( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55160230.html からの続き)
(2) 集団精神療法 -- スキルトレーニング
個人療法に続いて、弁証法的行動療法の 二つ目の要素である、
集団精神療法について 述べていきます。
BPD患者に 欠けているといわれる、
対人関係や自己コントロールなどの 力を付けるために、
次の4つのスキルが 教えられます。
1.マインドフルネス・スキル
心と体の 感覚を豊かにし、「今ここで」 の 自分の状態に気付く
2.効果的な対人関係スキル
相手の意見を尊重し、自分の意見も 適切に主張する
3.情動調節スキル
過剰な怒り,恐れ,不安などの 感情をコントロールする
4.苦痛耐性スキル
日常生活の中で ストレスに遭ったとき、自傷行為などをせずに対処する
標準的には 1年を1クールとしています。
個人療法と並行して 受講しなくてはなりません。
4回以上 欠席した場合は、ドロップアウトとされます。
週に1回 2時間のグループで、参加人数は 6~8人が理想です。
主セラピストと副セラピストの 2名のリーダーで運営されます。
ここでは、個人的な 問題行動や精神問題については 取り扱わず、
各スキルについてのみ 学びます。
講義形式で行なわれ、必要に応じて 患者とのロールプレイを行ないます。
毎回課題が出されて、
日常生活の中で マニュアルと講義資料を使いながら 実践をします。
上の4つのスキルについて、ひとつずつ説明していきます。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55263849.html
〔 「パーソナリティ障害」 福島章 (日本評論社) より 〕