風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

タマムシのたまり場を見つけました\(^o^)/その他いろんな虫さんたち

2022年07月20日 | 散歩でみたいきもの
雨が止んで、窓から外を見ると涼しい感じの空気だったので
久しぶりに散歩に行こうと思って、お昼過ぎに家を出ました。
つばの広い帽子を被って日傘もさし、首にはタオルを巻いて
ウエストポーチ、それからカメラを片手に・・・
なんだか恥ずかしいような装備で歩いているうちに
雲の切れ間から真夏の日差しが降り注いできました(;^ω^)
なんで晴れてくるの(;´д`)ゞ暑い~~~
ダメだ、帰ろう・・・

川沿いの細い道を家に向かって引き返していると
前から大きな虫が飛んできました。
あーー!タマムシだ!日の光を浴びてキラキラ輝いています。
今年もタマムシを見ることができて良かったなぁ・・・
ニヤニヤしながら歩いていると、またタマムシが飛んできました。
それも、何匹も続けて、ブーンと羽音が聞こえるくらい近くを飛んでいきます。
えっ、なに?と、不思議になって立ち止まると
川の土手に生えているエノキの木の周りを
何匹ものタマムシが、ブンブン飛び回っているのが見えました。


セミが鳴き出すよりも、タマムシの姿を見られたときに、夏が来たなぁと感るくらい
ひと夏に1度、必ず会いたい虫です。
このエノキには、20匹以上いるようです!なんだか夢みたい(#^.^#)


木の下まで降りていって、近くに飛んでくるのを待ちます。
タマムシが目の前に来たとき、広げた傘で1匹捕まえました\(^o^)/


タマムシさんは、昆虫の中ではわりとおっとりしている方で
カミキリムシみたいに暴れず、写真を撮らせてくれます(それにしてはボケてるけど(^^ゞ)


タマムシは真夏の晴れた日中に、エノキの木の上で交尾をするそうです。
この土手のエノキは、タマムシたちの社交場なのかもしれません。
「早く離してよ、出遅れちゃうよ~」って言ってるかな?(^m^)



タマムシのワンダーランド(笑)を後に、汗ダラダラで、家を目指して歩きます。
でも、葉っぱの上にちょっと黒い点でもあれば、足を止めて見に行ってしまうので
なかなか家まで帰り着きません(笑)
あのヨモギの上の黒い点・・・なんだろ?


葉を手に取ってよく見てみると、黒いのはフンで
本体はフンと同じくらいの大きさの、うすい緑色の幼虫でした。


この子はフンを背中に乗っけています。
家のパソコンで「ヨモギ フン 背負う」で検索したら
ジンガサハムシの幼虫で「ヒメジンガサハムシ」という種類でした。

和名を「姫陣笠金花虫」と書くそうで、「金花虫」ってなに?
初めて聞いたので調べたら、これでハムシと読ませるそうです。
ハムシは葉を食べる虫の総称で、葉虫とも書きます。
汗をかきながら歩いたおかげで、またひとつ面白いことを知りました。

もう一種類、ヨモギの葉の上でみつけたのがこちら。


鼻が長いゾウムシの仲間です。
名前は「ハスジカツオゾウムシ」(葉条鰹像虫)でした。
ハスジは葉っぱの筋みたいな背中の模様のことで「葉条」
カツオはなんだろう?と不思議だったのですが、なんと「鰹節」のことでした(笑)
体の形と、色合いが鰹節なのだそうです。
なんていうわびさびのあるネーミングセンスだろう(^m^)


ヨモギは昆虫に人気のある植物なのでしょうね。
まだまだ色んな虫さんが葉に隠れていそうでした。
カマキリもそれを知っているのかな?


**
やっと家に帰ってきました。
汗ついでに庭をぐるっと一回りしょう。
シジミチョウが交尾していました。
ヤマトシジミでいいのかな?


蝶の近くの葉の上に小さなトカゲがいて
手をだしたら、ジャンプして乗ってきました。
小型の恐竜みたいです。
庭で生まれたのかな?猫がいないから安心して遊べるね。


それから、きれいなオレンジ色の蛾もいました。


翅の裏が見たかったので、捕まえて透明なケースに入れました。


特徴的な色なので、すぐに分かると思った名前がなかなか出てきません。
シャチホコのような姿勢なので、シャチホコガ?と一瞬思いましたが
それは幼虫の姿勢がシャチホコなのだと思い出して、ちょっと笑えました。


それにしても、よく降った雨です。
水を溜めてある容器をふと除くと、なんと、セミが浮いていました!
長い年月を経て、せっかく羽化してきたのにドジな子です(^^ゞ


水から拾い上げて、ペーパーで水気を切って
ひとまず網戸に止まらせました。


セミにも疎いので、ネットで種類を調べたら、ニイニイゼミでした。
抜け殻ならすぐに分かるのに、脱皮すると種類がわかりません(笑)
お腹の側に、鳴くための器官がなかったので、メスのようです。
短い成虫期間なので、ゆっくり休んでいるのも気の毒になり
すぐに近所の桜の木に放しに行ってきました。


ちょっと歩いただけで、たくさんの生きものに出会いました。
今日は晴れてとても暑い一日です。
いまから土手へ行ってみたら、またタマムシが居るかな・・・
そう思いつつ、炎天下へ出ていく勇気がありません(^m^)
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実生のアマリリス、2年目の夏

2022年07月18日 | アマリリス 実生
6月、庭で今年もアマリリスの花が咲きました。


今年はできなかったのですが
去年咲いたアマリリスに、面白い種ができました。


試しにまいてみたら、芽が出て・・・


葉っぱが育っていって
秋に掘りだしたら、可愛い球根ができていました。


11月、これから冬越しをするアマリリスたち。
無事に春を迎えられるといいな。

前回のブログはここまででした(#^.^#)
今回は冬を越したアマリリスの、今の様子を書きたいと思います。


冬の間は、ベランダの霜の当たらない軒下で、よく日に当てて育てました。
5鉢とも枯れずに、なんとか冬を越せました。


4月になると、だんだん葉の緑色が濃くなってきて
5月中旬には、株の中心から新しい葉が顔をのぞかせました。


6月中旬、葉の数が多くなり、しっかりした株になってきましたが
まだポットいっぱいに根が回っていなくて
植え替えをどうしようか、思案している間に梅雨が明けました。




梅雨が明けてから毎日といっていいくらい
雨が降っています(^^ゞ
7月、アマリリスの葉はまた大きくなってきています。


夏の暑い時期に、植物の植え替えは本来しないのですが
今年は6月に雨が少なくて、めちゃめちゃ暑かったので
雨が続いて気温が低かった先週、チャンス!と思って
いろんな鉢の植え替えをしました\(^o^)/

**
アマリリスは、直径9cmの3号ポリポットに植わっています。


2リットルのペットボトルと並べるとこんな感じです。


ポットから抜いてみると、根が下の方で巻いていたので
植え替えの適期だったのかもしれません。


一番大きい株を直径12cmの4号鉢に植えて
残りも4号のポリポットに植え替えました。


ベランダに運んで、午前中だけ日の当たる場所に置きました。
大きく手を広げて、なんだか嬉しそうに見えますね(#^.^#)

秋になるまで、どれくらい大きくなるかな?
ツヤツヤの葉を見ているだけでも、毎朝いい気分になれます。
このまま元気に成長して欲しいです(^^♪
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ヒメグモは、メスとオスが同居するの?

2022年07月17日 | 蜘蛛の観察
ヒメグモを去年初めて見て、ブログのコメントで名前を教えてもらいました。
オレンジ色の丸っこい、小さな蜘蛛です。

今年もヒメグモが、玄関脇に巣を作りました。
夕方に撮った写真ですが・・・何度撮ってもボケボケなので(´A`)
はっきり写っている去年のものをもう一度載せます。
この個体は緑色の獲物を食べたので、体が緑色なのだそうです。


10日くらい前、ヒメグモがミラクルフルーツの木に網を張りました。
円錐形の特徴のある網なので、すぐに気づきました。
ああ、今年も来たんだなぁと思って、毎日庭に出る度に見ていたら
今朝、巣の中に同じオレンジ色の蜘蛛が2匹増えて
3匹になっていました!


自分では網を張らずに、他の蜘蛛の網で居候生活をする
イソウロウグモという種類がいると、去年初めて知ったのですが
これは居候なのか、同居なのか?どっちなんだろう?


調べてみたらビックリ!
ヒメグモはとても興味深い生活をしていました\(^o^)/
簡単ですが、まとめてみると・・・
●ヒメグモのオスはメスより一足先に成体(オトナ)になる。
●成体になったオスは、脱皮間近(オトナになる前)のメスの網に入って同居を始める。
●いつもすぐそばに居て、メスが最後の脱皮をして成体になるのを待ち・・・
●脱皮直後(のボンヤリに乗じて)求愛をして、交尾をする!
●交尾した後も、1ヵ月近く網に居て、メスに近づく他のオスと闘って追い払う(#^.^#)

**
ヒメグモのメスは、体長3~5mmでくすんだオレンジ色です。
オスはメスより小さくて、体長2~3mm、鮮やかな濃いオレンジ色をしているので
見分けはすぐにつきます。
ひとつの網にメス2匹オス4匹と、6匹も同居している例もあって
メスの一番近くにいるのが戦いに勝った強いオスなのだそうです。
(上の写真の二重丸が、オスの蜘蛛です)
オスの戦いは、前脚をお互いに叩きつけ合うという、嚙み合って傷を負うことのない
一見平和的な戦いなのですが、体格の良いオスが勝つようです。
メスを見つけて網に来た先着順ではないのが、やっぱり厳しい世界ですね(笑)
庭のヒメグモさんたち、まだまだこれからドラマがありそうです(#^.^#)

***
今日は半日仕事の帰りに、ちょっとだけ歩きました。
公園のモミジバフウの、青い葉が眩しかったです。


大きな虫が飛んでいるのを見つけて
追いかけたら、ゴマダラカミキリでした。
うわ~、今年初です!

なかなか散歩に行けてないから、初なんですけどね(^^ゞ

雨上がりで
湿った土にきのこも生えていました。
お天気をみながら、散歩も再開したいと思いました。

ヒメグモの今後も、とても楽しみです^-^)ゝ
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オオスカシバ、土中から這い出して羽化しました!

2022年07月15日 | オオスカシバ
前回のブログでは、オオスカシバが卵から生まれて、サナギになるまでの成長記録をまとめました。
今日はサナギから羽化までの記録を書きたいと思います(#^.^#)
オオスカシバは、何年も飼育観察をしていますが
今回初めて羽化したばかりの成虫が、土から這い出して来る瞬間を見ることができました。

まずは、サナギを小さな容器に埋めなおすところからです(^m^)


土は乾いているので、容器を傾けて土を除けていくと、タワラ型をした繭が姿を現します。


取り出してひっくり返して見ると・・・
こんなふうに繭の下側は閉じられていなくて、ドームのようになっています。


他の繭も見てみると、この繭はとても几帳面に砂粒を綴り合わせてありますが
こんなのは珍しくて・・・


だいたいほとんどはこのような形です。
土の中に潜ったあと、上からの攻撃や衝撃?を防ぐための「屋根」になれば用が足りるのでしょう。


小さい容器に土を3cmくらい敷いて、その上にサナギを乗せます。


サナギの上にドーム状の繭を乗せて


ドームの周りに土を入れて、平らにして完成です(^^♪
自然界でも、地面の表面でサナギになるので、深く埋める必要はないです。
なんだか球根を植えているような気持ちになります(^m^)


サナギ(前蛹)になった日を書いたテープを容器に貼りなおし
壁面にキッチンペーパーを貼って羽化仕様(笑)にした飼育ケースに
日付順に並べていきます。


園芸店から連れてきた子を先頭に、6月19日、20日・・・


21日の、2匹同時蛹化も。


それから22日、23日と続きます(^m^)
みんな無事に羽化してくれるといいな。



蛹化から15日後、羽化ラッシュが始まりました!
最初の羽化は7月4日、6月19日にサナギになった子です。
早朝5時に、ネコのチロちゃんが目をまん丸にして飼育ケースを凝視しているので
あ!羽化したんだと気付き、見てみるともうすでに翅が透明になっていました。

「おらー!ここから早く出せー」
狭いケースの中でブンブン飛び回っているので
お別れの言葉もそこそこに、ベランダから庭へ放しました(´A`)

2匹目は同じ日の夜中、23時58分に羽化しているのを見つけました。
鱗粉はまだ付いていますが、翅はきれいに伸びています。


鱗粉を落とす瞬間が見たくて、待ちましたが・・・
「まだまだ、飛ばないよ」という顔でこちらを見ています(笑)


30分この態勢で待っても、羽ばたく気配がないので
網戸の外のすだれにつかまらせて、その夜は寝ました。
翌朝見たら、もう居なくなっていました。


3、4匹目の羽化は、7月5日午前0時でした。
オオスカシバの羽化は、どうやら夜中の0時前後に始まって
羽化後、飛び立つのは夜明けのようです。

真夜中の羽化が毎晩続き、寝不足でしたが
翌日も午前0時に飼育ケースを見張っていると、予想通り羽化が始まりました!
5匹目の羽化、容器の土の中から出てきた直後で、まだ翅が伸びていないオオスカシバです。


45分後、きれいに翅が伸びました。


新品の身体で、とても元気そう。
幼虫時代の思い出話を一緒にできたら、面白いだろうな。
でも、眠くて倒れそうです(笑)


そして6匹目、卵から育てた最後の子の羽化です。
とうとう土の中から這い出して来る様子を、実際に見る事ができました\(^o^)/

「オオスカシバ、土中から這い出して羽化」
1分15秒の短い動画です、50秒くらいのところで体内から排出された水分が
ペーパーに染み込む場面があります。良かったら見てみてください(^^♪


**
ここからは、土から出てきたオオスカシバの翅が伸びていく
0時11分から0時36分まで、25分の間の写真です(^^)/
地上に出てきた直後、小さな翅です。


2分後、長くなりそうなので、ベッドに腰かけて膝の上に乗せて撮影しました(^m^)


3分後、黒い翅脈(しみゃく)がはっきり見えるようになってきました。
羽化後したあと、蝶やセミ、トンボなどの昆虫の翅が伸びる仕組みは
体内に溜まっていた体液が少しずつ、翅脈の根元から先端まで流れ込んで
その圧力で縮んだ翅が開いていくからです。
胴体が太いのは、翅を広げるための水分が体内に蓄えられているからだそうです。


更に2分後、伸びた翅が前方にカールし始めました。


上から写真を撮ってみました。


更に3分後、微動だにしませんが、翅を伸ばす仕組みを知れば
体内では、凄まじい変化が起こっているのを感じることができます。


見られてるの、きっとドキドキだろうな(^^ゞ
昆虫の羽化は、天敵がいない夜中から明け方が多いようです。


0時24分、あと少しで翅が伸び切ります。


0時36分、たぶんこれで羽化は成功です\(^o^)/
飛び立つのは夜明けです。
それまでの数時間は、何のためなのか、今は分からないけど
きっと必要な時間なのでしょうね。


***
ところで、スカシバという種類の昆虫は、どうして羽化後に
せっかく作った「鱗粉」を惜しげもなく捨ててしまうのかな?
高速で飛べるとか、蜂に擬態しているとか理由はあるけど
なら最初から鱗粉無しでもいいのでは?と思うけど、不都合があるのかな?


こんなポーズを取ってくれるのは、羽化直後だけです。
後ろ翅ってこんなに小さいの?
高速で飛んでホバリングもできる設計になっているのでしょうね。凄いな。


明日の朝飛べるようになるまで、一晩部屋に泊まっていってもらいます。
おやすみなさい(#^.^#)


****
翌朝、4時51分。
目が覚めて明るくなった窓を見ると・・・


すっかり翅が透明になったオオスカシバが、夜明けを待っていました。


うーん、鱗粉を落とすところを見たかったなぁ。
でも、無事に羽化してくれてありがとう。


ベランダへ連れていって短いお別れの会をして、庭へ放しました。
楽しい日々をありがとう「またうちに戻ってきてね」


いままで色んな種類のスズメガの幼虫を飼育観察してきましたが
卵から成虫まで育てたは初めての体験でした。
ネットや本で得た知識とは別に、実際にやってみて、初めて知ることがあるんだなと
とても良い経験をさせて貰いました。
うちは今年なぜか「オオスカシバ」の当たり年のようで
羽化を待つサナギちゃんが、あと4匹待機しています。
機会があればまた、観察のことをブログに書きたいと思います\(^o^)/

今回も長い記事になってしまいました。
終わりまで読んでいただき、本当にありがとうございました(#^.^#)
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麻酔を打たれた蜘蛛を拾ってしまいました(´A`)

2022年07月13日 | イオウイロハシリグモ
夕方、仕事帰りに、農道を車で走っていると
道の真ん中に、茶色いものが落ちているのが見えました。
それをまたぐように通り過ぎて、何だろうと気になって
車を停めて見に行くと、それは大きな蜘蛛でした。


見たところ傷ついた箇所もないのに、ピクリとも動きません。
小枝で体を起こしたとき、草むらから蜂が飛んできて蜘蛛の周りをグルグル回り始めました。
ああ!そうか!
きっとこの蜘蛛をしとめた狩り蜂です。
止まることなく、ずっと飛び回っているので写真は撮れませんでしたが
後で画像検索したら、クモバチ(ベッコウバチ)の仲間のようでした。
そのまま、そっとしておけばよかったのですが・・・


農道とはいえ道の真ん中で、夕方は車の通りが多いので轢かれてはいけないと思い
蜘蛛をつまんで道の端へ寄せたら、蜂がパニックになってしまいました└(゚ロ゚;)┘
すぐ目の前に居るのに、一度見失った蜘蛛を見つけられなくて右往左往しています。
蜘蛛のすぐ上を飛んでいるのに、どうしても見つけられないようです。
離れた場所でしばらく待ちましたがダメで、蜘蛛を置いて消えてしまいました。
大きな蜘蛛です。


うかつに手を出してしまい、蜂には申し訳ないことをしました(>_<)
どうしようかと思いましたが、動けない蜘蛛を連れて帰ることにしました。


なんという名前の蜘蛛でしょう?


お腹側はこんな感じです。


「大きな蜘蛛」で検索すると、アシダカグモと、イトグモという名前が出てきました。
アシダカグモはよく家に居るので、見た目で違うと分かりましたが
イトグモだとすると、外来種のドクイトグモという種類がいて、外見はよく似ています。
通常蜘蛛の目は8個ですが、ドクイトグモの目は6個だと書いてあったので、アップで写真を撮ってみました。
う~ん、これは・・・何とも判別しづらい(^^ゞ


次にドクイトグモの体長は、7~12mmとあります。
蜘蛛の体長って、どこからどこまで?庭にたくさんいる蜘蛛なのに
知らないことばかりです(^^ゞ
それで、蜘蛛の体の作りについて調べてみました。

●昆虫の体は頭、胸、腹の3つに分かれていますが
 クモの体は頭と胸が一つになった「頭胸部」と、腹部の2つに分かれています。
●昆虫には3対6本の脚がはえていて、クモは4対8本の脚が生えています。
●昆虫の頭部には触覚があり、クモには触肢(しょくし)がある、などなどです。

そうか!顔のところでまるで脚みたいに動くのは、触覚と同じ役目の触肢なんですね。
脚が進化したと考えられるので「肢」という字で書くそうです。
それで、蜘蛛の体長は、頭胸部から腹部までで測るということが分かりました。
さっそく測ってみると、20mm以上ありました。
ドクイトグモではないみたい、良かった~(^-^)ゝ



大きな蜘蛛がうちに来て今日で6日経ちました。
相変わらずまだ自力で移動するような動きはできませんが
毎日朝晩、脚を撫でて刺激を与えていたら
少し反応して、脚を上げられるようになってきました。


蜘蛛は短期間の絶食には耐えられるらしくて、水分だけでも補給できたらと
湿らせたペーパーを口元に置いたり、今日はスポイトであげてみました。
麻痺しているので、飲めたかはわかりませんが、乾燥しないように飼育ケースに霧吹きをしています。


麻酔が切れてもし動けるようになったら、外へ放してあげたいです。
なんという名前かも、もう少し調べたいと思います(^_^)
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オオスカシバ、卵からサナギになるまでの日々

2022年07月12日 | オオスカシバ
ある朝、ベランダでオオスカシバの卵を見つけました!
鉢植えをグルグル回しながら、慎重に探すと全部で3粒ありました。
毎朝水やりをするとき、植物の様子をよく見ているので、昨日は卵がなかったのは確かです。
スカシバ母さん、ここのクチナシの苗木をよく見つけたなぁと嬉しくなりました(#^.^#)

毎日変化がないか卵を見張って(笑)いたら5月31日、発見から5日後のお昼に孵化していました。
朝に孵化したのかな?尾角がもう黒くなっていて、卵から出てきたばかりではないようです。
大きさは約3.5mm、葉と同じ色なので、一瞬よそ見をするたびに見失います。
黒い尾角を頼りにまた見つけますが、自然界で今のこのサイズの幼虫を狩るのは鳥でも蜂でもなく
きっと同じくらいのサイズの蜘蛛だろうなと実感しました。
写真を撮るとき葉を摘まむのに、幼虫を指で挟まないように注意します(^^ゞ


大きくなると葉の端からムシャムシャと食べるのですが
チビちゃんはこんなふうに丸くかじって、穴を開けるながら食べるようです。


そして、生まれて初めてのウンチ(≧◇≦)


小さいながら食欲は旺盛で、さすがはオオスカシバです。
葉にポツポツと可愛い水玉模様が増えていきます。


タマゴは柔らかい新芽に産み付けられているのですが
そういえば、いまは硬くなった去年の葉にも、こんな丸い食べ跡がいくつも付いていました。
でも去年はこの鉢で幼虫を見つけた事がありません。
幼虫は生まれてすぐ小さいうちに、ほとんどが狩られてしまうのでしょうね。



タマゴは3粒だと思っていましたが、幼虫は5匹いました(^m^)
みんな同じくらいの大きさで、お母さんが一緒の兄弟かもしれまん。


4mmだった幼虫が、一週間で11mmに成長しました。


6月8日、みんな揃って脱皮をしていました!生まれて8日目です。
体の皮?はもう食べてしまったようですが、顔の部分は固くて食べない(たぶん)ので
脱皮した回数を測るのによく利用されます。
大きさは約1mm、実はこれは2回目の脱皮です。
1回目の脱皮で出たお面は小さすぎて、なんとなく白いのは分かるのだけど
ホコリと見分けがつかず、取り出せなかったのです(^^ゞ


脱皮後すぐに測ったら13mm、昨日より2mmも背が伸びていました(笑)
葉も端からかじれるようになっていますね(#^.^#)


更に2日後、体長が20mmになりました。
一日2mmずつ大きくなっていて、これはじーっと見ていたら
伸びていくのが分かるのでは?(笑)と思うほどです。


ずっと部屋の中なので、ちょっとだけ日光浴をしました(#^.^#)
屋外で見ると体の色が鮮明できれい。


**
6月11日、3回目の脱皮をしました。
前回の脱皮からわずか3日しか経っていません。
お面の大きさは約2mm、今回も5匹揃って!仲良しですね(^m^)


2回目のお面と並べてみました。


6月14日、生まれてから2週間経ちました。
体長は約30mm!4日間で10mm大きくなっています。


でも・・・幼虫の体長って、どのタイミングで測るのが正解なのか
分からなくなるくらい、こんなに伸びるんです(笑)
思いきり伸びたときは、プラス2センチ?すごい伸長率です。


6月15日、4回目の脱皮をしました。
前回の脱皮から4日後です。
どうしてこんなに短期間に、頻繁に脱皮をするの?と思ったけど
15日間で4回脱皮したので、3~4日に1回ということになります。
幼虫でいる期間は案外短いのですね。


蝶や蛾の幼虫の脱皮回数は、種類によって違います。
前回ブログに書いた「ナミアゲハ」は通常5回脱皮した後、サナギになりますが
オオスカシバの脱皮回数は、調べてみて4回だと知りました。
タマゴから孵化した幼虫を「1齢幼虫」と呼びます。
1回目の脱皮後の幼虫を2齢、2回目の脱皮後を3齢
3回目の脱皮後が4齢で・・・最終の脱皮をした幼虫を「終齢幼虫」と呼びます。

脱皮後体長を測ると、またまた4日間で10mm増えて、40mmになっていました!


6月18日、買い物に行ったお店の園芸コーナーで、クチナシの鉢に大きな幼虫がいました。
一心不乱に葉を食べているけど、すみっこ暮らしのため、店員さんには気付かれていないようです。
一度は通り過ぎたけど、迷った末、うちに連れて帰ってしまいました。


翌19日朝、昨日うちに来た子が、飼育ケースの中で黒く変色していました。
連れ去られたショックで蛹化が促進されたのかな?
ゴメンネ(^^ゞ


小さなケースに園芸用の培養土を入れて、その上に幼虫を乗せました。
サナギ第1号です。


6月19日、他の幼虫もみんな体長が60mmほどになりました。
サナギになる日も近そうです。


この子だけ模様が派手で、他の幼虫より目立ちます。
これは自然界では天敵に狙われやすいデメリットなのか、それとも
枝につかまっていれば、カモフラージュになっているのか・・・謎です。


朝、体長を測ってからケースに新しい葉を入れて幼虫を放牧すると
人に触られたことなどまったく気にしてないように、すぐに葉を食べ始めます。
スズメガの幼虫の、そんなおおらかなところが好きです(#^.^#)


スゴイ食欲!
夕方にはもう葉を食べ尽くして、茎の皮をかじっているときもあります。
飢えさせてはいけない└(゚ロ゚;)┘急いで新しい葉を入れてまた放牧します。

大型の幼虫はどの種類もそうなのかもしれないけど、スズメガの幼虫を飼育するとき
食草を大量に調達できるかが、とても重要になります。
スズメガの種類によって、みんな食べる植物が違うので、どの葉がどこに生えているか
食草地図を作っている方をネットで見た事があって、私も真似をしています(^m^)
幸い近所にクチナシの大木があって、柔らかい葉をいつでも採ってこられるので
同時に5匹も育てる事ができ、とても有難いです。

***
翌日から、毎日1匹ずつサナギになる「蛹化ラッシュ」を迎えました(^^ゞ
20日、2匹目


21日には3、4匹目、2匹同時に!


22日、5匹目。


オオスカシバの幼虫は、地中に潜るというより、地面のごく浅い場所でサナギになります。
土がなければ、落ち葉などを綴って繭をつくります。


飼育ケースが足りないので、今回は保存してあった色んな容器を使いました。
もし寄生されていても、その個体判別できるよう1匹ずつ別々の容器で蛹化させます。
土は園芸用の培養土です。
硬い土やサラサラ過ぎる土では、上手に繭をつくれないので培養土はちょうど良いようです。
土の上に幼虫を置いて、キッチンペーパーをちぎったものを被せておくと
安心して繭が作れるみたいなので、今回から試しています。


23日の朝、最後の6匹目も体の色が黒くなって・・・


サナギへの旅へ出て(潜って)いきました。


サナギの容器は、昼間は風通しの良い窓辺に置いて、夜はネコが登れないタンスの上に乗せています。
10日ほど経ったら土の中からサナギを取り出して、観察しやすいように小さな容器に埋めなおします(#^.^#)


ベランダでクチナシの花が咲きました。
甘い香りで、目より鼻が先に気付きました。


****
覚え書きとして、孵化から蛹化までをまとめてみます。
●卵(発見)から孵化するまで、約5日。
●1齢から4齢になるまでの日数は15日。
●終齢になってから前蛹になるまでの日数は5日。
●前蛹からサナギになる様子は地中なので、観察できなかったけど機会があればまた。

幼虫が大きくなるにつれ、3日おきにエサの葉を採りに行く忙しい日々でしたが
過ぎてしまえば、あっという間に子育てが終わってしまったような感じでさみしいです。
次々とサナギになったスカシバ兄弟たちはこの後、連日羽化することになります(#^.^#)
それも夜中に(^^ゞ
その様子はまた次回書きたいと思います(^^)/
コメント (6)
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アゲハヒメバチ!ナミアゲハ「山椒ちゃん」羽化せず・・蜂が出てきました

2022年07月05日 | 寄生昆虫
ミカンの葉でみつけたナミアゲハの幼虫が羽化したのが
6月23日でした。


山椒の葉にいた幼虫も翌日サナギになったのに、一向に羽化しません。
うちに来た時の「山椒ちゃん」


園芸店の山椒に農薬があったのかな、それとも個性なの?・・・
なんて、いろんな可能性を考えていましたが
サナギの生死判定のひとつに、筆でくすぐると動くというのがあって
さっそくサナギのお尻をコチョコチョしてみましたが、ピクリとも動きません(´A`)
死んでしまったのかな(´A`)
でも5日前に撮った写真のサナギの色はとても綺麗で、変色もせず
湿っぽくもなっていないし、何でだろう?


筆を持ったまま、またアレコレ思案していると
飼育ケースの中から外をうかがう、この子とバッチリ目が合いました。


蜂・・・だよね・・・
突然のことで、しばらくかたまりましたが、ここに蜂が居るという事は
サナギから出てきたということで、そうだとすればアナタは寄生蜂なのね(ll゚д゚)
6月28日、ナミアゲハが蛹化して18日後のことです。


蝶のサナギからハエの幼虫が這い出してくるのには、もう慣れっこでしたが
こんな大きな蜂の成虫は初めてです!
羽化したてで、まだキョトンとしている蜂を透明な容器に移してベランダへ行きました。
日の光の下で見ると、ウエストがくびれていて、体と翅はべっ甲色でとてもきれい。
丸い真っ黒な可愛い目をしています。


なんていう名前なのか調べてみました。
「アゲハチョウ 寄生 蜂」で検索したら「アゲハヒメバチ」という名前がすぐに分かりました。
この子はアゲハ蝶専門に寄生する蜂でした。


ところで、蜂の食性は、大まかに4つのタイプに分かれているそうです。
まず、幼虫が葉を食べる「ハバチ」の仲間、それから
花の蜜や花粉を餌にする「ミツバチ」や「ハナバチ」。
他の昆虫を狩ってきて幼虫のエサにする「スズメバチ」「アシナガバチ」など
そして、他の昆虫の体内に寄生して、最終的には宿主を殺してしまうのが
今回アゲハチョウのサナギから出てきた「ヒメバチ」など寄生昆虫の仲間です。


人間側からみたら、葉を食べるハバチは害虫、ミツバチは益虫
アシナガバチは、虫好きには天敵で、お花が好きなら頼りになる味方ですね(^m^)
そして、寄生昆虫は・・・
虫好きには憎い敵で、農産物を作っている方々にとっては輝く救世主!
立場によって見方がまったく違うのが面白いです(^_^)

ヒメバチの仲間はとても多くて、世界で60,000種はいると言われているそうです。
日本ではこれまでに、約1,200種あまりが記録されいるのですが
まだ発見されていない種や、分類されていないものを含めると
この2〜3倍はいるだろうと考えられているそうです。
そんなに居るのなら、飼育していた数匹の幼虫が寄生されていても
何ら不思議でも、不運でもないかもしれませんね。


アゲハチョウのサナギには、側面に大きな穴が開いていて
中身は液体も何もない、完全な空っぽになっていました。


サナギの大きさは約3cmで、穴の直径は5mmくらいです。
出てきた蜂の体長は1.5cm、空になったサナギの中で羽化して
翅がちゃんと伸びて飛べるようになってから脱出してくるようです。


「楽しみに待ってたのに、きれいな蝶じゃなくてゴメンね・・・」
こちらを見つめる瞳が、なんだかそう言っているように思えました(^^ゞ
いえいえ、昆虫はどんな種類でも、ちゃんと見ればみんなとても美しい姿をしています。


予想外の出来事というか、想像していなかった結果になりましたが
今回のことで、ヒメバチの生態やその他の生物について
知らなかったことを知る良い機会になりました。
寄生昆虫に対して「気持ち悪い、許せない!」という感情がわいてくるのも自然な事ですが
他の生き物の命をいただいて生きることは、気持ち悪くも酷いことでもない・・・
遭遇するのに慣れてきたせいもありますが、だんだんそんなふうに感じるようになりました(#^.^#)

以上、アゲハチョウのサナギから出てきた蜂さんのお話しでした。
相変わらず長くなりましたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました(^^)/
コメント (6)
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