行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

”郵便認証司”ってご存じですか?(シリーズ第9回)

2007-12-04 14:15:31 | 行政書士のお仕事

 昨日、久しぶりに内容証明郵便を送付しました。郵便局が民営化されてはじめてです。その送付した内容証明控えの1通の証明欄に郵便局のスタンプと共に、”郵便認証司”なるスタンプが押されていました。

 弁護士さんや司法書士さん、一部同業の方々、特に遺言・相続や離婚カウンセリングなどされている方々は、きっと既にご存じの事なのでしょうが・・・。あまり、内容証明郵便を使うことのない私にとっては、はじめて見聞きする職種なのです。

 ん~、”郵便認証司”ってなんだろう??? 郵便局は隣ですから「すみませ~ん」と、聞きに行ってもよいのですが、まあネットで調べてみることにしました。その検索結果によると、以下のような国家資格者らしいのです。

 内容証明や特別送達郵便物(訴状などの送付物)の認証は、それぞれ法律によって公務員のみに限られていたのだそうですが、今年2007年10月1日民営化したことにより郵便事業が民間事業になってしまったのでした。そこで、公務員でも無い民間会社の社員に内容証明や特別送達郵便物の認証をさせる訳にゆかなくなり、”郵便認証司”という国家資格を新たに設けることになったようです。

 また、この”郵便認証司”は、日本郵便の正社員であるにもかかわらず、この資格所持者は、実質的な国家公務員とみなされるのだそうです。しかし、郵便認証司は、特に試験などは実施されず、認証事務に関し必要な知識及び能力を有する者が、日本郵便の推薦(郵便局長など)に基づいて総務大臣によって任命されるのだそうです。つまり、民間会社に在籍して、上司によって推薦される”みなし公務員”という事になるのです。何か妙な話です。

 みなし公務員ですから、収賄贈賄の対象になるという事なのでしょうか?まあ、郵便認証司を買収しようとなんて輩は、どこかの事務次官ではないのですから、あまりいないのでしょうね(^_-)。

コメント (6)
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