(前の記事からの続き)
○ 人間関係を定義することが困難
ボーダーの人にとって、 ある人は 友人か敵のいずれかであり、
情熱的な恋人か 心の友かのいずれかです。
恋愛関係にあった人と 友だちになることが困難です。
自分自身も 黒か白のいずれかで見ます。
完璧さを求めて 果敢に努力し、 それを成し遂げたと感じながら、
次には ほんの些細な失敗で 自分を責めるのです。
○ スプリッティングへの対処
ボーダーの人の 要求や期待に 全て応えるのは不可能です。
要求を満たそうとすれば、 彼らはすぐ 要求を変えるかもしれません。
英雄・ 悪党、 聖人・ 罪人の パターンを循環します。
「愛の対象」 に 欠点があると分かると、 彼らは 新しい愛の対象を見つけ、
違う人と 同じサイクルを繰り返すのです。
ボーダーの人は 他人を信頼することが 非常に困難です。
不信感は ボーダーの人の心の奥底に あるものだからです。
彼らは 自分の歪んだ気持ちや信念は、 紛れもない事実だと確信しています。
従って あなたの役目は、 あなた自身の一貫した、
バランスの取れた見方を 維持することです。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕