(前の記事からの続き)
*「子供の特別なニーズを 意識しましょう。
子供の環境を、 できるだけ安全で 予想可能かつ
支援的, 教育的なものにするため、 早急に手段を講じましょう。」
BPDの親には、 いくつかのタイプがあります。
多くのBPDの人は 自分の子供の前では、
アクティング・アウトする 衝動を感じません。
でも その衝動を感じても、 意識的に子供を守る 努力をする人もいます。
あるBPDの人は、 怒りが自分の子供に 影響しないようにしています。
気分が高ぶったときには、 友人に電話して 来てもらえることになっています。
BPDの人が 全て悪い母親という わけではないのです。
一方、 子供に対しても BPD的な行動を してしまう人もいます。
あるBPDの母親の 娘は、 次のように言います。
「母は 私の人生の目的は、
彼女の感情的ニーズを 満たすことだと信じていました。
孤独や悲しみを 感じたときには、 私を抱きしめて
『お母さんのことも 愛しているでしょう?』 と 何度も言いました。
でも忙しいときや 気を取られているときは、 何ヶ月も私を無視できたのです。
母は 父を憎んでいたので、 私にも憎んでほしいと 思っていました。
『良い母親』 から 『悪い母親』 に変わるとき、
私は裏切られて 麻痺した感じがしたのです。」
なお、 BPDではない親もまた、
このように振る舞う 可能性もあります。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)