前回のブログ記事にて、先進7カ国の国民1人あたりの国内総生産額当てクイズをしてみて、実は大変驚いたのですが、ご覧のように我が日本は図抜けてのビリです。イタリアにもお付き合い頂くと、実質国民1人当たりのGDPが4万ドル以上ある国は、5カ国であることがわかります。つまり、実質はG5なのがよく分かります。
1位 45,793ドル (国名 : アメリカ )
2位 44,718ドル (国名 : 英国 )
3位 41,528ドル (国名 : フランス )
4位 40,194ドル (国名 : カナダ )
5位 40,063ドル (国名 : ドイツ )
6位 36,616ドル (国名 : イタリア )
7位 34,246ドル (国名 : 日本 ) 出典:世界銀行
G7に入ってはいませんが、その他のヨーロッパ諸国であるスイス、ベルギー、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ルクセンブルグなども、おそらく1人当たりのGDPは4万ドル以上なのでしょうね。
ところが、その一方で我が日本では、世界的な企業が多く現存し、高収益法人数や年収2千万以上の高額個人所得者数が、実はどんどん増えています。そして、少なくとも昨年までは、これらの世界的日本企業では、史上最高益を記録し続けていた企業が目白押しでした。
つまり、日本ではバブル崩壊後、リストラや賃金抑制の名の下に、企業や高額所得者が優遇された一方で、国民一人一人は、逆に貧しくなった者が多いということを、これらの数字が如実に、そして、実に正直にあらわしています。
過去に於いては、日本は1人当たりGDPでは、少なくともイタリアやカナダより遙かに上だった筈です。それが気が付いたらG7の中に居るのも恥ずかしい程、日本国民は年々貧しくなっていたのでした。これは、経済ではありません、政治の責任、政治の貧困の結果です。つまり明らかに政府や政治のミス、国の舵取りでの大きな失策と言えそうです。
隣のオジさんが、アジア・アフリカの本当に優秀な人材は、日本を通り越して欧米諸国へ行ってしまうんですよ!と心配していました。確かに、この数字を見る限り、”なるほど”と納得してしまうのです。
国破れて山河あり、国民窮して世界企業有り!こんな皮肉めいたフレーズを誰かが言ったような気がします。情けない話ですが、それを思い出して、思わず座布団を1枚あげたくなってしまいました。