朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

『MOOC の拡大:教育の変容を促す大きな流れ』

2014-03-02 | もろもろの事
すこし、わかりにくいタイトルかもしれません。

日本学術会議が主催するシンポジウムに参加する機会がありました。



東京メトロ地下鉄「千代田線」乃木坂駅出口5番を出たところの風景です。向かいは青山墓地で、道路が広くて交通量が多くないのでしょうか、両側に多くのタクシーがとまっています、休憩しているのでしょう。



大変モダンな建物である「国立新美術館」の隣にある、



日本学術会議のビルに初めて入りました。

この地区は、かつて、東大生産技術研究所があった場所です。米軍新聞のスターズ・アンド・ストライプ社などの米軍施設もありました。文部科学省がこの一帯を再開発して、新美術館や政策研究大学院などを建設しました。



掲題のシンポジウムのメインテーマ、米国MOOC事例についてスタンフォード大学Mitchell STEVENS准教授の講演がありました。

主に、Courceraとスタンフォード大学の関わりを述べました。利用者は米国だけでなく、途上国、アジア、アフリカ、欧州に広がっていて、人気のある授業は数十万人という登録があるそうです。受講だけならば、「無料」。

勉学意欲のある受講生にとって、特に、途上国の人々にとっては夢の様なシステムです。

日本にも、同様な活動が始まっています。その代表例として、「JMOOC」の報告がありました。

”JMOOC の創設と今後の活動”(招待講演)
白井克彦(日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)・理事長、放送大学学園・理事長)



そのスライドで、大学経営の視点からは、
#3 少子化、18歳人口

保護者の視点からは、
#6 授業料
 ・・・米国MOOCの場合も、大学授業料の学生負担(卒業時点で1000万円程度の進学ローン残高を負担)、州立コミュニティ大学(短大)への税金負担軽減がおおきな動機になっているとのことです。

授業実践の視点からは、
#10 ICT活用 反転授業(ビデオ教材で予習し、教室ではQA、ドリル中心の少数対面授業)

に注目しました。

パネル討論も興味深い意見が論じられました。

会場には、Wi-Fiの設備は準備されていませんでした。「情報学」のシンポジウムなのに、嗚呼。
もっとオープンに公開して、議論を広めるには、講演をストリーミングビデオで公開して、オンラインでTwitterやFacebookでコメント、質問を許容すれば、もっと啓蒙が進んだのに残念と感じました。
コメント
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