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7.障害となりうる信念
人を無力にさせる、 4つの 障害となる信念があります。
① 何かが必要だということは、 私がおかしいか 悪いということだ。
② 相手が怒ったりノーと言ったら、 私は耐えられない。
③ ノーと言ったり、 何かを求めるのは 自分のわがままだ。
④ 私がコントロールできるものはない。
これらは、 望みを伝えたり、 限界を設定するのを妨げます。
ひとつひとつ見てみましょう。
① 何かを必要とするのは 私が悪い
誰もが 他の人から何かを必要としています。
物事を必要とするのは、 恥ずかしいことでも間違ったことでもありません。
より健康的なコーピング思考は、 「私には物事を望む権利がある」 です。
② ノーと言われるのは耐えられない
怒りの拒絶を耳にするのは 苦しいものです。
しかし最悪なのは、 望みを要求しないで、
長期間にわたって 苦痛を受け入れることです。
コーピング思考は、
「相手が提供してくれなくても、 私には要求する権利がある」 です。
③ 求めたり拒むのは、 自分のわがままだ
自分のニーズが考慮されないという、 幼いころの環境で、
あなたは 求めることがわがままだと感じるかもしれません。
しかし、 全ての人のニーズが妥当であり、 同等に重要なのです。
個人としての生存は、 望むものを知り、 それを述べることにかかっています。
コーピング思考は、 「要求することは正常で、 健康的なことである」です。
④ 私がコントロールできるものはない
コントロールできるのは、 自分自身の行動です。
受動的, 攻撃的な行動をすると、 相手は無視するか、 怒って抵抗してきます。
アサーティブな行動をすると、 相手は傾聴し、 肯定的に反応してくれます。
効果的なコーピング思考は、 「私は より有効な行動を選択できる」 です。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]