(前の記事からの続き)
○ 充分によいということがあり得ない
ボーダーの人の中には 成功を治める人もいます。
それでも 充分によいということがないと 感じています。
自分のことを、 セリフを暗唱している 俳優のように感じることがあります。
観客がいなくなれば、 存在しなくなるのです。
・ 自分自身の価値が、 最近何をしたか、 またはできなかったかに 基づいている
・ 何をしても、 決して充分でない
・ 自分が無力な被害者だとみなす
○ 被害者の役割
ボーダーの人の中には、
同情を寄せてもらえるために 被害者の役割を演じる人がいます。
損害を被っているのは 自分が原因だということを 認識しません。
被害者であることで アイデンティティが得られると 思っているかもしれません。
被害者の役割は、 自分の行動に 責任を持たなくてもいいという 幻想を与えます。
虐待された人なら、 虐待のシナリオを再演するかもしれません。
○ 援助者の役割
援助者, 世話焼きという役割を 行なうこともあります。
ポジティブな役割で、 自己同一性が与えられ、 空虚感を和らげられます。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕