このタイプは、 失敗や恥をかくことを 過度に恐れ、
自分に責任がかかることを 避けようとします。
あまり褒められずに 育てられた人が多く、 自分に 極度に自信がありません。
しかし最近は、 過保護に育てられた ケースもあり、
叱られたこともなかったのに 社会に出てから 自信を打ち砕かれ、
人付き合いを 避けるようになることもあります
外の生活に適応できず、 家に引きこもり、 家族に依存することを きっかけに、
境界性パーソナリティ障害に 陥ってしまいます。
うまくいかない苛立ちを 家族にぶつけ、
自傷や自殺企図をして 周りを振り回します。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子は、 精神科医になりたいという 夢を持っていました。
けれどもそれは 経済的に全く無理だったし、
心身を患っていたので 無理をしてはいけないと、 主治医からは止められていました。
心子は 自分が医者になるのは 奇跡だと言いながらも、 働きながら予備校に通い、
食費を参考書代に当て、 道を歩きながら 英単語を覚えたといいます。
失敗を恐れず、 そうしたことが 少しも苦にならないのです。
現実的に どうしても医者を 断念しなければならなったときは、
夢を捨てる苦しみに もがきました。
その後、 医者が無理なら 心理学者になりたいと、
超過密スケジュールの 心理学セミナーに出席し、
無遅刻無欠席で、 試験は オール優を取りました。
自分の限界以上の 苦難にも挑戦し、 決して逃げないという 気骨を持っていました。
しかし 精神的に傷つくことに対しては、 時に 過度に恐れることがありました。
苛めのある会社へ 行くことを怯えたり、 毎週の受診に 不安を訴えたりしました。
それは 僕に甘えていたのでしょうか?