脳波で飛行機を操縦!? 科学は「思考制御」の時代に突入
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アメリカのPuzzle box社が開発した、脳波で操作するヘリコプター「Puzzle box Orbit」の日本向け販売が始まっている。
この製品の最大の特徴は、ラジコンのような手元で操作するコントローラーを使わず、脳波で操縦することだ。操縦者が頭に装着するヘッドセットが、脳波を検知し、スマートフォンやタブレットに脳波を送信。専用のアプリで脳波を操作命令に変換し、赤外線で操作するという仕組みだ。
また、ミュンヘン工科大学でも、思考で航空機を制御する研究が進められている。
この研究は、EUが同大学に資金提供して進めている、思考制御型航空機計画「Brain flight」プロジェクトの一環である。プロジェクトは、より多くの人が操縦できる飛行機の開発を長期目標としている。現在は実験段階で、脳波を実際に飛ばすことはまだまだ先になるというが、実現したあかつきには、パイロットの仕事量が削減され、人為ミスが原因の航空機事故を減らすことができると期待されている。
2014年版の交通安全白書によると、日本の自動車分野では、13年連続で交通死亡事故が減少。白書は、危険運転の厳罰化やシートベルトの装着率の上昇を、死亡事故減少の要因に挙げるが、自動ブレーキシステムなどの安全装置の技術革新も貢献しているだろう。航空機の分野においても、思考制御技術などの安全性を高める方向で研究が進められることは注目すべきことではないか。
自動車分野などにおける自動制御の技術向上のみならず、今後は、思考制御技術が向上し、安全面へのさらなる貢献が期待される。1982年に公開された映画「ファイヤーフォックス」では、パイロットが思考するだけで、ミサイルや火器管制が使える戦闘機が登場したが、研究が進めば、近い将来、このような技術が実現するかもしれない。
もちろん、こうした「思考制御技術」が、戦争や紛争を最大の目的とするのでなく、世界の平和と繁栄のために発展していくことを願いたい。(冨)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『トーマス・エジソンの未来科学リーディング』 大川隆法著
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