「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

失調型の傾向が 強いタイプ -- ガラス細工のように 繊細である

2009年12月20日 21時01分34秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 「パーソナリティ障害」 岡田尊司 (PHP新書) から、

 ベースにある性格によって パーソナリティ障害のタイプが異なる、

 という話の続きです。

(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59999039.html からの続き)

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 生まれもった繊細さのため、

 人と接することに 緊張や不安を 感じてしまうタイプです。

 気分が落ち込んだり、 一時的に幻聴があったり、

 精神病のような 状態になることがあります。

 ひっそりと、 単調な生活をすることを 好む面と、

 新奇な刺激を求める面を 併せ持ちますが、 変化の激しい環境には 対応できません。

 不安定になったり、 神経的な 「発作」 を起こして、 危機を迎えてしまいます。

 寛容で誠実な パートナーと出会えば、

 人並み以上の能力を 発揮することができます。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
 

 「失調型」 という言葉が どういう意味で使われているのか、

 参考までに 「失調型 (スキゾタイパル) パーソナリティ障害」 の

 症状を書いてみましょう。

 奇異な考えや知覚に とらわれており、 周りからは変人扱いされます。

 非社交的で 自分の世界に住んでいますが、

 頭の中は 驚くほど活発に動いていて、 考えが際限なく広がっています。

 常識にとらわれず、 直感や創意に富み、

 学者や芸術家, 宗教家としての 優れた業績を 成し遂げることもあります。

 外面的なことには関心がなく、 内面的な精神性こそが 重要であり、

 人に合わせることは苦手です。

 疑り深かったり、 妄想様観念を持つこともあります。

 理解者や支えとなる環境に 恵まれないと、 孤立したり、 引きこもったり、

 社会との接点を 失ってしまいます。

〔 「パーソナリティ障害」 岡田尊司 (PHP新書) より 〕
 
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