「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

診断基準5. 自殺の行動, そぶり, 脅しの繰り返し (2)

2012年09月25日 22時59分46秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

 自傷行為をする理由は 多岐にわたります。

・ 麻痺した感情や空虚感を和らげ、 生きていることを実感する

・ 感情を麻痺させる

・ 他者への怒りを表現する

・ 自分に罰を与えたり、 自己嫌悪感を表現する

・ 自分が “悪” でないことを 何とか証明する

・ ストレスや不安を和らげる

・ 苦痛をコントロールできる感覚を得る

・ 現実感を取り戻す

・ “現実” を感じる

・ 身体的な痛みによって、 感情的苦痛や否定的感情から 解放される

・ 感情的苦痛を人に伝えたり、 援助を得る

 自傷行為は、 計画されたり 衝動的に行なわれたりします。

 意図的なことも、 無意識のこともあります。

 痛みを感じることも 感じないこともあります。

 傷を隠す人も 隠さない人もいます。

 後者は、 助けを求めたり、 苦痛を伝えるための 手段になるからです。

 ボーダーの人は 多くの場合、 自傷行為の理由に気付いています。

 でも喫煙のように常習になり、 煙草を欲するのと同じくらい 強力なこともあります。

 自傷行為をするボーダーの人は、 傷つけない人に比べて、

 専門的な援助を求める 傾向があります。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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