1ヵ月ほど前、庭で水まきしているとき見つけた幼虫が
先日無事に羽化しました\(^o^)/
美しい色をした蛾で、「ベニスズメ」というスズメガの仲間です。
羽化して、やっと翅が伸びたところで
まだボンヤリしているこのひと時は、嬉しい「ふれあいタイム」です(^m^)
*
7月のある朝、庭で育てている鉢植えに、木から落ちたミカンの実が乗っていたので
それを取り除こうとして手をのばしたとき、緑色の幼虫とバッチっと目が合いました。
よく見ると尻尾にツンッと尖ったツノがあります!
ヤッター\(^o^)/スズメガです。
さっそく部屋へ連れ帰り、写真を撮りました。
スズメガの種類は何だろう?
体長は約3.5cm
ハッキリした目玉模様があり、尾角の先っぽが白い・・・
食べていたのはアカバナ科の、ユウゲショウという植物でした。
うーん、色は違うけど、これらの特徴から「セスジスズメ」だと予想しました。
こちらが以前育てたセスジスズメの幼虫です。
↓
ピコピコさん(セスジスズメのあだ名)って、小さい時は緑色なんだ(^m^)
この時はそう思い込んでいました。
庭にユウゲショウの葉があまり生えていなかったので
近所でノブドウの葉を採ってきて与えてみました。
セスジスズメは、ブドウ科の植物も食べます。
夕方になって飼育ケースを覗くと
ノブドウの葉は、1枚の半分しか食べていませんでした。
イヤだったのかな?
色々な種類の植物を食べることができる幼虫でも、中には
生まれて初めて食べた葉の成分を覚えていて、それ以外は食べない個体もあるそうです。
仕方ないので、ユウゲショウを近所へ採りにいって与えてみると・・・
「そうそう、これよこれ♡」という顔をして、パリパリと食べ始めました。
**
うちに来て2日後、午前8時半、朝の身体測定の時間にケースから出して
サイズを測り、写真を撮りました。
なんだか体がちょっと縮んでる?
その日の午後2時、部屋に行ったついでに幼虫の様子を見ようと
飼育ケースを覗き込むと・・・
えーーーーっ!なんで?誰なのアナタ???└(゚ロ゚;)┘
朝見たのとはまったく違う、黒い幼虫が草の茎につかまってじっとしていました。
何が起こったのか、しばらく呆然としてしまいましたが
ケースの中に脱いだ皮とお面が落ちていて、脱皮したことに気が付きました。
それにしても、たった半日でこんなに姿が変わるものなの?
面影といえば、二つの目玉模様と白い尾角の先っぽだけです。
でも、これが終齢幼虫ならば・・・
セスジスズメとは模様が違う!
再び、アナタは誰???と思ったその時
正面から見たこの顔に見覚えがあるのを思い出しました。
頭(本当は胸)の部分を膨らませて、目玉模様で威嚇のポーズを取る
この子はなんと「ベニスズメ」の幼虫でした!
ちなみに、この目玉模様のことを「眼状紋」(がんじょうもん)といいます。
天敵を威嚇するために、いろんな種類の蝶や蛾、魚までもが持っている模様で
アゲハチョウの幼虫や、アケビコノハ、クワコの幼虫にもありました。
↓同じく威嚇ポーズのクワコさん(^-^)ゝ
セスジスズメも好きですが
なんといってもベニスズメの美しさは格別で
庭に幼虫が居てくれたのが嬉しくなりました。
羽化がとても楽しみです(#^.^#)
***
来たときに3.5cmだった体長が、3日で約5cmになりました。
食欲が旺盛で、ユウゲショウの小さな葉をあっという間に食べ尽くしてしまいます。
数年前に作った食草地図を頼りに、葉を摘みに行く毎日です(^^ゞ
3日後の身体測定では、6.5㎝に成長していました。
7月26日お昼頃、サナギになる準備を始めました。
スズメガの幼虫はサナギになるとき、土に潜るものと
葉を綴るもの、どっちでも大丈夫な、3タイプがいます。
ベニスズメはどちらでも良いようなので
食葉と、ちぎったテッシュを入れておいたら
夕方にはこんな蛹室が出来上がっていました。
最後の脱皮をしてから5日後に、前蛹になりました。
****
サナギになって10日近く経ったので、ケースから取り出して
羽化の邪魔になりそうな枝をハサミで切り(過保護(^^ゞ)
キッチンペーパーで足場を作った大きいケースに移しました。
8月7日、蛹化(前蛹)から12日後のお昼に
ベニスズメが無事に羽化しました!
ケースの蓋を開けて近づけた指に
スッと乗ってくれました。
上から見える部分と翅は、桃色と抹茶色のグラデーションで
触角も桃色です。
そして、お腹側は・・・
ベニスズメの名前のとおり、とても鮮やかな紅色をしています!
翅の裏側も紅色で、大きいな目はモスグリーンです。
本当にきれいです。
でも、この角度から見ると、なんだかサツマイモに似てる気もしますね(^m^)
ベランダへ連れて行って、太陽光の下で見てみました。
いっそう色鮮やかです。
ベニスズメは夜行性の蛾ですが、どうしてこんな鮮やかな色で生まれてくるんだろう?
そろそろお別れ会を始めます。
目を見つめ合うと、何か言っているように思えてきます・・・
例えば「葉っぱを採りに行ってくれてありがとう」とか(笑)
私も「来てくれてありがとう、また庭に卵を産みにきてね」と
心の中で会話をします・・・オスかもしれないけど(^m^)
なかなか飛び立つ気配がないので
ベランダの網へ止まらせて、部屋に戻りました。
薄暗くなった頃見に行くと、飛び立ったようで姿はありませんでした。
短い期間でしたが、脱皮ではビックリさせられ
羽化した姿にはうっとりさせて貰えた楽しい時間でした(^^♪
また庭に来て欲しいです。
以上、ベニスズメの飼育記録でした(^^)/
先日無事に羽化しました\(^o^)/
美しい色をした蛾で、「ベニスズメ」というスズメガの仲間です。
羽化して、やっと翅が伸びたところで
まだボンヤリしているこのひと時は、嬉しい「ふれあいタイム」です(^m^)
*
7月のある朝、庭で育てている鉢植えに、木から落ちたミカンの実が乗っていたので
それを取り除こうとして手をのばしたとき、緑色の幼虫とバッチっと目が合いました。
よく見ると尻尾にツンッと尖ったツノがあります!
ヤッター\(^o^)/スズメガです。
さっそく部屋へ連れ帰り、写真を撮りました。
スズメガの種類は何だろう?
体長は約3.5cm
ハッキリした目玉模様があり、尾角の先っぽが白い・・・
食べていたのはアカバナ科の、ユウゲショウという植物でした。
うーん、色は違うけど、これらの特徴から「セスジスズメ」だと予想しました。
こちらが以前育てたセスジスズメの幼虫です。
↓
ピコピコさん(セスジスズメのあだ名)って、小さい時は緑色なんだ(^m^)
この時はそう思い込んでいました。
庭にユウゲショウの葉があまり生えていなかったので
近所でノブドウの葉を採ってきて与えてみました。
セスジスズメは、ブドウ科の植物も食べます。
夕方になって飼育ケースを覗くと
ノブドウの葉は、1枚の半分しか食べていませんでした。
イヤだったのかな?
色々な種類の植物を食べることができる幼虫でも、中には
生まれて初めて食べた葉の成分を覚えていて、それ以外は食べない個体もあるそうです。
仕方ないので、ユウゲショウを近所へ採りにいって与えてみると・・・
「そうそう、これよこれ♡」という顔をして、パリパリと食べ始めました。
**
うちに来て2日後、午前8時半、朝の身体測定の時間にケースから出して
サイズを測り、写真を撮りました。
なんだか体がちょっと縮んでる?
その日の午後2時、部屋に行ったついでに幼虫の様子を見ようと
飼育ケースを覗き込むと・・・
えーーーーっ!なんで?誰なのアナタ???└(゚ロ゚;)┘
朝見たのとはまったく違う、黒い幼虫が草の茎につかまってじっとしていました。
何が起こったのか、しばらく呆然としてしまいましたが
ケースの中に脱いだ皮とお面が落ちていて、脱皮したことに気が付きました。
それにしても、たった半日でこんなに姿が変わるものなの?
面影といえば、二つの目玉模様と白い尾角の先っぽだけです。
でも、これが終齢幼虫ならば・・・
セスジスズメとは模様が違う!
再び、アナタは誰???と思ったその時
正面から見たこの顔に見覚えがあるのを思い出しました。
頭(本当は胸)の部分を膨らませて、目玉模様で威嚇のポーズを取る
この子はなんと「ベニスズメ」の幼虫でした!
ちなみに、この目玉模様のことを「眼状紋」(がんじょうもん)といいます。
天敵を威嚇するために、いろんな種類の蝶や蛾、魚までもが持っている模様で
アゲハチョウの幼虫や、アケビコノハ、クワコの幼虫にもありました。
↓同じく威嚇ポーズのクワコさん(^-^)ゝ
セスジスズメも好きですが
なんといってもベニスズメの美しさは格別で
庭に幼虫が居てくれたのが嬉しくなりました。
羽化がとても楽しみです(#^.^#)
***
来たときに3.5cmだった体長が、3日で約5cmになりました。
食欲が旺盛で、ユウゲショウの小さな葉をあっという間に食べ尽くしてしまいます。
数年前に作った食草地図を頼りに、葉を摘みに行く毎日です(^^ゞ
3日後の身体測定では、6.5㎝に成長していました。
7月26日お昼頃、サナギになる準備を始めました。
スズメガの幼虫はサナギになるとき、土に潜るものと
葉を綴るもの、どっちでも大丈夫な、3タイプがいます。
ベニスズメはどちらでも良いようなので
食葉と、ちぎったテッシュを入れておいたら
夕方にはこんな蛹室が出来上がっていました。
最後の脱皮をしてから5日後に、前蛹になりました。
****
サナギになって10日近く経ったので、ケースから取り出して
羽化の邪魔になりそうな枝をハサミで切り(過保護(^^ゞ)
キッチンペーパーで足場を作った大きいケースに移しました。
8月7日、蛹化(前蛹)から12日後のお昼に
ベニスズメが無事に羽化しました!
ケースの蓋を開けて近づけた指に
スッと乗ってくれました。
上から見える部分と翅は、桃色と抹茶色のグラデーションで
触角も桃色です。
そして、お腹側は・・・
ベニスズメの名前のとおり、とても鮮やかな紅色をしています!
翅の裏側も紅色で、大きいな目はモスグリーンです。
本当にきれいです。
でも、この角度から見ると、なんだかサツマイモに似てる気もしますね(^m^)
ベランダへ連れて行って、太陽光の下で見てみました。
いっそう色鮮やかです。
ベニスズメは夜行性の蛾ですが、どうしてこんな鮮やかな色で生まれてくるんだろう?
そろそろお別れ会を始めます。
目を見つめ合うと、何か言っているように思えてきます・・・
例えば「葉っぱを採りに行ってくれてありがとう」とか(笑)
私も「来てくれてありがとう、また庭に卵を産みにきてね」と
心の中で会話をします・・・オスかもしれないけど(^m^)
なかなか飛び立つ気配がないので
ベランダの網へ止まらせて、部屋に戻りました。
薄暗くなった頃見に行くと、飛び立ったようで姿はありませんでした。
短い期間でしたが、脱皮ではビックリさせられ
羽化した姿にはうっとりさせて貰えた楽しい時間でした(^^♪
また庭に来て欲しいです。
以上、ベニスズメの飼育記録でした(^^)/