山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

五竜山荘→五竜岳山頂☆五竜岳@日本百名山№64

2023-10-22 | 64五竜岳(秋)
深田久弥さんの日本百名山に
立派な五竜岳を見たい人は
唐松岳の上から眺めることだ
とあり、以前に
唐松岳頂上山荘の少し下から
撮影した写真がこちらです。

手前の後立山の縦走路が
襟巻をまいたように裾野を隠しています。
左奥の山は鹿島槍ヶ岳です。
五竜岳の2日目は
上空に雲はあるけれども
所々に空が見えて
遠くまで見渡せる
登山日和になりました。
ガイドブックやYAMAPによれば
2日目の行動時間は5時間半とあり
朝の5時から山小屋の朝食を食べて
行動開始です。
朝食後の5:20頃
まだ日の出前ですが、
明るくなってきました。

山小屋の前はテントを片付ける人や
ヘッドランプを点けて
山頂に向かう人で
あわただしい様子です。
行動の速い人が出発して
遅い人がまだ準備をしている隙間の
5:40に山頂アタック開始です。
荷物は山小屋にデポして
カメラと水と貴重品のみの軽装です。
風があって、寒そうなので
レインウウェアを着込みました。
気温を測れるカメラはザックの中で
山小屋に戻ったときの気温は
10℃でした。
歩き始めるとすぐに五竜岳の山頂が
バラ色に染まりました。

朝の太陽が雲の上に昇ったようです。
残念ながら、東側は
山が壁になって見えません。
振り返ると
五竜山荘や唐松岳の牛首も
オレンジ色のスポットライトで
照らされていました。

しばらくは斜面の細いザレ場を
ゆっくりと高度を上げます。

五竜岳の4つのひし形の内
一つのトンガリの向こうに
太陽から天使の階段
が下りていました。

五竜岳の頂に近づくと
人の流れが登山ルートを
教えてくれます。

左の岩場を上り
右端が山頂のようです。
左側の核心部は
かなり急斜面のところもあり
気を引き締めて慎重に上ります。

岩場の途中で止まって
カメラを構えることができる場所は
限定されていて
あまり迫力のある構図を
とらえることができませんでした。

上り始めて50分で
山頂の左側に到達しました。

山頂はもう直ぐそこです。

先客は5名ほどでしたが
すぐに下りていかれたので
貸し切りになりました。

北側は後立山の縦走路の
五竜山荘から唐松岳

唐松岳をよく見ると
右に唐松頂上山荘があります。

さらに遠くに目をやると
白馬三山にちょうど朝日が当たり
白馬鑓ヶ岳が白い山に。

南側の縦走路には
八峰キレットと鹿島槍ヶ岳

南西には、黒部渓谷を挟んで
立山と剣岳

少し離れて、その南に
薬師岳
薬師岳の南には、写真の右奥から

水晶岳、鷲羽岳、野口五郎岳
一番左は、槍ヶ岳。
北アルプスがほぼ見渡せました。
20分ほど風景を堪能して
五竜山荘に戻ります。
この日の天気予報はあまり良くなくて
早めに下りたほうがいいと
思っていましたので、尚更、
この景色が見られたことに
感謝しました。
つづく


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