ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

トレーニングパンツを新調

2008-03-01 19:42:43 | 日常
 3日に2日はサーキットトレーニングに通って2ヶ月弱、筋肉は着々ついているが皮下脂肪が減らない……(汗)。しかも筋肉は脂肪より重いので、むしろ体重は増える傾向にある……(滝汗)。

 身体の線を出した方が緊張感が出るかもと思い、また、この段階でトレーニングウェアを新調すると元を取らねばと頑張って通い続けるかとも思い、トレーニングパンツを新調した。脚の線がはっきり出るけど、腰周りには小さなスカート風のひらひらがついているというデザイン。汗の吸収もよく、さらに思い切って運動ができそう。

 仕事に復帰できるまでは、とりあえず筋力づくりに励みたい。

馬込九十九谷

2008-03-01 12:52:23 | 雑記
 新居は大田区久が原の外れで、都営地下鉄の西馬込駅にも歩いていける。ただ、急坂を上って一山越えなければならないので、通勤経路にするにはちょっと……。

 馬込一帯は坂が多く、馬込九十九谷《まごめつくもだに》または馬込九十九坂《まごめつくもざか》とも呼ばれる。

 るるぶ情報板『大田区(リンク先はamazon.co.j)』61ページ「地形からの別称 九十九谷」には、こう紹介されている。

起伏に富んだ候補には江戸城の候補にもなった

 大田区は坂の多い所。なかでも馬込辺りは九十九谷(または九十九坂)と呼ばれるほど、起伏に富んだ地形をしている。

 その昔、太田道灌が江戸城を築こうとしたぐらいだから、台地からの眺望はすばらしいものがあった。しかし、九十九が「苦重苦」につながることから、その案は見送られたという。


 ところがぎっちょん(古っ^_^;)、先日たまたま乗り合わせた地元のタクシーの運転手によると、この話には裏があるらしい。

 谷や坂の数は百(以上)もある高台で築城にうってつけだったが、城を建てるとなると土地を召し上げられてしまう。それを心配した地元民たちは、故意に坂の数を「九十九」=「苦重苦」あると申告して、ここに江戸城を築くことを免れたそうな。ちゃんちゃん。

 というわけで、地元民たちの機転がなかったら、江戸城が築かれて、ここを中心として江戸の町が発展していったかも知れないのだが……うーん、中国の風水的には、大田区を中心にしたら江戸が260年も続くような都になっていたかどうか。坂だらけなんで、周辺に人が寄り集まって住める平地が大きくとれないし、水利や交通網の発達が難しかっただろうから、たとえ太田道灌が江戸城を建てていたとしても徳川の代まで引き継がれていたかどうか。

 でも、この辺に江戸城が建っていたら、というif歴史を想像してみるのも楽しいものだ。

『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』

2008-03-01 10:44:28 | 読書
『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』エリザベス・ハース・イーダスハイム(ダイヤモンド社) リンク先はamazon.co.jp

マービン・バウワー
米マッキンゼー・アンド・カンパニーを世界的な経営コンサルティング企業に育てたマービン・バウワー氏の軌跡をたどり、功績を明らかにする。
バウワー氏は経営コンサルティングという職業を定義し、概念を浸透させた人物である。法律事務所で働いていた時代、大恐慌で倒産した企業の後始末を手がけるうちに、経営者には外部からの助けが必要だと気づいたのがきっかけだ。その後、経営システムの改善・効率化などを主とするマネジメント・エンジニアリング・ファームだったマッキンゼーに入社。「全国展開する」「共通の価値観・共通の問題解決手法・実行を確立する」「高い専門能力を持つ意欲的な人材を集めて育てる」といったビジョンを掲げ、経営者や指導者に高度なコンサルティングを提供する組織に変えていった。

バウワー氏は有言実行を旨とし、マッキンゼーにいた59年という長い年月、ビジョンの実現に率先して尽くした。本書は時系列に従い、彼が下した重要な9つの決断を振り返る。「MBA(経営学修士)の採用」「海外進出」「女性の登用」など、ビジネス界に新しい地平を切り開いたものが多い。どのエピソードからもバウワー氏の信念の強さ、類まれなリーダーシップ、高潔な人格などが伝わってくる。


(日経ビジネス 2007/04/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


 経営書としてもリーダーシップ教本としても面白かった。経営者やビジネスリーダーに求められるもののエッセンスをこの人の生き方やエピソードに見た思いがする。

 たとえば、何をして何をしないか、事業ドメインを選ぶこと。これはビジョンであり戦略であると思うのだが、エンロン事件が起こるよりも50年以上前に、マービン・バウワーは経営コンサルティング業と会計監査業は両立しないとして前者のみをマッキンゼーの事業として選んだ。アーサー・アンダーセンは、コンサルティングもエンロンから請け負っていたために、会計上の問題を指摘できずに破綻したことを考えれば、マービン(生前ご本人がファーストネームで呼ばれることを好んでいたのでそのように呼ばせてもらうが)の慧眼に敬服する。

 たとえば、自分の意見を主張するよりも部下であれ顧客であれ徹底的に耳を傾けることを選んだこと。ただし、コンサルタントとして、プロフェッショナルとしての行動規範に抵触したケースについては躊躇わずにその場で判断を下したこと。人材の育成に力を入れたこと。利益よりも会社としての首尾一貫した存続のために、自社株を簿価で譲渡したこと。

 高潔さ……原文ではおそらくintegrityという言葉で語られていると思うが、矜恃の高さに加えて、首尾一貫していること、公正であること、廉潔であることがそれに加わると思う。サービスの対価は、時間給×時間ではなく、付加価値で申し受けることを確立し、一方で顧客とのランチは必ず定食にすることを徹底したというのは、コンサルティングサービスの付加価値によって顧客に納得して料金を払ってもらうための極めてバランス感覚ある方針だと思う。高潔さを巡っては、様々なエピソードが語られているが、これこそがプロフェッショナルだなぁと感心する。