朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

北野天満宮、上七軒

2011-01-05 | 京都の文化(冬)
学問の神様、天満宮にも雪を見にいきました。(2010-12-31)



初詣客を目当てに露天商が並んで準備していました。雪で倒れたテントもちらほらと。



開運、兎の大きな絵馬が掲げられています。

本殿にて賽銭を投げて、もとい、奉納して、二礼二拍手一礼。



拍手をうつのは神様を呼ぶためではなく、自分が素手であること、何の下心もないことを神様に証明するためのものだそうです。



境内の梅の木を仔細に見ると、もう硬いつぼみがついていました。




上七軒の花街にまわってみると、お茶屋さんの玄関には根つき松を飾って正月の準備ができていました。

~~

蛇足:なぜ天満宮が学問の神様か? 

 菅原道真が奉られています。彼はいわゆる文官(武士ではなく行政職)でしたが、朝廷での権力闘争に敗れて九州の大宰府に左遷(させん)されました。歌人として和歌「東風(こち)吹かば...」が有名ですが、この歌は強烈な権力志向、地方蔑視の精神を表現しています。
 国史上あまた有能な文官が存在したなかで、道真が歴史に名を残した理由はなにか。
 大宰府で不遇のうちに没した後、宮中と都に疫病が流行し天変地異が頻発したのです。道真の怨念と恐れられました。それを鎮めるために神社が創立されたのです。つまり発端は悪魔の神でしたが、後世になるとイメージを転換して道真のプラス面だけが取り上げられるようになり、学問神となったのです。
 道真の晩年、本人としては「不幸」でした。ですが、歴史に名を残して千年後も尊敬される人物となったのですから、人生全て塞翁が馬。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする