お母さんは、最初の2匹と同じかな。
**
前回、飼育が2匹だった時は
エサの葉もそれほど食べないし
大食いのスズメガに比べたら楽勝!と思っていたのですが
さすがに8匹となると、夜に入れた葉が朝には葉脈だけになっていて
「お腹空いた~、ご飯はまだか~」の圧力が凄い(^^ゞ
そこで、試しにイネ科の植物の葉を何種類か与えてみることにしました。
結果は、ススキはよく食べるが葉の面積が小さいので、すぐ無くなる。
チジミザサは大量に庭にあるけど、それほど好きではないみたい。
その他、ヌカキビやエノコログサは、葉の上に乗るには柔らか過ぎるのか
不人気で、誰もかじりませんでした。
うちに来て約10日後、4匹が揃って前蛹になりました。
誰がいちばん長くぶら下がっていられるか!
腹筋自慢のようで、可愛らしい光景です(^m^)
サナギになって9日後、ぶら下がった中の1匹に
羽化の兆候が現れました。
同じ日の午前中、ススキの葉の葉脈でサナギになった子と
どうしてフタ裏を選ばなかったのか?
飼育ケースの壁面でサナギになった子が
同じタイミングで黒く変色していました。
その日の夕方、5時頃に3匹とも羽化しました。
サナギから出てくるところを見たくて
午後からも見張っていたのですが
夕方の忙しい時間に、みんな羽化していました(^^ゞ
きれいなメスです。
庭の奥の、日陰で湿っぽい場所に3匹を放しにきました。
ケースのフタを取ると、蝶が歩いて出てきます。
羽化したばかりなので、まだボンヤリしているのです(^m^)
クロコノマチョウは成虫で冬を越します。
チジミザサに止まって、こちらをみている子に
これから来る寒い季節を想って
どうか無事でね、とお別れを言いました。
***
3羽を見送った2日後
ぶら下がった残りのサナギ3匹と・・
割りばしの子が黒くなりました。
今回も1匹、サナギになる時に落下した子がいて(^^ゞ
前の時と同じように、ボンドでくっ付けて割りばしにぶら下げました。
でもこのサナギ、左右対称でなくていびつな形をしているのです。
大丈夫かな?
羽化不全も覚悟していたのですが
仕事から帰って急いで部屋へ行ってみると
無事に羽化していました!
サナギから出てきたら、カーテンに移動できるようにセットして
出掛けたのですが、上手く羽化できて本当にホッとしました。
指を出すと、迷いもせずスッと乗ってきます。
蝶や蛾、もしかしたら他の昆虫も羽化したばかりのときって
翅のある新しい体と、幼虫時代の記憶がごちゃ混ぜになって
ボーっとしているのかもしれないです(^m^)
翅のふちを指先でそっと触ると
そこがスイッチかのように翅をパッと開いて
美しい模様を見せてくれます。
この日羽化した4匹は、雨が降っていたので一晩お泊りで
翌朝庭に放しにいったのですが・・・
もうボーっとしてはいず、フタを開けた途端
一目散にみんな飛んで逃げていきました(^^ゞ
****
残るのは、飼育ケースの壁面でサナギになった2匹のうちの1匹です。
夕方6時頃、翅の部分だけ薄っすら茶色になってきました。
6時間後、夜中に撮った写真を見てみると
翅の目玉模様が浮き出ているように見えます。
この子はメスかな?
翌日今度こそは、羽化の瞬間を!
見守って(見張って)いたのですが
ちょっと目を離した隙に・・・
残念ながら今回も見逃しました。
8匹もいたのに、一回も羽化の瞬間が見られませんでした。
でも、無事に羽化してくれて良かった(#^.^#)
網戸に止まらせて、翅をそっと触ると・・
きれいな目玉模様、やっぱりメスでした。
庭に放しにきました。
先に羽化した蝶がまだ庭にいるようです。
この子も仲間に入れるかな。
今まで出会ったことがなかった蝶を
身近に観察することができて
とても楽しい時間を過ごせました。
ジュズダマは最盛期を過ぎてきましたが、
葉で蝶を養って、きれいな実をつけました。
芽生えからずっと私を楽しませてくれて
感謝です(#^.^#)
以上、クロコマノチョウの観察記録でした。
長くなりましたが、最後までお付き合いくださって
ありがとうございました(#^.^#)
2匹のクロコマノチョウの幼虫がいて
その子たちが蝶になって旅立ってから、わずか3日後の朝
水やりの時に、ジュズダマをふと見ると・・・
え?なんでまだいるの?
前に見つけた2匹と一緒に生まれた兄弟?
一瞬そう思いましたが
この子はまだ終齢前の黒いお面をつけています。
見つけた3匹を部屋につれてきました。
夕方にも1匹発見して、ぜんぶで4匹になりました(^^ゞ
2日後には、各自思い思いの場所で脱皮をしました。
幼虫の脱皮時には、体を固定するための「糸座」というものを作ります。
この子は飼育ケースの壁面を選んだようです。
裏側から見ると、かなり広範囲に糸を張り巡らせているのが分かります。
1時間半後、脱皮が完了しました。
糸座に抜け殻を固定して前進することで
スムーズに殻を脱ぐことができるそうです。
黒ウサギのお面もカパッと外れています(^m^)
4匹とも、無事に終齢幼虫になりました。
*
翌朝、水まきしながら
この子たちがサナギになるまでエサの葉は足りるかなぁ
なんて思っていたら・・・
なんと!また見つけてしまいました。
数日前、あんなに葉の裏をよく見ても居なかったのに、どうして?
3匹追加になりました(ll゚д゚)
そして夕方、もう1匹の子と目が合って(笑)
幼虫は8匹になりました。
成長具合が同じなので
たぶん一緒に産卵された兄弟でしょう。
お母さんは、最初の2匹と同じかな。
**
前回、飼育が2匹だった時は
エサの葉もそれほど食べないし
大食いのスズメガに比べたら楽勝!と思っていたのですが
さすがに8匹となると、夜に入れた葉が朝には葉脈だけになっていて
「お腹空いた~、ご飯はまだか~」の圧力が凄い(^^ゞ
そこで、試しにイネ科の植物の葉を何種類か与えてみることにしました。
結果は、ススキはよく食べるが葉の面積が小さいので、すぐ無くなる。
チジミザサは大量に庭にあるけど、それほど好きではないみたい。
その他、ヌカキビやエノコログサは、葉の上に乗るには柔らか過ぎるのか
不人気で、誰もかじりませんでした。
うちに来て約10日後、4匹が揃って前蛹になりました。
誰がいちばん長くぶら下がっていられるか!
腹筋自慢のようで、可愛らしい光景です(^m^)
サナギになって9日後、ぶら下がった中の1匹に
羽化の兆候が現れました。
同じ日の午前中、ススキの葉の葉脈でサナギになった子と
どうしてフタ裏を選ばなかったのか?
飼育ケースの壁面でサナギになった子が
同じタイミングで黒く変色していました。
その日の夕方、5時頃に3匹とも羽化しました。
サナギから出てくるところを見たくて
午後からも見張っていたのですが
夕方の忙しい時間に、みんな羽化していました(^^ゞ
きれいなメスです。
庭の奥の、日陰で湿っぽい場所に3匹を放しにきました。
ケースのフタを取ると、蝶が歩いて出てきます。
羽化したばかりなので、まだボンヤリしているのです(^m^)
クロコノマチョウは成虫で冬を越します。
チジミザサに止まって、こちらをみている子に
これから来る寒い季節を想って
どうか無事でね、とお別れを言いました。
***
3羽を見送った2日後
ぶら下がった残りのサナギ3匹と・・
割りばしの子が黒くなりました。
今回も1匹、サナギになる時に落下した子がいて(^^ゞ
前の時と同じように、ボンドでくっ付けて割りばしにぶら下げました。
でもこのサナギ、左右対称でなくていびつな形をしているのです。
大丈夫かな?
羽化不全も覚悟していたのですが
仕事から帰って急いで部屋へ行ってみると
無事に羽化していました!
サナギから出てきたら、カーテンに移動できるようにセットして
出掛けたのですが、上手く羽化できて本当にホッとしました。
指を出すと、迷いもせずスッと乗ってきます。
蝶や蛾、もしかしたら他の昆虫も羽化したばかりのときって
翅のある新しい体と、幼虫時代の記憶がごちゃ混ぜになって
ボーっとしているのかもしれないです(^m^)
翅のふちを指先でそっと触ると
そこがスイッチかのように翅をパッと開いて
美しい模様を見せてくれます。
この日羽化した4匹は、雨が降っていたので一晩お泊りで
翌朝庭に放しにいったのですが・・・
もうボーっとしてはいず、フタを開けた途端
一目散にみんな飛んで逃げていきました(^^ゞ
****
残るのは、飼育ケースの壁面でサナギになった2匹のうちの1匹です。
夕方6時頃、翅の部分だけ薄っすら茶色になってきました。
6時間後、夜中に撮った写真を見てみると
翅の目玉模様が浮き出ているように見えます。
この子はメスかな?
翌日今度こそは、羽化の瞬間を!
見守って(見張って)いたのですが
ちょっと目を離した隙に・・・
残念ながら今回も見逃しました。
8匹もいたのに、一回も羽化の瞬間が見られませんでした。
でも、無事に羽化してくれて良かった(#^.^#)
網戸に止まらせて、翅をそっと触ると・・
きれいな目玉模様、やっぱりメスでした。
庭に放しにきました。
先に羽化した蝶がまだ庭にいるようです。
この子も仲間に入れるかな。
今まで出会ったことがなかった蝶を
身近に観察することができて
とても楽しい時間を過ごせました。
ジュズダマは最盛期を過ぎてきましたが、
葉で蝶を養って、きれいな実をつけました。
芽生えからずっと私を楽しませてくれて
感謝です(#^.^#)
以上、クロコマノチョウの観察記録でした。
長くなりましたが、最後までお付き合いくださって
ありがとうございました(#^.^#)