行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

実際の海外進出のリスクは、想像以上に大きい!

2012-10-05 09:26:57 | 国際・政治

 昨今の中国事情で、チャイナリスクなとど

 分かったような事を平然と言う似非コンサルが多くいるが、

 私に言わせれば、もともと中国のような独裁国家は、

 政治的に問題のある国として分類され、

 投資は慎重に行うべき国なのである。

 そもそも、民主主義が定着していない国はハイリスク国家なのである。

 そうゆう意味では、西ヨーロッパ諸国、アメリカ、カナダ、

 オーストラリア、ニュージーランド、そして日本などが、

 ローリスク国家として分類されるのである。

 ところが、これらに国々の労働コストは、断然に高いのである。

 また、次に続くのが、シンガポール、台湾、タイ、韓国、ブラジル、

 インド、マレーシア、メキシコ、インドネシア、ベトナム、などの新興国である。

 従って、そもそも中国という国は、

 ロシアよりも投資リスクの高い国だったのである。

 香港も、中国に返還されてからは、一国二制度という玉虫色の

 不安定政治体制で、かろうじて誤魔化してはいるが、

 本質的には、ハイリスク圏に組み込まれた地域とみなすべきでなのある。

 他にも、イスラム圏諸国やアフリカ諸国があるが、概ねハイリスク国家

 と分類され、世界を見渡すと、投資適格となる国家は圧倒的に少なく、

 ハイリスク国家ばかりなのが現実である。

 経団連のお馬鹿老人達などは、エネルギー価格や法人税が高いと

 日本の製造業がどんどん海外に逃げると盛んに言っていたが、

 私は行けるものなら行けば良い、でも、万一何かあっても知りませんよ!

 と警告し続けていた。

 それが、残念ながら的中してしまったようだ。

 尤も、採算性を重視しなければならない企業は、

 海外進出するしか道が無いのも残念ながら現実なのである。

 だからこそ、中小零細企業の海外進出は慎重に行わなければないのである。

 どこかの、知ったかぶりの似非コンサル連中の口車に乗って、

 海外進出をしてしまった企業の方々、本当にお気の毒としか言いようがない。

 ところで、海外進出では圧倒的な実績とノウハウを持っている

 日本企業があるのをご存じであろうか?

 人工調味料の「味の素」と、ファスナーの「YKK吉田工業」なのである。

 この二社は、古くから世界中に拠点を持っており、そのノウハウは

 西ヨーロッパ系企業に匹敵するものと言えよう。

 但し、どちらの企業も現地国で、巨額な投資をする必要はなく、

 いつでも逃げ去ったり、立ち去ったりする事が出来る体制にある

 ことも強みな業種と言えよう。

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コメント
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