(前の記事からの続き)
自傷行為をする理由は 多岐にわたります。
・ 麻痺した感情や空虚感を和らげ、 生きていることを実感する
・ 感情を麻痺させる
・ 他者への怒りを表現する
・ 自分に罰を与えたり、 自己嫌悪感を表現する
・ 自分が “悪” でないことを 何とか証明する
・ ストレスや不安を和らげる
・ 苦痛をコントロールできる感覚を得る
・ 現実感を取り戻す
・ “現実” を感じる
・ 身体的な痛みによって、 感情的苦痛や否定的感情から 解放される
・ 感情的苦痛を人に伝えたり、 援助を得る
自傷行為は、 計画されたり 衝動的に行なわれたりします。
意図的なことも、 無意識のこともあります。
痛みを感じることも 感じないこともあります。
傷を隠す人も 隠さない人もいます。
後者は、 助けを求めたり、 苦痛を伝えるための 手段になるからです。
ボーダーの人は 多くの場合、 自傷行為の理由に気付いています。
でも喫煙のように常習になり、 煙草を欲するのと同じくらい 強力なこともあります。
自傷行為をするボーダーの人は、 傷つけない人に比べて、
専門的な援助を求める 傾向があります。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕