朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

法隆寺

2011-05-20 | 国内各地の風物
柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺  正岡子規



法隆寺に行ってきました。



正面の中門にある金剛力士像(奈良時代)は、日本に残っている最古のものです。直接に外気にさらされていて、とてもかわいそうです。劣化が心配ですが、そもそも宗教的シンボルなのでレプリカを置いておくわけにもいかないのでしょう。

まずは左のほうにどんどん歩いて、西円堂へ。友人に教えて頂いていて、ここは静かでよい仏像があると聞きました。確かに、ゆったりとした薬師如来が安置されていてゆっくりと参拝しました。



門前の駐車場には大型バスがいくつか並んでいました。修学旅行のシーズンでしょうか。



もう次々と生徒たちの行列です。



これは国宝の金堂。

聖徳太子のために造られた金銅釈迦三尊像(飛鳥時代)、その左右には金銅薬師如来座像(飛鳥時代)と金銅阿弥陀如来座像(鎌倉時代)、それを守護するように樟で造られたわが国最古の四天王像(白鳳時代)が、邪鬼の背に立っています。

内部の壁画は昭和24年の解体修理中の火事で焼損したのですが、それ以前に画家の模写が残っていてそれからの絵画にて復元されています。6号壁・阿弥陀浄土図、阿弥陀三尊(阿弥陀、観音、勢至)が特に有名ですばらしい。

でも、修学旅行生徒はガイドの説明にも上の空で、ちらりと視線を投げかける子は半分もいないくらい。ほとんどはどんどんと進んでいきました。



飛鳥時代に建てられた五重塔です。日本最古。耐震にも非常に優れた構造になっていたようです。

避雷針がなかった時代、落雷による火事を避けることができたのは奇跡的です。

生徒は、塔北面の入口の中にある釈尊の入滅(涅槃)に、長い行列をつくって見学を待っていました。



コメント (2)
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