日中マグロ戦争とは物騒な表現ですが、
なにも銃器で火花を散らしている訳ではありません。
恒例のお正月、築地市場の生本マグロ初競りでのお話しです。
もともと初ものですから、ご祝儀相場となる初競りでは、
通常相場の2~3倍の値段が付くのですが・・・。
それでも1kg当たり2~3万円の初競り相場が長年続いていました。
ところが、3年前の2009年あたり頃から
香港の業者と、あの有名寿司店の銀座九兵衛とが組んで、
採算を度外視した破格の値段で落札するようになってから、
異常な高値での落札競争が始まったのでした。
こうして、事実上の生本マグロの日中初競り戦争が始まったという訳です。
そして今年は、ななな~んと5,649万円もの値段に
釣り上がったマグロを、回転寿司チェーンの「すし三昧」が
競り勝って、日本側の勝利に終わったという訳です。
まあ、どうせTVのニュースで紹介されたならば、
広告宣伝費と考えれば、案外安いのかもしれませんね。
それにしても、中国旋風は凄まじいです!
もっとも、25年ほど前の日本も世界中で、
ビルやら美術品やら、はたまたカジノまでも派手に買い占めていました。
まあ、欧米人から見たら、日本の次は今度は中国か・・・、と
言っているかもしれません。
ちなみに1997年当時の私、実はスペイン畜養マグロプロジェクトの
スペイン現地法人の総責任者でして、
空飛ぶマグロ(飛行機で)を日本にせっせと送っていました(^_-)。