朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

平松礼二画伯、湯河原温泉街

2011-01-18 | 国内各地の風物
先月、湯河原の温泉宿に滞在した折、谷間に多くの旅館が寄り添って立ち並んだ温泉街を散歩しました。

観光バスに乗って職場の大きなグループや地域の団体で温泉に泊まりに行き、大広間で宴会するといった慰安スタイルはすっかり影を潜めてしまいました。今盛んな団体旅行は、折込広告やDMで一般募集した「廉価版バスツアー」です。しかしこれでは益々デフレになる。

そのせいでしょうが、谷川に沿った大きな旅館の多くが営業停止しているようです。一部の旅館は、思い切って家族向けや高級店に改装してそれなりに成功しているようです。

廃業した旅館を買い取って設立した、町営の美術館があったので見学しました。

温泉地での保養は、今後滞在型にしないと付加価値が増えない(利益がでない)と思うのです。そのためには地元で協力して、美術館、公園(散歩・ジョギング・スポーツ)、参加型アクティビティ(ハワイならフラダンス教室のように)など作っていけばいいのに。



常設の展示室には、この温泉町にゆかりのある画家の作品が展示されています。例えば、竹内栖鳳の雀の屏風絵とか。いずれも昭和前期の画家が多いようです。

一方で、現在活躍中の日本画家、平松礼二画伯の展示館がありました。日本画なので岩絵具を使っています。

この時は、ニューヨークをテーマにしたなかなか意欲的な作品が並んでいました。



この方は、十年ほど前から月刊誌文藝春秋の表紙を連載していましたが、先月2010年12月号で終了となったようです。

日本画の画材、岩絵具や和紙、板などを使って、洋風のテーマや抽象画を描いてみたい気持ちになりました。

コメント (2)
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