ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

安易に乗らない

2005-07-10 19:27:52 | 時事
 ロンドンでの連続爆破事件から数日。朝の通勤時間に交通機関の要所がほとんど同時に爆破されるという計画性に、空恐ろしさを感じた。

 翌日、ちょっとした飲み会で、その話題になった。
「アフリカや中東の視点に立ってみなければ、背景は理解できない」
「俺がその地域に生まれていたら、いっそそういう死に方を選んだかも知れない」
 同席したのは国際経験豊富なビジネスピープル。彼らはテロを容認する立場でそう言ったのではなく、アフリカや中東やアジアの一部地域の絶望的な状況――そして、それは日本のマスメディアでは報道されることが少ない――を踏まえての発言だった。

 この事件についてうまく言葉にできなくてブログにコメントを書きあぐねていた時に、元外務省の天木さんの記事を見つけた。
テロという言葉を安易に使うべきではない
専門家よ、メディアよ。もっと本当のことを語ってくれ。もっと深刻な事実を語ってくれ。テロに屈してならないのは当然である。貧困や人権を抱える中東のイスラム社会にも民主化は必要だ。しかしその前に、まず、アフガンやイラクの治安と人権の回復が先だ。米、英の軍事占領の終結が先だ。中東問題の要であるパレスチナ問題の公正な解決の為に、イスラエルと米国の横暴さを糾弾することが先なのだ。

 この記事のメッセージが自分の今の心情に一番共感できた。