風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

ミノウスバの観察

2019年05月14日 | 蛾の観察や飼育
去年の秋遅くに、庭で見つけた「ミノウスバ」という蛾。
マサキの茎にタマゴを産んでいったので、観察をしてみようと思いました(^^)

ミノウスバは、漢字では「蓑薄翅蛾」と書きます。
フサフサした体毛?が蓑みたいで、透き通った薄い翅が「ウスバ」、オレンジと黒色のカラフルな蛾です。
ミノウスバの生活サイクルは、11月半ばに成虫が発生、交尾後マサキやマユミなどの「ニシキギ科」の植物に産卵します。
卵のまま冬を越して、3月に孵化、5月半ばになると木から離れて、繭を作りサナギで夏を越します。
約半年後の11月に成虫になって、たぶん育った木に戻ってきて卵を産むのだと思います。

数年前から庭のこの木が、毎年春に丸坊主になるので、誰かが食べているなぁと思っていたけど
マサキは強い木で、すぐに元に戻るから、あまり気にしていませんでした^m^
去年初めて食べていたのがミノウスバだと知って、その生態に興味津々です。

【2018年11月19日】メスがマサキの茎に産卵中。

このまま冬を越して、春にマサキの芽吹きと共に孵化して幼虫になります。
餌になる柔らかい葉が出ると、すぐに幼虫が産まれてくる、その絶妙なタイミング!生き物って凄いなと思います。

【2019年3月11日】孵化しました!

毎日観察していたので、卵から次々と出てくる場面を見ることができました。
誕生は雨の日で(^^ゞそこは晴天を選んで孵化、というわけにはいかないようです(笑)
この日はみんなでかたまって、新芽のふくらみの下で雨宿りしていました。

【3月12日】次の日は晴れ。新芽によじ登ってもう葉の表面をかじっていました。


【3月17日】新芽の表面を糸?で覆って開かないようにして、その中に潜っていきます。
今のところ、外敵がいるようには思えないけど、より安全に過ごすためかな。


幼虫がサナギになるまでに、この木をどれくらい食べるか?スタートです(笑)

気にして見てみると、よそのお庭のマサキにも、だいたいこの虫がついている事に気付きました。
でも消毒したり、駆除してる様子もなくて・・・

【3月22日】新芽から出てきて、展開した葉の表面を食べ始めました。
1本の木にこんなグループが10カ所くらいあって、ひたすら葉をかじっています。


【4月12日】団体行動から一人行動に移ってきました。

ミノウスバが幼虫期を過ごす3月から5月前半は、天敵が少ない時期でもあると感じました。
梅や桜が咲き出して、ヒヨドリやメジロなどの鳥は花の蜜に夢中だし
大量にイモムシを狩るアシナガバチやツバメなどは、子育て前なので安全安泰^^・・・何もかも絶妙なタイミングなんです。
しかも!食草のマサキはとても丈夫で、たとえ丸坊主になってもすぐに新しい葉が出て復活するから
ちょっとくらい害虫がいても、めんどうなので駆除せずにほっとかれる確率が高い!
ミノウスバが食草にマサキを選んだのも、凄いなと感じました(笑)

木のそばで静かにしていると、パリパリパリ・・・という、幼虫が葉をかじる音が聞こえます。

幼虫に毒がないのも、駆除されない理由のひとつかもしれません。

【4月24日】アケビの葉に「アケビコンボウハバチ」の幼虫がいました。

ウスミノガより1ヶ月ほど遅れて、この虫も毎年庭で大発生します。
アケビの木を丸坊主にする勢いで、バリバリと葉を食べ始めました。
成虫は春に発生するとか・・・またこの虫の生態も調べたいと思います(^^)

【4月25日】マユミの葉に、色が白っぽいミノウスバの幼虫がいました。

違う虫かな?と思って調べてみましたが、この時期にマユミに団体でいるのはミノウスバしかないし・・・
そして、画像検索していて、ちょっと気になったことがありました!
掲載されている幼虫の写真が、マサキの葉にいるものは黄色くて、マユミの葉の上で撮影されたものは白いのです。
食べる植物の種類によって、体の色が少しだけ違ってくるのかもしれないです。

【5月5日】幼虫の大移動が始まりました!

幼虫が糸を垂らして、マサキの葉から次々と地面に降りてきました。
いよいよサナギになるようです。
葉の裏などに繭を作ると書いてあったけど・・・いつかどこかで、バッタリ出会えると嬉しいです(^^♪

結構離れた場所まで移動するみたい。


【5月9日】幼虫がみんないなくなりました。

ポツポツと残っていた子もどこかへ行って、マサキの木がひっそりと静かになりました。
なんか・・・ちょっと寂しい・・(笑)
今年は去年よりも葉が残って、丸坊主とまではいかなかったです。
この状態から元通りに葉が茂るまで、木だけの観察を続けてみます(笑)
秋にまた、この木に飛んできたミノウスガの成虫を見たら、「おかえりなさい」と声を掛けるのが楽しみです(^^)

名前のわからない繭?タマゴ?

2019年02月22日 | 蛾の観察や飼育
庭で見つけたものの名前を、何日も調べているのですが・・・
ぜんぜんわからなくて、もう疲れてしまいました(^_^;)
知っている方がいらっしゃったら、どうか教えてくださいm(__)m

①最初、枝が変形してると思って、よく見たら繭でした。
 長さは5センチくらいです。


上部が開いているものがあったので、ハサミで切ってあけてみました。


こんなのが入っていました。
画像検索では、「タケカレハ」という蛾の繭に、一番似てるようですが、違う感じもするし・・


②コンクリートの壁に、糸でくっ付いて風に舞っていました。

繭なのか、蜘蛛のタマゴなのかすら、わからないです。

③こちらも、繭かタマゴかわかりません(^^ゞ


1.2センチくらいで、小さな穴があいています。

これは画像検索で、ブログにアップしている方を見つけたのですが
その人も、「何なのかわからない」と書いてありました。

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あとは、なんとか似たものを見つけたので
もし違っていたら、教えてくださると嬉しいですm(__)m

④ギンシャチホコの繭(サナギって言うのが正しいのかな?)


中身が入っていそうなのも、一つありました。

こういうのは、剥がしても中の蛾は大丈夫なのでしょうか?

⑤ノミハムシ。
 捕まえて、ペットボトルのフタに入れて、写真を撮ろうとしたらピョーンと跳ねて
 どこかへ行ってしまいました。
 「跳ねる・甲虫」で検索したら、この名前が出てきました。


⑥枯葉にくっ付いていたサナギを見つけて、③の白いのと一緒にビニール袋に入れておいたら
 この小さな蜘蛛が袋の中にいて・・・



白いの(笑)と関係があるのかもと、一応写真を撮りました。
ハエトリグモ?枯葉に付いていたのかな?

写真があまり上手く撮れていなくて、分かり辛いですが
検索のヒントだけでも構いません!どうぞ宜しくお願い致します(^^)


クワコの繭

2019年02月21日 | 蛾の観察や飼育
先日、散歩中に見つけたこれ、ミノムシだとばかり思っていましたが
「クワコ」という蛾の繭だと、KONASUKEさんにコメントで教えて頂きました(^^)
ありがとうございました!


大きなミノムシが(笑)ずっと気になってしまって、次の日にまた見に行って
家に持ち帰り、観察した時のお話しを書きます(^o^)

外側の葉と皮(笑)を少し剥がすと、中身はとてもきれい。
空っぽのようなので、持って帰ることにしました。


この時点ではまだ、ミノムシだと思っています。
ミノムシの糸が、クモの糸の2倍も丈夫な事が発見されたという記事を読んだことがあるので
実物を見られるの、興味津々です。
ワクワクしながら外側を全部剥がすと、糸がどんどん解れてきました。


引っ張ってみよう!


とても丈夫な糸で、引っ張るたびにプチプチと音を立てながら
繭から糸が外れて、長く伸びてきます。


繭が薄くなってきました。


糸を数本にして、ゆっくり引っ張ってみると・・・
1本だけ、糸が引けるようになりました。


これを慎重に引っ張ると、規則正しいリズムでプチ、プチ、プチ・・と
ちょうど、洋服の袖口などがほつれるように糸が外れていきます。

おもしろい~♪

ここまでくると、急に糸が出なくなって手触りも和紙のようになりました。


水を弾くかな?と思い付いて濡らしてみたらスッと水が染み込んで
また糸が出てきました。


クワコの繭ひとつを解いたら、指が疲れました(笑)
それくらい丈夫で強い巻きで繭は作られていました(^^)
次はミノムシの蓑を解体して、糸の強度とか構造などを比べてみたいと思います!



オオタバコガの幼虫、その後

2018年12月30日 | 蛾の観察や飼育
12月13日のブログに書いた幼虫が
2匹ともサナギになりました。


「じゃあ、サナギになってくるわ~」って感じの表情(笑)


大きい子は(長方形の容器)12月15日
小さい子は(正方形の容器)12月18日に
土に潜っていきました。


あれから2週間ほど経ったので
今日、土の中のサナギを観察してみることにしました。


容器の中の土をそっと紙の上に出すと
いちばん底から砂粒で出来た袋のようなものが
コロンと出てきました。


柔らかくて、ふかふかしてる。
スズメガはそのまま土に埋まっていたけど
この種類の蛾は
まゆのような袋の中でサナギ時代を過ごすようです。


小さい子の方も確認。




気温が高い時期だと
約2週間ほどで羽化するそうですが・・・
羽化は来年の春かな。

タバコガを育てるのは初めてなので
無事に冬が越せるか心配です。

暖房のない、寒~い私の部屋(笑)で
越冬させようと思います。

花にいた虫が成長

2018年12月13日 | 蛾の観察や飼育
12月1日のブログ
野の花から」に書いた
2匹のイモムシが
どんどん成長しています。

【12月1日撮影】大きい子


小さい子

名前を調べようと
「つぼみに穴をあける虫・・」で検索したら
有名な(悪名)害虫イモムシで
すぐにヒットしました(^^ゞ
「オオタバコガ」という蛾の幼虫みたいです。

トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、イチゴ、ウリ
花ではバラ、キク、カーネーションなど
色んな種類の植物を餌にできる「広食性」の虫だそうです。

相変わらず次から次へと
花のつぼみに穴をあけて
頭を突っ込んで中身を食べています(^^)
【12月4日撮影】




後ろの足でガッチリ花びらにつかまって
こんなふうに体を思い切り伸ばして
離れた花へ楽々と移動しています。
背筋と腹筋?がすごい(笑)


小さい子もそれなりに大きくなってきました。
百日草よりハルノノゲシのつぼみが好きみたい。
【12月5日撮影】


大きい子は百日草の花芯に潜り込んで
中でゴソゴソしています。



どうして花びらを食べないんだろう?と思って
ああ!そうか、と気づきました。

百日草の花には、形の違う2種類の花びらがあって
周りのピンク色の部分は「舌状花」で
中心の小さな黄色いのが「筒状花」といいます。
イモムシはこの中心の花を好んで食べていたんですね。

【12月12日撮影】
旺盛な食欲で、エサが足りなくなってきました。
先日霜が降りて、土手の百日草は枯れていたので
アキノノゲシのつぼみを探して採ってきました。

小さい子


大きい子

すっぽりと顔を突っ込んでる・・・
可愛い(#^.^#)

穴の開いたつぼみを割ってみました。
種になる部分は残してきれいに花びらだけを食べてありました。


食べられなかったつぼみの綿毛です。


ノゲシのつぼみが少ししか見つからなかったので
今朝、母がタンポポを摘んできてくれました。
食べるかな?
【12月13日撮影】


そっと花の上に乗せて様子をみていたけど
いつまでたっても食べる気配がありません。

そのうち、花の茎を伝って下へ降りていき
コップのまわりを歩き始めました。

もしかして「サナギ」になるのかも!
容器に土を入れて中に置いてみました。


う~ん、嫌みたい・・
プラスチックの飼育ケースに入れて
このまま様子を見たいと思います。




サナギになったらそのまま越冬するらしいけど・・・

ドキドキします(´ー`)

野の花、その後

2018年12月05日 | 蛾の観察や飼育
今朝、また摘んできました。

12月になっても
こんなに色が鮮やかなんて。
百日草の名前の「100日」って
名前以上にすごいなぁと思いす。

イモムシは
サナギになりそうでならない。

我慢できずにつついたら、穴から出てきてしまいました。


小さい時は花びらを食べていたのですが
いまは花芯を食べているようです。
仕事に行く前に見たら、摘んできた花に移動していました。



夕方、帰ってきて様子をみると
新しい花の花芯に穴を掘って潜り込んでいました。



小さい子は
アキノノゲシのつぼみを食べていました。


蝶や蛾の幼虫を飼育するときに
決まった植物しか食べなくて
餌を確保するのに苦労してきたのに・・・(^^ゞ

なんでも食べるイモムシもいるんですね。
これは、生き残るのにはとても有利な性質です。

明日も生きていてくれると嬉しいです。
1日ありがとう(^^)

野の花から

2018年12月01日 | 蛾の観察や飼育
「花が咲いてたら摘んできて」

散歩に出かける時
母に一言、声をかけられます(^^)

「はーい」

ツリガネニンジン
ヤマラッキョウ
セイタカアワダチソウ

放棄された畑の脇に満開の
百日草。


後日、ノコンギクと
帰り咲きのハルジオンも^^

台所で洗い物をしている時に眺めると
心が癒されます。


そんな癒しの空間で
虫を発見してしまいました。

摘んできた時には虫はいなかったので
葉に卵があったのかもしれません。
室温で孵化してしまったのかも。

3日で、これだけの成長です。
何の幼虫かな。


今朝、仕事に行く前に見たら
花の中心に穴を掘って、そこへ潜り込むところでした。

サナギになる?

夕方、帰宅して。

そっとしておけばいいのに・・・
穴の中に居るのか心配で
ちょっとだけつついてしまいました。
悪い癖です(^^ゞ


出てきちゃいました。


背伸びして、鄰の花へ移動。


3時間後、元の花の穴にまた戻っていました。


穴の中に1匹。
花びらにも、小さいのが1匹。

今後はつつかずに
静かに見守りたいと思います(^^)