風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

モミジバフウの種まきから、落葉まで。

2020年12月17日 | モミジバフウ 実生
去年の11月に、公園でとってきた
モミジバフウの果実の観察をしました。
秋になると、枝にぶら下がっている実は見られますが
そういえば中に入っている種って、どんな形なのかなって?


冬に、木の下に落ちてくる頃には
果実は空っぽになってるし
かと言って、地面に落ちている種は見た事がないし・・・
それで、未熟な果実をとってきて、去年じっくり観察してみました(^_^)

果実が熟すと口が開いて、黒い種と一緒に
さらさらした、砂のようなものが出てきました。

調べたけど、何の役割を果たしているのか分からなくて
いまだに謎なのですが・・・
園芸をしていたとき、細かい種をまく時に砂を混ぜてまくと
均一にバランスよく広範囲に種まきできるといの同じ原理かな。
少し関係があるのかもしれません(^^ゞ

観察が済んだあとの種を、ひとつまみ
ポリポットにまいてみました。
公園などで、種が落ちて自然にはえているモミジバフウを
あまり見かけたことがないので、発芽率はよくないのかな・・・



4月の終わり頃、芽が出てきました!
とても姿勢よく「これぞ双葉!」と言うような
ピンっと両手をひろげた立ち姿をしています(笑)


芽が出てから10日もすると
可愛い本葉が顔を覗かせました。


発芽率は予想外に、とても良いみたいです。
見るたびに、葉が大きくなっていきます。


いちばん最初の芽が出てから1か月
5㎝くらいに成長した幼苗の足元からは
まだ新しい芽が出てきています。


さすが樹木の種!
いっせいに発芽すると、環境の変化などで全滅してしまうリスクがあるので
わざと時期をずらして芽を出しているそうです。
中には数年後に、ひょっこりと発芽することあるそうです。


見上げるほどの大木も
最初は、こんな発芽から始まっているのですね。
小さな葉が、大きな木の葉のミニチュアみたい・・・
出来たばかりの水路、葉脈もちゃんとあって・・感動します(#^.^#)


5月になって、気温が上がってくると
背がどんどん伸びて、柔らかな葉も大きくなってきました。


6月中旬、最初に芽が出た子の身長は、5㎝ほどになりました。
後から発芽した子たちも、みんなで背比べです(#^.^#)


7月、「発芽広場(笑)」は、種まきから今年、芽が出た子たちで
とても賑やかになってきました。
まるで幼稚園みたい。
この場所は、庭の中でも生命力が溢れている感じです。


**
8月、お盆の頃
モミジバフウを植え替えることにしました。
直径15㎝の5号鉢に、根を崩さないように
スッポリそのまま植え替えました。


鉢に土を丁寧に入れて、お水をあげて「はい、完成!」と思ったら・・
んん?これは何?


形は似てるけど、みんなとはなんだか違うような・・・
でも、どこかで見たことがある葉です。
よくよく見てみたら、これは芙蓉のようです。


なんでこんな所に生えているんだろう?
あー!もしかしたらコレ?(笑)

「別に隠れていたわけじゃないよ」
そんな声が聞こえてきて、気の毒でしたが
鉢を崩して、芙蓉を取り出して、他の場所に植えてきました。

***
9月になっても、夏みたいに暑い日が続きました。
モミジバフウはどんどん新しい葉が展開してきて
きれいな樹形で、こんもりと茂ってきました。


頂点の葉です。


1週間で、これくらい成長します。
水やりも1日2回、よく乾いて水が好きなようです。


10月、朝晩ひんやりするようになると
新しい葉が出なくなり、下の方にある葉が硬くなってきました。
モミジバフウは紅葉がとても美しい樹木です。
もしかしたら、この子たちも紅葉するのかな。


10月中旬、最初に葉色に変化があったのは
小さな一人っ子でした。


種まきしたポリポットの、隣に置いてあったポットから
ひとつだけ芽が出て、1本で育てていた苗木です。
広い土地(笑)で、のびのび育ったにもかかわらず
なんとこの子は、半年間で5㎝しか背が伸びず
広げた葉も4枚きりでした。


でも、こんなにきれいに紅葉してくれました(#^.^#)
目の高さで、日の光に透かして見る赤い葉は
本当にきれいで、どの名所でみる紅葉より心に沁みました。


*****
鉢植えの子にも、黄葉の予感が!
なんとなく、葉の色が変わっているような、いないような(笑)


11月、冷え込んだ翌朝の庭へ
いそいそと出ていって、葉の色を見るのが楽しみになりました。


ほら、ちょっとずつ紅葉(茶色でもいいの)してきて


散るまぎわには、こんなに紅く燃えて
寂しくなった庭に、彩を添えてくれました。


******
毎日少しずつ、葉が落ちて
11月の終わりには、最後のひと葉が散りました。


落葉樹の葉が散るのを今まで見てきて
落葉って「葉が」枝から落ちる、のだと思っていましたが、違うのかも。
秋に葉が散るのは「枝が」葉を手放しているのではないかな。
間近でモミジバフウの落葉を見ていたら、そんなふうに感じました。


いまさらですが(笑)数えてみたら
発芽した苗木は、ぜんぶで10本もありました。
一番大きい子が15㎝、小さい子は5㎝でした。
これが、この木の個性なのでしょうか。
ちょこんと付いた冬芽が、愛おしいです(#^.^#)


種をまいてから半年の間
小さな樹木から
とても大きな楽しみを与えて貰いました。
春の芽吹きを楽しみに、冬を過ごしたいと思います。

以上、「モミジバフウの種まきから、落葉まで」でした(^^)



定点観察「ユリノキ」「モミジバフウ」

2020年11月19日 | モミジバフウ 実生
ユリの木に会いに、おかざき子ども美術博物館へ行ってきました。
この前行ったのはいつだっけ?(笑)
ブログを検索してみて、びっくり!前回の定点観察から、なななんと・・・
2か月も経ってしまっていました(^^ゞ
日にちが過ぎるのが早すぎです。
ユリノキはすっかり紅葉して、葉も散り始めていました。


こちらは2か月前、9月の写真です。
定点観察は、じわりと変化していく様子を観察するのが
一番の楽しみなのに・・・これでは「定点観察」とは言えないですね(^^ゞ


ユリノキの葉は1枚が大きいので
降り積もる落ち葉も豪快です。


続いて、広場のモミジバフウの所へ行きました。
真っ赤っか(^^♪


この日は半日仕事の帰りで
日曜日だったので、家族連れで賑やかでした。


夏の夕方に、日時計みたいに長い影が伸びていたケヤキ。
ちょっとだけ、葉が黄色くなっていました。


ナツツバキの紅葉は、オレンジ色になるんだね!


美術博物館の入口に、展示の案内が出ていました。
ジオラマは好きです!また見に来たいと思います。



芸術の森の方も見てこよう♪
半年間、葉の中に隠れていたヤドリギが
姿をあらわして、もう朝?みたいな顔(笑)


植え込みに浮かぶハート♡


森の中は、日曜でも誰も居ません(´∀`)
樹木ごとに違う、色んな色彩のカーペットが敷き詰められていて
こんなに素敵なのにねー、独り占めです。


ナツハゼの実がまだ残っていました。
つまんで食べると、とっても甘くなっていて
売ってる果物と同じくらい美味しかったです。


カマキリのお母さん、いい場所に卵を産んだね(#^.^#)
子供たちが生まれてくる頃は、新芽の緑色がまぶしいかな・・・


道沿いに、イカツイ顔のオブジェが並んでいます。
ちょこっとオシャレしてみました(笑)


足もとには、小さな紅葉もあしらってみました~(^-^)V


**
小鳥が鳴きながら、頭の上を飛び交っています。
鈴が鳴るような、楽しそうな声で会話しています。
トチノキの大きな葉に隠れて、姿は見えないけどエナガのようです。


新鮮な葉痕!


落ちていた葉を拾ってみると、こちらにもクッキリと
水が通っていた管の跡がありました。
 

森のもっと奥へ、ひとりでぶらぶら歩いていきます。
薄暗い地面から、樹冠を見上げてみたら・・・


あ!プラネタリウムだ(´∀`)


たぶんアカメガシワの葉だと思うのですが
こんな風に、葉全体にごくごく小さな穴を器用にあける
職人さんが森にはいるのです(笑)


誰が食べた跡なのか?
「アカメガシワ 葉 小さな穴」で検索したら、分かりました。
「サメハダツブノミハムシ」という、2mmほどの小さな甲虫でした。
漢字表記が見つからないけど、多分「鮫肌粒蚤葉虫」かな・・
いい仕事してますね~(^-^)V
庭木なら人に駆除されちゃうけど、アカメガシワが食草なら食べ放題ですね。

***
ぐるっと森をひと回りして
身体じゅうに「森の気」を充電させて貰ってきました。
今度見に来たときは、また風景が変わっているだろうなぁ(´ー`)

「モミジバフウ」の実の観察

2019年11月13日 | モミジバフウ 実生
10月に公園で採ってきた、モミジバフウの実。


車のダッシュボードの上に置いて、毎日観察していました。


実はよく知っているけど、不思議な事に、その種は一度も見た事がなくて・・・
他の樹木のように、パラパラと木の下に落ちていてもよさそうなのに。
どんな形をしているんだろう?
フウの種を見てみたくて、実の口?が開くのを待つことにしました。
3日後、カニの爪みたいな突起の間に、種が出てくる穴が開いてきました。


ばら撒かないように、プラスチックの容器に入れます。


2日後の様子。
実を振ると、塩コショウみたいに、たくさんの粒々が出きて、容器に溜まりました。


穴からは、サラサラした砂粒のようなものと、翼のついた黒い種が出てきました。
種の大きさは8ミリほどで、砂粒状のものは、2ミリ。
予想していたより、小さな種でした。地面に落ちていても、これは気付かないなと思いました。


実が空っぽにって、いつも木の下に落ちているフウの実の、見慣れた姿になりました。
中はどういう構造になっているんだろう?このサラサラの物質はなに?
謎は深まるばかりです・・・


そうだ!と思い付いて、部屋に実を持ってきて


小さなノコギリで、半部に切ってみました!
前に、コブシの実を観察した時に、「集合果」という言葉を勉強したのに
そんなことすっかり忘れていて(^^ゞ
フウの実の中が小さな部屋に分れていて、びっくりしてしまいました。


赤く囲んだ上の部分に、砂粒みたいなものが縦にきれいに整列しています。
その下には、種が入っているのが見えました。


この実の中に、種は全部で66個ありました^m^


部屋の中で、数粒を高い位置から落としてみたら
形の良いものは、クルクルと回転しながら床に落ちました。
モミジバフウの種は、カエデや、ユリノキのと同じ「翼果」(よくか)でした(カエデだからね^^)
翼果は、無風だと垂直に落ちますが
横風を受ける自然界では、親木からかなり離れた場所まで飛んで行けるそうです。


ところで、この砂粒状のものは、何のためにあるのか?


穴の数は数えなかったけど、たぶん、1つの部屋に種は2つ入っているようでした。
熟すまで、種を守るクッションの役目なのか、それとも、飛ぶときに一緒に出ることで飛距離を伸ばすとか?
もっとちゃんと複雑な実験をすれば、理由を知ることができるのかもしれないけど
どんな答えも、人の想像でしかないのかもしれませんね(笑)



*************************************************

未熟な実の中身も見てみたくなって(笑)また公園へ行ってきました。


ジャーン^m^


ホームセンターへ高枝切りバサミを探しにいって、いいものを見つけました!
「マジックハンド」って、今は言わないんですね(笑)


人の目を気にしなければ、とても使い勝手がよくて、役に立ちます。


挟む力が結構強いので、力いっぱい引っ張るだけで
あっという間に、こんなに採れました。


家でさっそく家で、切ってみました。
拾った桃を持ち帰って切ってみる、そんな気持ちにちょっとなりました(笑)


未熟な果実は、水分が多くて
何がなんだか、どこがどうなのか・・・よく分かりませんでした。


もっとスパッと切れる刃物じゃないと、ダメかな(^^ゞ
乾いてきたら、なにか見えてくるかな。


採ってきたムベの実と一緒に。
こうして見ると、南国のフルーツみたいで美味しそうです(笑)

フウの種は、土に蒔いてみます(^_^)/