国内の話題に戻ります。11月30日にIEEEという国際学会組織のシニアグループの会合があったので参加しました。
雷被害を防ぐため色々な製品を製造している企業(音羽電気工業)を紹介者のお世話で見学することができました。大阪府尼崎駅の近くに研究センターがあります。
これはグループの旗。
まずは、この分野の専門家の講演を拝聴しました。
この方は川崎善一郎 先生 (大阪大学名誉教授)です。大阪大学大学院を修了して、名古屋大学に転籍し、雷の研究者になってから数十年のベテラン研究者です。最近阪大で定年となったためマレーシアで起業されました。雷の被害を防ぐため雷検知レーダー製品の会社だそうです。
講演のあとに、実験室を見学しました。超高電圧の電気発生装置があり、避雷針に落雷する実験などを見学しました。
残念ながら、企業秘密の機器もあるとのことで撮影禁止でした。
実験室を一巡して、一般展示室にきました。ここは撮影OK。
この会社では毎年、雷写真のコンテストを主催しています。1等賞金はなんと、100万円です。 たしかに迫力があります。
私の友人の写真、銅賞、しっかり掲示されていました。
銅賞ですが、オレンジ色の夕焼けの九州の海に突然、垂直に落ちる雷を捉えたことは見事だと感心しました。
避雷針の切っ先にも各種の製品があります。
講演会で、質問しました。
「避雷針」とはいうが、実際は雷電流を誘致しているので「誘雷針」ではありませんか?
講師の回答は、そうですね。でも明治の物理学者が翻訳した日本語でしょう、例えば寺田寅彦の訳とか。
雷害予防の各種製品が展示してあります。
電灯線や電話線(最近の光ケーブルでは問題なし)で、条件によっては大きな被害が発生します。落雷自体の大電流の被害よりは、大電流が流れると周辺の電線に誘導電流が発生して、それも大きなエネルギーを与えられているので、パソコン、テレビなどに被害を及ぼします。
この会社の製品には、電気や電話の引き込む大小の会社だけでなく、一般家庭のPC、テレビ、モデム、チューナーなどに被害を与えることがあります。
本棚には雷の専門書がズラリと並んでいます。友人の横山茂さんの「配電線の雷害対策」もありました。彼は、最近もTVで雷害へのコメントをしたと同級生MLに流れていましたが、出張中で見ていません。
**
技術展示ではないですが、古代中世で恐れらた雷、すなわち神、雷神になりました。
著名は雷神図よりも、奈良にとどまることが大切です(・・NHK朝ドラ)
雷に関係するものならば、お菓子も収集して展示してありました。
これは、何かな?
プラズマボールというデモ装置です。
人の指を近づければ、ボールの中にプラズマの光が出現します(人には安全です)。原理的には、オーロラのミニチュア版ですね。