新しい職場での研修は 今まで座学でしたが、
今日から現場での OJTが始まりました。
今度のデイサービスは、 1日の利用者さんが 10人程度で、
前の職場の 6分の1以下の規模です。
次々と業務に追われる 前職場に比べ、 のんびりとした時間に 包まれています。
グループホームの要素を 取り入れており、
朝、 利用者さんが集まると、 皆で 昼ごはんの献立を決め、
何人かで 近くのスーパーへ 買い物に行きます。
それから 1時間くらいかけて 料理をします。
認知症のある方々ですが、 包丁や火も使ってもらい、
役割分担して 皆で作るのです。
固いカボチャを切るときも 職員は手を出さず、
利用者さんにやってもらうことが 大切という考え方なわけです。
あくまでも 利用者さん主体に動いてもらい、 職員は見守る、
利用者さんが動くまで 職員は待つという姿勢です。
利用者さんは 自分で考えたり、 利用者さん同士 助け合って仕事をします。
職員は 利用者さんが動く きっかけを何気なく与え、 黒子になるのです。
利用者さんが、 職員を含め 皆にお茶やおやつを 出してくれたり、
上着を着せてくれたり。
前の職場では 利用者さんは上げ膳据え膳で、
全て職員が 引っ張ってやっていましたが、 まるで逆ですね。
送迎のときも、 前職場は戦場のようでしたが、 少人数でゆっくりやっています。
同じデイサービスと言っても、 全く 「別世界」 です。
特に今日は 研修初日なので、 まずは見ているだけ ということもあったし。
利用者さんと ゆっくり話す時間も持てました。
前職場では 利用者さんが多すぎて、 顔もなかなか 覚えられませんでしたから。
新しい職場が 完全なわけでもなく、 模索中でもあるということですが、
やはり僕には こういう所のほうが向いています。
まだ ついこちらのほうが リードしてしまうことがありますが、
あくまでも 利用者さんのできることを引き出す というのが理念なのです。