(前の記事からの続き)
・BPDの人は 反応の程度を 激化するかもしれません。
暗黙のメッセージは こうです。
「あなたは 私の対処方法を奪っているし、
私には こういう感情は我慢できない。
だから 元に戻れ!」
BPDの人の対抗運動が、
non-BPDの人一人で 対処できないほど深刻だったり、
子供が マイナスの影響を 受けるとすれば、
有能な専門家に 援助を求めることが不可欠です。
・BPDの人は non-BPDの人が 元に戻らないと、
これでお終いだと 脅迫するかもしれません。
BPDの人が 脅迫を実行するかどうか、 確信する方法はありません。
従って 現状の苦痛を 変化させようとするのが、 恐ろしくなるかもしれません。
現状は苦しいけれど 馴染んでいるからです。
それに対し 変化は未知のものです。
例え 良い方向へ向かうことでも、 変化を恐れるのは 人間の本性です。
non-BPDの人も BPDの人と同じく、
変化のプラスの方が マイナスより大きいと 理解したときに、
初めて変化するでしょう。
○対抗運動は正常です。
対抗運動が起こるのは、 non-BPDの人のしたことが 間違っているとか、
効果がなかったという ことではありません。
時間が経てば、 境界設定が BPDの人が
改善や治療を 求める決断に 繋がるかもしれません。
ふたりの関係が 長く健全に続くために やっているのだということに、
自信を持たなければなりません。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)