風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

スズメガの幼虫を貰ってきました

2021年08月29日 | メンガタスズメ
仕事で友だちになった人の家に
用事があって出かけました。

車を停めて、あいさつもそこそこ
「今朝、庭の畑に大きなイモムシがいてね」と、友だちが言いました。
どんな虫?
「太くて、大きさは人差し指くらいかな・・」
それ、どこに居たの?
「庭の、ナスの葉っぱ」
ナスの葉に、大きなイモムシ・・・
それは、たぶんスズメガの幼虫です。

ナスを消毒しようと思ったら居て
可哀そうだから、ミカンの木に引っ越しさせたとのこと。
消毒するのに、害虫を避難させる・・・
この人の、そんなところが好きなのです(#^.^#)

どこどこどこ?
もう、興奮が抑えられません(笑)
その虫、どこにいるの?
「こっちだよ」友だちの後についていくと
「ミカンも食べるかなぁと思って」と
畑から3メートルくらい離れたミカンの木に
ナスの葉が1枚、紐で括りつけられていました(^^ゞ

それは蛾の幼虫で、ミカンは食べないと説明すると
気の毒な事をしたと、辺りを探し始めました。
2人で一生懸命探していたら
「あー、ナスに戻ってきてる!」
砂の付いた体で、ナスの葉の裏にくっ付いていました。

ねえ、この虫貰ってもいい?
「どうするの?」
飼うの。
引かれるとおもったけど、思い切ってお願いすると
「え~!!いいの?ありがとう!良かった~」と
里親が見つかったことを素直に喜んでもらえて
嬉しくなりました。

柏餅みたい(笑)

車に積んでいる容器に入れて
うちに連れて帰りました。


体に傷があって、プリプリしていないけど
「クロメンガタスズメ」の幼虫のようです。


飼育ケースに入れて
翌朝、様子を見ると
体の色が変化していました。


サナギになるみたいなので
園芸培養土をボウルに入れて
その中に放してみました。


何年か続けてスズメガを観察していますが
蛹化するときに、スッと、サナギになる子と
ずーっと「寝ぐずり」みたいにぐずって
ウロウロする子がいます。
何が違うのかな?
この子は、ボウルではイヤみたいです(´A`)


四角い飼育ケースに土を移して
しばらく様子をみていたら
やっと土に潜り始めました。



飼育ケースの底で
しきりに体をうごめかせ
土を紡いで、マユを作っているようです。


クロメンガタスズメの飼育
去年の秋に体験していました。
秋の遅い時期だったので、越冬して
楽しみに待っていたけど、春になっても
サナギは死んでいて、羽化はしませんでした。

縁があってうちに来た子
無事に羽化して欲しいです(^_^)


寄り道/ちょっとだけ秋の気配を感じました

2021年08月28日 | 寄り道散歩
仕事の友だちの家へ
用事で行った帰りに、寄り道してきました。
好きでたまに行く、池のある神社です。
何年か前に、この池でヒシを採ってきて
庭で育てていますが
今年は、水面にヒシの姿がありませんでした。


薄暗い林の中へ。
鳥居は、別世界への入り口みたいな感じがします。


参道の脇に、丸いつぶつぶした
きのこを見つけました。


ホコリタケの仲間です。
可愛くて、うちの庭に連れて帰りたい
見る度、そんな気持ちになります。(#^.^#)


境内からの眺め。


鳥居の両側は桜の木で
春にはすごくいい景色になります。



お参りをしてから、神社の裏へまわり
ぐるりとひと回り、農道を歩きます。
神社の敷地から出るとすぐ
道に茶色いものが散乱していました。


何だろ?
近寄ってみると・・・
栗のイガでした。
えーー!栗?もう栗?
空っぽのイガと、かじられた実が落ちています。
この食べ方は猿かな?



実が入っているイガも落ちていました。
栗の実って、ピカピカしていて本当にきれい。


栗は大好物ではないので
スーパーで見ても欲しくならないのに
イガに入って落ちているのを見ると
不思議なくらい、どうしても欲しくなります。
我慢できなくて・・・
サンダル履きでしたが、慎重に慎重に
じりじりと足で踏んで、イガから取り出しました。


これは手強かった!(^m^)
猿はどうやっているんだろう?
棒で叩いたり、投げたりしてるのかな。
こっそり見てみたいです。


とても大きな栗です。
猿に残しておかなければと思いつつ
欲張って、たくさん拾ってしまいました。


ギンナンの実も、黄色くなってきていました。
残念ですが、ギンナンは昔
拾い過ぎてアレルギーになってしまったので
今は遠くから見るだけです。


**
日差しが強くて暑いけど
風が吹くと、なんとなく秋の気配がします。


真っ赤な実がなってる!
近くで見たらツバキの木でした。


リンゴみたいに美味しそうです。
周りのツバキには、茶色っぽい実がついているのに
品種が違うのかな?
これが食べられたらいいのにね(^-^)ゝ


どんどん歩いて行くと
道いっぱいに種が落ちていました。
これは・・・ヤマモモの種です。
見上げると、ヤマモモの大木が生えています。
来年また、この道が真っ赤に染まっている頃
見に来てみたいです。


道沿いには栗の木が何本もあるのですが
収穫される様子もなく
毎年、落ちた実を野生動物が食べています。


口の開いていないイガも落ちていました。
丸まったハリネズミみたいです(#^.^#)


さっきの木より実が小さいかな~と言いつつ
拾ってしまう(^^ゞ


グラウンドまで歩いてきました。
「モミジバフウ」が青々と茂っています。


フウの実も、立派なドゲドゲに
成長していました。
紅葉する季節が楽しみです。


***
日傘を差して歩きましたが
汗びっしょりになりました。
車に乗って、エアコンをつけて一息ついて
上着のポケットから、栗を取り出してみたら・・・
なんと!30個も入っていました(^^♪

それと
お土産にひとつ貰ってきた
リンゴみたいなツバキの実も
ダッシュボードのコレクションに加わりました。


思いがけず、秋の収穫祭になった
楽しい寄り道でした\(^o^)/


椎の実、発芽/ツブラジイ

2021年08月26日 | シイ 実生
そんなに時が過ぎたのか!と
おどろきました。

今年の1月のこと
滝山寺というお寺に寄り道してきました。

お寺の裏山にある
水体薬師如来様の森に
鹿のフン?かと思うような
小さな丸いつぶが、大量に落ちていました。
これは椎の実、
ツブラジイです(^_^)


帰るとき、靴の裏にひと粒はさまっていたので
嬉しくなって、うちに連れて帰りました。


ツブラジイのツブラは、「円ら」と書きます。
丸くて可愛らしい様、だそうです。
「円らな瞳」と、ウルトラマンの
「円谷プロ」の名前を思い浮かべました(笑)



次の日、種まいてみようと思って
実を水の中に入れてみました。
沈みました!


半日経っても、浮いてこなかったので
虫食いではないみたい(^_^)


こんな暑い夏の夜に
1月のことを思い出しても
寒かったことさえ、思い出せないけど・・・
2021年1月28日。椎の実を土に埋めました。
運が良ければ芽が出るかも。
ドングリの種まきって、運試しみたいな感じです。


**
5カ月後
芽が出ているのに気づきました!
6月23日、水まきしているとき
ポリポットの中に居る
小さいけど、しっかりとした苗木をみて
あー、出たんだねと、嬉しくなりました。


それから、ベランダへ連れてきて
8月には
樹高が7センチほどになりました。


新芽が出るたび
誰かがかじっているようです。
周りでかじらているのは、この子だけで
探したけど、虫は見当たらず・・・
でも、弱ることなく新芽がでるから大丈夫そうです。


椎は秋になっても葉が落ちない
常緑樹です。
今年一年、冬までに
どれくらい大きくなるのかな。
不思議な出会いをした
この子の成長を楽しみに
毎朝水をあげて、話しかけています(#^.^#)


ヒメグモの巣に、怖ろしい居候/クロマルイソウロウグモ

2021年08月24日 | 蜘蛛の観察
玄関先で見つけた
緑とオレンジ色の、ツートンカラーの蜘蛛。


「ヒメグモ」だと、名前を教えて貰って
毎日観察を続けていました。
丸いものは蜘蛛の卵、卵のうでした。


ヒメグモって、どんな蜘蛛なんだろう?
生態を調べたら、こんな記述がありました。
「網の真ん中辺りに、枯れ葉を釣り
クモはその内側に隠れる」

へえ~、わざわざ枯れ葉を網に持ってくるんだ・・
今まで蜘蛛の巣に葉っぱが掛かっているのを見ると
邪魔だろうと思って、取り除いたしていたけど
意味があって、掛かっている葉もあるんですね。
やっぱり自然に手を出すのは、余計なお世話なのかも。

そんな事を考えていたら
蜘蛛を見つけて4日後、巣に枯れ葉がありました!\(^o^)/

網中央あたりに、自然な感じで掛かっています。

すごいなぁ
ちょうどいい葉を見定めて、運搬して設置する・・
ヒメグモの本能なんだ。
そのまた4日後には、枯れ葉が追加されていました。


最初に持ってきた葉っぱの角度を修正して


その中に、大切な卵を運び込んで
自分の身もスッポリと隠していました。
写真は下から覗き込むように撮りました。



庭に、他にも蜘蛛が居ないか
注意深く見てみると
ヒメグモの網が幾つもあるのに気づきました。
この子は体色がオレンジ色です。
子グモもいました。


玄関先の子と同じ。緑色の個体もいました。
産んだ卵を守ったり、子育てする蜘蛛は意外に多いそうです。
ヒメグモのメスは、生まれた子グモに
3週間ほどの間、エサの獲物を
数か所噛んでから、与えるそうです。
小さな虫(蜘蛛)なのに、凄いなと思います。
生物が持つ母性本能なのでしょうね。


**
玄関先にいるヒメグモの卵も
早く孵らないかなと、楽しみにしていたのですが
今朝、葉の中にもう1匹蜘蛛がいるのを見つけました。


ヒメグモよりもほんの少し小さい
黒いしずくのような、丸い蜘蛛です。


形が良く似ているので、「オス?」と思いましたが
オスとメスが仲良く肩を並べて同棲する蜘蛛なんて
聞いた事がないので
「ヒメグモ・黒い」で検索してみたら・・・
見つかった蜘蛛の、その生態が怖すぎました(ll゚д゚)


「クロマルイソウロウグモ」
自分では網を張らず、ヒメグモなどの網に侵入して
宿主を襲い殺してしまう。
そして、宿主の卵のうの近くで待機して
出てきた子グモも食べるのだそうです。


葉の中で丸まっていたヒメグモは
すでに命が尽きていました。


イソウロウグモの仲間は、日本には十数種類いて
居候ぶりにも、色んなパターンがあります。

網のすみっこでひっそりと暮らし
宿主が気にしないくらいの
小さな獲物のおこぼれを貰っている子から・・・
巣そのもの、端っこの糸をつまみ食いする者も(笑)
もう少し大胆になると
宿主が糸で巻いてとってある獲物に
そーっと糸をつけ、引っ張って盗むなんて子もいて
この辺りまでは微笑ましい感じがします。

そして、今回出会ったクロマルさんは
宿主を襲って殺し、巣を奪い、子孫までも食べ尽くすという
極悪非道な生態を持っているのです。

中には、主の脱皮の瞬間を狙って襲い掛かるという
とても効率の良い襲撃をする蜘蛛もいました。
でも、これも本能だから
悪でも非道でもないのですね(^^ゞ

夕方、ヒメグモが居なくなった網を見て
淋しくなりました。
クロマルさんは、葉の下に潜る習性は持っていないようで
網の真ん中で、黒いしずくのように
留まっていました。
ヒメグモの卵のうから、子グモが出てくるのを
待っているのかな。

玄関先の弱肉強食。
いままで私が知らなかった世界でした(^_^)




またまた挑戦、イチョウウキゴケの栽培/浮かないコケになってみる?

2021年08月16日 | イチョウウキゴケ
去年約1年間続けた「イチョウウキゴケ」の栽培
増殖から一転、消滅寸前へと移り変わりました(´A`)
「快適な環境から少しでも外れると消えてしまう」という
イチョウウキゴケの特徴は、本当にその通りで
さすが「準絶滅危惧種」だと思いました(^^ゞ


そこで!
今年もまた、イチョウウキゴケの観察をしたいと
先日見つけた用水路にウキゴケさんを
採取しに行ってきました。


こんなに小さな用水路に
なんで群生しているんだろう?
この田んぼの持ち主さんに、いつか聞いてみたいです。


増えるって知っているので
少しだけ貰ってきます。


プリプリとしていて、新鮮で
とても状態が良いです(#^.^#)


前回の栽培実験で課題になったのは
小さくなってしまった苔の断片は
元の大きさに戻るのか?と
もう一つ
きれいな形のまま育てるにはどうしたらいいか?です。
今年はこれをテーマに観察をしたいと思います。



プラスチックの鉢を用意して
底にきれいな石を敷いてみました。


1つには断片になったウキゴケを入れて
もう1つの方には、今回連れてきた
プリプリさんを放しました。
7月20日、栽培スタートです。


晴れて暑い日が続きます。
ある朝、いつものように様子を見に行くと
鉢の中でアマガエルが泳いでいました。


あっ!そういえば・・・
以前、縁に返しがある火鉢で水草を育てていた時
その中に落ちてしまったカエルが這い上がれず
溺れて、もがいていたのを思い出しました。
アマガエルは手足の力が弱くて、肺呼吸なので
水に溺れるんです(。・Д・)ゞ
急いで掬い上げました。

発見できて良かった~(ll゚д゚)

大きな石を入れて
カエルの足場を作りました。


さっそく利用者さんが(^m^)


**
7月24日、鉢に入れた残りのウキゴケを
土に植えてみました。


直径12センチの、素焼きの平鉢に
園芸の土を入れて、適当に間隔を開けて
植えるというより、置きました(笑)
給水は腰水で、午後から半日陰になる場所で
乾燥させないように管理します。


約10日後。
えっ?すごい変化。
水の中にいた時は、分裂して個体が増えていたけど
分かれないぶんだけ、1個が膨張して大きくなっています。


そして、3日後。
さらに間隔が狭く、密になっています。


その2日後・・・
苔って、他の種類でもこんなに
ぐいぐい成長するものなのでしょうか?
植物というより、動物的な感じがしてきました。


そして今日の朝
土に植えてから23日で
鉢いっぱいになりました\(^o^)/


顔つきが変わってますが
どこがどう変わったのか、上手く言い表せません(^^ゞ
筋肉が付いた?という感じかな。
植えた当初が


こんな感じ(笑)
観察日記としてはめちゃめちゃ適当ですが
見た感じ違いますね
どうでしょう?


***
水の中の子たちは・・・
7月19日スタートのときから


約1ヵ月で、これだけ増えました。


切れ端になった子は・・・


藻が絡まって
再生しませんでした(´A`)


****
植木鉢に植えた苔の
成長ぶりが素晴らしいので
もう少し詳しく観察したくて
また、ウキゴケさんを捕まえにいきました。
もう、生き物の扱いです(笑)
活きの良いのを厳選して、10個ほど。


前回より一回り大きな鉢に


十分な間隔を開けて植えました。


イチョウウキゴケの大きさは約17mm。
これからの成長と
秋から冬にかけての変化が見てみたいです。
とても楽しみです(#^.^#)




ミカンの木にいた小さな虫/ベダリアテントウ

2021年08月13日 | テントウムシの仲間
5月のお話です。
庭のミカンの木に、小さな虫がいました。
それは小さすぎて、肉眼では
「赤いつぶ」にしか見えないのですが
何が忙しいのか、つぶは、ずっと走っているのです。

写真を撮りたいのだけど
立ち止まらないの(^^ゞ
やっと交尾中のペアを見つけて
失礼して、写真を撮らせて貰いました。


なんだろ?なんだろ。
ドキドキしながらパソコンで見てみたら
か・・・かわいい♡
毛深いけど、てんとう虫かな?
ネットで「小さい、毛深い、テントウムシ」で検索したら
「ベダリアテントウ」という名前の虫でした。
それにしても、本当に小さい!


ベダリアテントウの体長は、2~4mmだそうです。
身近で同じくらいのモノって何だろう?
探してみたら、炒りゴマが3mmで


お米は4mmでした(^m^)
肉眼で見るのは、今はもうムリなサイズです。



葉の上には、幼虫の姿もありました。
平ぺったくて、粉っぽい感じで
一見すると、カイガラムシのようにも見えます。


今回調べて、初めて知ったのですが
ベダリアテントウは、柑橘類につく害虫
「イセリアカイガラムシ」の秀逸な天敵として
現在は世界中に分布しているそうです。
これがイセリアカイガラムシです。
うちの庭木ににも、よくくっ付いています。
   ↓

(Wikipediaより画像をお借りしました)

ベダリアテントウは、幼虫、成虫ともに
このカイガラムシを食べるのですが
その食欲が、フードファイター並みの破壊力で(笑)
被害に遭っている木が1本なら
オスとメス各2匹で、短期間でその木にいるカイガラムシを
きれいに平らげてしまうそうです。
この子の体にも、カイガラムシのワタが付いていました。


ベダリアテントウが世界中に分布している経緯にも
とても興味を持ちました。

140年ほど前、カリフォルニアの果樹園に偶然侵入してきた
イセリアカイガラムシが、天敵がいないために大繁殖して
柑橘類の栽培が全廃止されるほどになったそうです。
そこで!
カイガラムシの「天敵を探しに旅に出よ」と命を受けた
ケーベルさんが、可能性のある虫を1000頭ほど探してきました(スゴイ!)
半分は寄生バエで、残りの500頭がベダリアテントウの成虫でした。
さっそくアメリカで大量繁殖をして、1万頭が柑橘果樹園へ放たれたそうです。
結果は驚異的でした。
たった2年で、カイガラムシを許容範囲まで制圧してしまったのです。
小さなこの子が!(#^.^#)


**
ちょこまかと走っている、成虫のあとを追って
木の奥の枝を見てみると
なるほど!カイガラムシを食べていました。


5月のこの時期は、ミカンの木はアブラムシだらけで
アブの幼虫や、ナミテントウさんたちが
蟻に追われながらも、ムシャムシャと食事をしてくれるのですが
カイガラムシが居なかった理由が分かりました。


日本では110年前、静岡県に初めてベダリアテントウが導入されました。
そんな虫が、うちの庭にまで浸透しているなんて・・・
感慨深いです(n´v`n)
天敵探しの旅へ出たケーベルさんに、未来の姿を伝えたいです。

***
ベダリアテントウがサナギから
成虫になるとき、羽化の姿は
ちょっと怖いです。
背中が大きく裂け
中にはかさぶたみたいな、赤い盛り上がりが入っていて
まるでエイリアンの卵みたいです(ll゚д゚)


かさぶたを脱いで
真っ赤な成虫が出てきました。


しばらくすると、背中の黒い班が
じわ~っと浮かび上がってきます。


抜け殻です。
こんなにパックリと、背中が割れて出てくるなんて・・
エイリアンだわ・・

でも、ふっと気付いたのですが
セミもトンボも、蝶も蛾も
みんな背中がパックリ割れて、成虫が出てくるんですよね!
てんとう虫の背中の割れ具合がすごいので、特別だと思ってしまいました(^^ゞ


観察していて、もう一つ気付いたことがあります。
それは、他の昆虫と違って
脱皮した殻に、戻ることができることです(^O^)/
飼育ケースで、サナギを観察していた時


脱皮後、私が触ろうとすると
そそくさと脱いだ殻に入り込んで避難しました。
殻の中の体が、毛深い成虫なのが分かりますね(^m^)


****
その他にも、ミカンの木で観察できたことは・・
ベダリアテントウが、蜘蛛の巣にかかっても
襲われなかったことです。
巣の主の蜘蛛は、てんとう虫が不味いの知っているのかな?
両者ともに気の毒なので、ベダリアさんは巣から救出しました。


イセリアカイガラムシを食べ尽くして
エサが無くなると、普通のアブラムシも食べるようです。


チビカマさんも、少しだけ大きくなってます(#^.^#)


今はもう、アブラムシも姿を消して
てんとう虫も「夏眠」にはいったみたいです。
ミカンの木は、蜘蛛の巣だけになりました。

庭の片すみで日々繰り広げられている
「私の知らない世界」
その中で、小さな赤いつぶを見つけられて
ちょっとだけ、知ってる世界が増えた気がして
嬉しかったです(^m^)

ガガイモ種まき 2年目の栽培記録/花が咲いた!

2021年08月12日 | ガガイモ 実生
2年目のガガちゃん。
春にまた芽が出てきて
先日、とうとう花が咲きました(#^.^#)


2020年に種から育てた「ガガイモ」のことを
前にブログに書きました。

ガガイモは、冬に地上部が枯れても
春になればまた芽が出てきて成長する
宿根草(多年草)です。
今年3月になった頃から
ガガイモが植わっていた植木鉢に
「出ておいで~、出ておいでよ~」と毎日ささやいていたら
2021年4月の初めに、芽が出てきました(#^.^#)
写真の右側、ピンっと伸びているのがガガイモです。
その隣にはなんと!


去年種をまいて、ガガイモと一緒の鉢で育てていた
「スズメウリ」も顔を出しました。
ネットの情報では、スズメウリは発芽した年だけで完結する
一年草の植物のはずですが、宿根するなんて!
実際に育ててみると、発見があるものですね(^^♪


1カ月後、5月の初めになると
何かに絡みつきたそうに、ツルが伸びてきました。


去年、このくらいの大きさのときに
朝顔みたいに、脇芽を出そうと思って頂点を切ったら
その株は成長がピタリと止まってしまい
切った時の身長で1年間が終わりました。
そんな植物ってあるの?(ll゚д゚)と、恐ろしい思いをしたので・・・


今回は、剪定などせず
ひと回り大きな鉢に植え替えます。




しっかりした根っこです。
ガガイモは畑では、とてもやっかいな雑草で
この根の切れ端からも、どんどん増殖するそうです。


植え替え後、去年と同じブラックベリーの根元へ
鉢を置いて、ツルを這わせようと思います。



6月になりました。
ガガイモは水を多く欲しがる植物なので
朝と夕方に、たっぷり水やりします。
この日も鉢に水を撒いていると
おや?これは?・・・
よく見ると、地面からガガイモが生えていました。


うそ!
去年ここに置いてあった鉢の底から
地面に潜った根っこが生きていて
そこから芽が生えてきたみたいです!
ウワサ通りの生命力が、ちょっと怖くなりましたが
鉢植えよりも大きくなるだろうし・・・
育ててみることにしました。
6月の終わり頃には、ベランダへ届く勢いです。


**
7月の初め
朝、ベランダへ出ると
ガガちゃんが顔をのぞかせ
「ヤッホー!来たよ~」と言って
嬉しそうに手を振っていました(^^♪


夏の間は、種から育てている他の植物たちを
庭から連れてきて、ベランダで育てています。


それぞれの鉢にあげる水の量とか、葉っぱの色なども
ちゃんと様子を見られるし
それよりなにより、樹木の赤ちゃんたちが集まっている
保育園みたいに賑やかで、楽しいの(^O^)
用もないのに、見にいってしまったりしています(笑)


***
7月の半ば
後からどんどん、ツルが登ってきます。


こぼれた種から芽が出た
フウセンカズラのツルも絡まってきました。


この日も水をあげながら、ツルや葉っぱを見ていたら
葉の付け根に、ほんのり盛り上がるものが!
もしかしてこれ、つぼみの始まり?


いやいや、ネット情報だと
花が咲くのは、種まきから3年目以降だって言うし。
でも、毎日見るたびに膨らみが大きくなっていって・・・
8月になると
これはもう、つぼみでしょという形になりました!
嬉しい~(#^.^#)


****
つぼみの根元についている、黄色いものは
アブラムシです。
名前を「キョウチクトウアブラムシ」と言って
キョウチクトウ科の植物にだけ、発生する虫です。


ツルが伸びるに従って
若く柔らかい場所へ、みんな揃って大移動してきます。
このアブラムシは、毒のあるキョウチクトウ科の植物から
猛毒を体内に取り込んで、天敵から身を守っています。


研究で、このアブラムシを200匹食べたカメレオンが
10時間後には死んでしまったそうです(ll゚д゚)
ダンダラテントウという、てんとう虫の仲間が
これを食べられるらしいのですが
ナミテントウや、アブの幼虫は死ぬそうです。
黄色い体色と、黒い触覚、脚は蜂などと同じ「警告色」です。

ガガイモは、割と平気そうなので
アブラムシはそのままにしておきます。
葉を食べた強者も、庭にいたようです(笑)


*****
晴れた日が続きます。
ガガイモのつぼみが増えて
いつ咲くのか、毎日楽しみです。


ベランダに住んでいるカエルちゃんたちが
ガガイモの葉を好んで、いつも休憩しています。


安定感が良いのかな?
それとも、もうすぐ花が咲いて
虫たちが集まってくるのを知っているのかも(^m^)


8月7日、つぼみに色がついてきました。


そして2日後
花が開きました\(^o^)/


今日は朝から雨が降りました。
午前中、雨の止み間に花を見に行くと
ふわっといい香りに包まれました。


ガガイモの花は変な形をしているけど
香りはとても良いのです。
蜜を求めて、虫がやってきました。


小型のスズメガもきました。
ガガイモの受粉方法は変わっていて
とても興味深いのですが、人工授粉は難しいので
虫さん、どうか受粉を助けてね。
宜しくお願いします!


ベランダから見下ろすと
まだつぼみが、いっぱいあります(^^♪
一つでもいいので、実がなってくれたら
嬉しいなぁ

秋まで楽しみに
観察を続けます(^^)/

緑色とオレンジ色の蜘蛛

2021年08月07日 | 蜘蛛の観察
昨日、鉢植えに張られた蜘蛛の巣に
小さな、緑色のモノが
引っかかっているのを見つけました


主の蜘蛛は居なくて
留守の巣に運悪く落ちたイモムシかな?
そう思って、指でちょっと触れたら
うわ~、動いた!


緑色の物体は
捕まったイモムシではなく
この巣の主の蜘蛛でした。


体長は6~7mmくらい。
蜘蛛の体のつくりについて
知識がないのですが、
上半身がオレンジ色で
下半身が黄緑色です(^^ゞ


写真を撮ろうとして
カメラを近付けると
巣が壊れて、蜘蛛が逃げます(ll゚д゚)
でも、名前を調べるにはハッキリクッキリ
ブレていない写真が必要です!
申し訳ないけど、ちょっとだけ
手に乗って貰いました・


こんな配色の蜘蛛は初めて見ました。
特徴があるので、すぐに名前が分かると思ったのですが
緑色の蜘蛛で検索しても、オレンジ色の蜘蛛でも
微妙に違う感じで・・・
結局名前が分かりませんでした(^^ゞ

もしかしたら、今は幼体で
これから色が変わるのかも!
そう思って、今朝見にいったら
夜のうちに、脱皮していました!


でも脱いでも、緑色とオレンジ色の
ツートンカラーでした。
更に、この丸いものは何?
卵、産んだの?
まさかね(笑)


蜘蛛の観察をする日が来るなんて
思ってもいませんでした。
でも、蜘蛛好きかも(#^.^#)
名前が分かると嬉しいです。
明日も同じ場所にいてくれますように。


実生の「栗」に花が咲きました!

2021年08月03日 | クリ 実生
4年前に種をまいた「栗」のこと
どこまで話したかな?


続きを書こうと思って
自分のブログを検索したら
その記事がなくて
愕然としてしまいした(笑)

たくさん写真を撮って
成長を見守ってきたのに・・・

4年間に撮った写真は
私にとってはどれも、愛しい日々なのですが
膨大な枚数なので
大幅に端折って(笑)
紙芝居風にまとめてみたいと思います。


2016年の秋、散歩の途中に
神社で大きな栗を拾いました。


帰り道、どうやって食べようかなぁと
考えていたのですが
これって、土に埋めたら、普通に芽が出るのかな?
ふとそう思ってしまって(笑)

冷蔵庫の野菜室で保管しておいて
2017年の4月、まいてみたました。


すると、1ヵ月後
可愛い芽が出てきました!
どんぐりの発芽とそっくりです


1週間後、5月の中旬には
初めての葉が生えていきました。
子どもに、乳歯が生えてきた時と
同じような感動です。
これからこの子に
どんな人生が待っているのか(^^♪
それにしても、可愛いな。


1週間で、背丈が2倍になりました。
桃栗3年と言われるだけあって
成長が早いです。
隣にも芽が出てきました。


6、7,8月と、夏の暑さも平気で
スクスク育ちました。
少しずつ、涼しくなってきた(気がする)
9月の中旬、成長が止まったようです。
これから冬に向けて、植物の体内では
いろんな準備が行われているのでしょうね


**
翌年、2018年は
4月中旬の芽吹きからスタートです。
1週間違いで発芽した妹(笑)も
ずいぶん大きくなっていました。


6月、葉が展開してきました。
足もとには、こぼれ種で生えてきた
赤ジソが茂っています。

その後の成長の様子は
前の年と同じ、背が伸びて
丈夫に夏を過ごせたので・・・
大幅に端折ります(^^ゞ

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2019年、春。
いきなり5月です(笑)
ひと回り大きな鉢に植え替えました。
よく見ると、背景に田植えが終わったばかりの
水田が見えて、懐かしいです。



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2020年、春。
あっという間に1年経ちました(笑)
晩秋には落葉して、寒い冬を越し
また新しい葉が開きました。


桃栗3年というので、去年は花が咲くと思って
期待していたのですが・・・
鉢植えだと、開花は難しいのかな。
なるべく根が張れるように
また、ひと回り大きな鉢に植え替えました。

鉢から抜いてみると、根っこが茎より太くなっていて
驚きました。
見えないところが成長しているの
お母さんは嬉しくなりました(笑)


鉢の直径が、27センチの
9号鉢に植え替えしました。
このとき、栗の木の根もとに
種が飛んできて、小さく生えているワレモコウが
後に、栗より大きく成長して、さらに驚くことになります(#^.^#)


栗は丈夫です。
病害虫の少ない樹木だと思うのですが
葉を丸く切り取っていく
たぶん、ハキリバチの
お客さんが訪れていました。
でも、大きく成長した苗木は
少しくらい葉を齧れてても平気で
それが嬉しく思えました(#^.^#)


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2021年、春です(^^♪
落葉樹の植え替えは、芽吹きまえの休眠中が適期で
3月の終わりに、更に大きな植木鉢に植え替えました。
鉢の直径は33センチ、11号鉢です。


今年もよろしくね。
庭の植物たちは、みんな家族みたいです。
そうなら、うちは大家族です(笑)


4月、新芽が芽吹いてきました。
植物の芽吹きは、何回みてもわくわくします。
育てていると、毎年、この感じが味わえます。
花が咲くといいね。


4月中旬
んん?これは!
ニョロッと葉の付け根から
「つぼみの予感」が伸びてきました。


5月、これはもう
そうだよね!(#^.^#)


栗の花は、散歩のときに山で見て知ってるけど
いざ、うちの子に花が咲くとなると
もうソワソワしてしまって
朝昼夕、鬱陶しがられるくらい見に行きました(笑)


5月の終わりに
長く伸びた花穂に
小さな雄花が咲き始めました。


栗は1本の木に、雄花と雌花が咲く
「雌雄同株」で、ひも状の花に雄花が咲いて
その根元に2、3個の雌花が咲きます。
最初に見えるのは雄花ばかりで
雌花が咲くか心配していたら・・・
見えました!小さな雌花です。


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受粉について調べてみたら
ブナ科の植物は「風媒花」で風で花粉を飛ばして
遠く離れためしべに受粉させる仕組みなのですが
栗は「虫媒花」なのだそうです。
雄花のあの匂い(笑)で虫をおびき寄せるのです。

実際に栗の花に集まる虫たちを見て
思いました。
抗えない何かにみんな操られている!


雄花の勢力が少しずつ衰えてくる頃
雌花が目立つようになってきました。


この頃、私は朝晩一生懸命
雌花と雄花をスリスリして
受粉させようとしていましたが・・・

アブリルさんのブログ
樹に咲く花63クリの赤ちゃん
の記事を目にして

叫びました「なんてことだ~」
「なんてことだ~」
栗は、自家受粉しないそうです!
毎日していた雌花と雄花のスリスリが
受粉になっていなかったなんて(´A`)

アブリルさん、ありがとうございました!
記事を読んで、3分後に
すぐ、車で近所に栗の木を探しに行きました。
そして、たぶん園芸種だろうという
栗の雄花をゲットしてきました。


スリスリ、スリスリ・・・
人口受粉は初体験です。
これでいいのでしょうか?


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受粉は成功したみたい。
よかった!


栗をまいてみたのは
本当に栗の実ができるのかという
ふとした好奇心でしたが
こうして、小さな実がなってくれて嬉しい。

秋には栗の実が成るかな?
この先が楽しみになってきました(#^.^#)