朝、家を出ると、東の空がうす紫色でとてもきれいでした。
「夜明け前のむらさきのハイウェイ~♪」
思わず懐かしい歌が口から出てきて、可笑しくなりました(^^)
まだ暗いから、カメラはポケットの中に入れて
刻々と変わる空の色を見ながら歩きます。
今日の散歩はどんな出会いがあるかな、楽しみです。
明るくなってきて、最初に見つけたのは「アカメガシワ」の種でした。
あの花がこんな形になるんだ・・・
種になった姿を見て「ああ、面影があるなぁ」とか
「うそ!こんな形になるの?(@_@)」とか、咲いた時の花の姿と比べてみるのも楽しいです。
しゃがんでみると、地面が近くなって色んな種が落ちているのに気付きます。
黒くて小さいのは、クスノキの実です。
その中に見た事がない、茶色の可愛い種を見つけました。
色や光沢が、トチノ実に似ています。
黒い大き目な実も一緒に落ちていました。
黒い実・・・見覚えがあるような、ないような。
近くに生えている木を探したら、シャリンバイに同じ実が付いていました。
木から取って皮をむいてみたら、正解~!
秋に熟した果実を食べてもみたのに、種を見たのは初めてでした。
ヒヨドリが騒いでいたので、そちらへ歩いて行ってみました。
リョウブの実をついばんでいました。
木の下に茂みに何かあります。
これは・・・もしかして♪
ガサガサとツルをかき分けて取り出したら、やっぱり!
大好きなきのこ「ハチノスタケ」でした。
それも、大物。嬉しい!
表面は特徴のないツルツル面ですが、裏側のヒダがすごいの!
まさに蜂の巣。
これをお日さまに透かしてみると、芸術的に美しいのです。
帰りに持って行こうと思って、茂みに隠しておきました。
誰も拾って行かないと思うけど、私には宝物です(笑)
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池が見える場所まで来ました。
冬のこの時期、池はサザンカの額縁で飾られています。
池の向こうは柿畑で、春の芽吹きには黄緑色に、秋は一面柿色になります。
季節ごとに変わる絵を見るのが楽しみな場所です。
サザンカの手前に、変わった葉痕のある枝を見つけました。
何だろう?
枯れて垂れだがった葉の軸にある翼で、ヌルデかな?と予想。
家で調べたらそうでした。
ウサギ耳の可愛い子が、手袋をした手で「やあ!」と言ってるみたいに見えました。
こちらの三角帽子はリョウブ。
リョウブの樹皮は特徴があるので、一番に覚えました。
枝に残っている種も特徴的です。
これは、アブラギリ。
どうして分ったかと言うと・・・
木の下に、この実が落ちていたから~^m^
「油桐」という名前のとおり、この実から工業用の油を採っていたそうです。
でも、毒があって食用にはならない。だから鳥も食べないのかな。
油脂が多いナッツみたいで、美味しそうなんだけどなぁ
アブラギリの葉はとても大きくて、トロピカルな感じのきれいな花が咲きます。
葉痕が大きいということは、付いていた葉っぱも大きいんだ・・・と、今頃気付いて納得しました。
冬芽と葉痕はほとんど知らないものばかりなので、これから覚えていきたいです。
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冬枯れの景色の中で、ひときわ目立つ色を見つけました。
え~っと、何だったっけ?名前が出てこない(^^ゞ
「役に立たない魚」からつけられた名前・・・
家に帰ってから、「役に立たない 魚 樹木」で検索したら「ゴンズイ」と
1番初めに出てきました。
冬になっても果実の色は残るんだ・・・
種は開いた実の縁にしっかりくっ付いています。
白くなった部分が、プチッと種を外した跡です。見えるかな?
干し柿もありました(笑)
木になったまま完熟した柿のことを「木練」というそうです。
まえに一度、貰って食べたことがあるけど、言葉にできないくらい美味しいの!
干し柿の10倍くらい甘くて、ねっとりしてて。
でも、この柿は熟し過ぎて、木になったまま「柿酢」になっていました。
この冬芽は何か分からない。
検索キーワードが浮かばない(笑)宿題です。
ヒメリンゴです。冬の初めに返り咲きしていた花は実になるかな?
これは好きな葉痕のひとつ、ニセアカシアです。
トゲと相まって「デビル顔」をしています。
以前、恐ろしいくらい凶悪な顔をした葉痕を見たことがあって
それ以来、冬になると「デビル顔選手権」をひとり密かに開催しています。
この子たちは、いまいちでした(笑)
実がぜんぶ売り切れた、ビナンカズラがぶら下がっていました。
元の実の形を知らなかったら、これの名前を調べるのは大変だろうな、と思いました。
さっき上から見た「額縁の池」に着きました。
この先は廃道になっています。
水が少なくなっている池を見ると、降りて行ってみたくなります。
今日は長靴じゃないから、我慢。
廃道は、倒木で年々荒れていきます。
一昨年はどうにか歩いて、池の端まで行けたのに・・・
去年よりひどくなっている様子です^_^;
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帰り道、散歩中たまに見かける高校生の男の子が後ろから来て
普通の通学自転車で坂を登っていきました。
この先にある、凄い坂道の峠でもこの男の子を見たことがあるけど
毎日どれくらいの距離を通っているんだろう?いつか聞いてみたいな。
デンジャラスな歩道。
立ち直った草。こういうの見ると勇気が出てきて、私も頑張ろ!思います(^^)
トベラの実。種はネバネバしていて実から落ちません。
トベラの花はとても良い香りです。
でも、葉や茎はすごい悪臭がして、「魔除け」として扉に挟むくらいだそうです。
かいでみたけど、そうかなぁというのが正直な感想。
ネバネバの種は、食用油の匂いがしました。
トベラの実はマズイので、見た目に騙されて食べにきた鳥のくちばしに
ネバネバでくっ付いていって、別の場所へ散布してもらう作戦らしいです。
セイタカアワダチソウの茎に「カイガラムシ」がいました。
枯れた茎に数匹が並んでいましたが、吸う汁なんて出るのかな?
調べたら、イセリアカイガラムシという名前でした。
白い部分はタマゴで、ふかふかした手触りです。
人間にとっては害虫なので、検索すると、生態より駆除方法がたくさん出てきます。
これは観察中の「ナガコガネグモ」の卵のうです。
中ではもう子グモが生まれていて、春に1回目の脱皮をしてここから出てきます。
「蜘蛛の子を散らす」現場に、運よく立ち会えると良いんだけど(笑)
家に帰ってきました。
今日のお土産「ハチノスタケ」は、玄関を出るときに見える位置に飾りました。
40分くらいで往復できる距離なのに、時計を見たら
朝家を出てから2時間半も経っていました。
なんだか、映画を1本観てきたような感覚です(笑)
楽しい散歩でした(^^)