行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

日本企業のベトナムシフトが本格化?

2011-07-05 09:07:51 | 国際・政治

 日本にとって、もはや中国抜きでは、産業活動や経済活動、そして人的資源等々、多くの面で、既に成り立たなくなっているのは確かに事実であろう。

 しかしながら、尖閣列島周辺ばかりでなく南シナ海でも領土領海の拡張を主張し始めた昨今の中国政府の強硬なスタンスに対して、日本企業の海外戦略は思ったよりも早く中国一辺倒ではいけないという戦略変更行動に出始めたようだ!

 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110703/biz11070317110006-n1.htm

 かといって、日本の10倍にも及ぶ世界最大の市場を無視する事は直ぐには出来ないことは誰でも分かっている。しかし、これ以上の深入りも出来ない! そう思い始めた企業が、可成りの数に及んでいる事は間違いなさそうである。

 また、日本やドイツから受けたばかりの新幹線の基幹技術を元にして、米国で特許申請しようと目論むなど中国側の盗用体質は、日本などの先端技術を持つ企業群にとって、中国に先端技術の提供することは末恐ろしい! という企業マインドを決定的に植え付けたようだ。

 そんな、世界の先端技術を持つ企業群に、中国がこれから本当の自前の技術で対抗できるような世界一の産業国家、或いは経済国家となれるかどうかは、この21世紀前半が試金石となりそうである。

 中国には無理!と、懐疑的に思う方々もいるかもしれないが、何せ日本の10倍以上の人材数がいる巨大国家である。確率的に考えればあらゆる産業分野で、世界トップレベルの自前の技術力を得る技術者が誕生する可能性はやはり排除できないのである。

 しかし、一方では急速に経済発展を遂げた中国では、

 急速な高齢化で産業も衰退するという見方も確かにあるのである。

 「昔々、日本という産業立国がありました」とういう結末になるのか、或いは、

 張り子の虎で終わるのか、今後の中国の動向次第で

 世界の歴史そのものが大きく変って行くことだけは間違いなさそうだ。

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