「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ8 (3)

2009年09月03日 23時11分37秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

・「E」 : 感情を表現する

 状況に対する あなたの感情や意見を 表現しましょう。

 あなた自身の感情には 責任を持ちましょう。

 「あなたが、 私にこのように感じさせた」 とは言わず、

 「私は、 このように感じた」 という 「 I 」メッセージで伝えます。

 自分の感情を 正確につかむため、 前もって 考えておくのもいいでしょう。

ex. 「怒鳴られて辛かったよ。

 何を言われるか、とても恐ろしかった。

 やめてくれと頼んだのに やめなかったから、 腹が立った。」

・「A」 : 主張する

 境界をシンプルなものにして、 主張しましょう。

 こうすべきだから, それが正しいから、 ではなく、

 あなた個人の好みで、 あなたを快適にしてくれる 境界を求めます。

 必要があれば、 繰り返し 何度か言いましょう。

ex. 「君のことは 大切に思っているよ。

 でも 君がキレて どうしようもなくなった時は、

 会話をやめて、 その場を離れよう。

 後で冷静になってから 話をしよう。

 僕のために必要なことで、 決して見捨てるのではないよ。」

・「R」 : 強化する

 境界の利益を 強化しましょう。

 得られることの プラス面を説明しましょう。

 現状のマイナス面を 理解してもらいましょう。

 BPDの人を コントロールしようとして、

 BPDの人を 脅かしてはいけません。

 あなたが BPDの人の不利益になるよう 振る舞っているのではないことを、

 明らかにしましょう。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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