「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害の 弁証法的行動療法 (3) (集団療法 1)

2008年07月23日 20時30分29秒 | BPDの治療について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55160230.html からの続き)

(2) 集団精神療法 -- スキルトレーニング

 個人療法に続いて、弁証法的行動療法の 二つ目の要素である、

 集団精神療法について 述べていきます。

 BPD患者に 欠けているといわれる、

 対人関係や自己コントロールなどの 力を付けるために、

 次の4つのスキルが 教えられます。

1.マインドフルネス・スキル

  心と体の 感覚を豊かにし、「今ここで」 の 自分の状態に気付く

2.効果的な対人関係スキル

  相手の意見を尊重し、自分の意見も 適切に主張する

3.情動調節スキル

  過剰な怒り,恐れ,不安などの 感情をコントロールする

4.苦痛耐性スキル

  日常生活の中で ストレスに遭ったとき、自傷行為などをせずに対処する
 

 標準的には 1年を1クールとしています。

 個人療法と並行して 受講しなくてはなりません。

 4回以上 欠席した場合は、ドロップアウトとされます。

 週に1回 2時間のグループで、参加人数は 6~8人が理想です。

 主セラピストと副セラピストの 2名のリーダーで運営されます。

 ここでは、個人的な 問題行動や精神問題については 取り扱わず、

 各スキルについてのみ 学びます。

 講義形式で行なわれ、必要に応じて 患者とのロールプレイを行ないます。

 毎回課題が出されて、

 日常生活の中で マニュアルと講義資料を使いながら 実践をします。

 上の4つのスキルについて、ひとつずつ説明していきます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55263849.html

〔 「パーソナリティ障害」 福島章 (日本評論社) より 〕
 
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