「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

診断基準2. スプリッティング/分裂 (2)

2012年09月19日 20時11分49秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 人間関係を定義することが困難

 ボーダーの人にとって、 ある人は 友人か敵のいずれかであり、

 情熱的な恋人か 心の友かのいずれかです。

 恋愛関係にあった人と 友だちになることが困難です。

 自分自身も 黒か白のいずれかで見ます。

 完璧さを求めて 果敢に努力し、 それを成し遂げたと感じながら、

 次には ほんの些細な失敗で 自分を責めるのです。

○ スプリッティングへの対処

 ボーダーの人の 要求や期待に 全て応えるのは不可能です。

 要求を満たそうとすれば、 彼らはすぐ 要求を変えるかもしれません。

 英雄・ 悪党、 聖人・ 罪人の パターンを循環します。

 「愛の対象」 に 欠点があると分かると、 彼らは 新しい愛の対象を見つけ、

 違う人と 同じサイクルを繰り返すのです。

 ボーダーの人は 他人を信頼することが 非常に困難です。

 不信感は ボーダーの人の心の奥底に あるものだからです。

 彼らは 自分の歪んだ気持ちや信念は、 紛れもない事実だと確信しています。

 従って あなたの役目は、 あなた自身の一貫した、

 バランスの取れた見方を 維持することです。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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