(インド、ヴァイシャーリーの仏教遺跡にて)
今年は良い年になりますように
この1年も きばっていきましょう
2012年 元旦
エピソード:
”ヴァイシャーリーに到着した釈尊は、都市の喧噪を避けて王城の西北近郊のマンゴー園に止住した。そこは偶然にも遊女アンバパーリーのマンゴー園であった。
釈尊の来訪をいち早く知ったアンバパーリーは身なりを整え、乗り物を仕立て自らのマンゴー園におもむき釈尊の教えを聴聞した。そして、仏教教団にこのマンゴー園を寄進し、釈尊と同行する修行僧たちを食事に招待した。(中略)
身分の高低ではなく先約を重んじた釈尊はアンバパーリーの屋敷におもむき、夜を徹して用意された馳走でもてなされた。(中略)
功徳を積んだアンバパーリーは釈尊から三帰(三宝すなわち仏法僧に帰依すること)、五戒(在家の守るべき五種の禁戒)の教えを受け、優婆夷(うばい)、つまり女性の在家信者となった。(中略)
コルファの遺跡
遺跡内には、石柱の高さ14.6メートル、基部の直径1.28メートル、上部の直径1.14メートル、柱頭に獅子が置かれたアショ-カ王柱と、その前にアーナンダ・ストゥーパと呼ばれる、紀元前三世紀のマウリア朝時代に建立された高さ4.6メートル、直径20メートルのストゥーパが遺れている。”
引用:「ブッダの旅」丸山勇、岩波新書1072、pp.157-161