行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

日本行政書士会連合会 新会長へお願いしたいこと!(番外編)

2009-06-16 01:09:54 | 行政書士のお仕事

 今週の木曜日6月18日には、日本行政書士会連合会の会長選挙があるのだそうです。それも現時点で5人もの会長候補が立候補しているだそうですが、99%以上の会員はそんな事さえも知らないのです。それは当然の事で、全国に約4万人いる行政書士のうち、僅か200人足らずの代議員によって会長が選出されるからです。

 つまり、会員200人のうち、1人しか連合会の会長選挙に代議員として参加できない訳ですから、誰が立候補しているかさえも判らないし、話題にも上らないのです。この様に、殆どの会員がこの選挙があることさえも知らされていないような、会員の声が全くといっていいほど反映されない日本行政書士会連合会という、その存在を法律が定めた団体組織の選挙なのです。

 しかしながら、そうはいっても我々が所属する都道府県単位会の頂点に立つ組織である以上、この場を借りて僅かばかりの要望を述べてみようと思います。

 行政書士会は、他士業、特に弁護士会や司法書士会などと比べて社会貢献活動が極端に少ないように思えます。
 
 従来のように市町村などの庁舎内での相談会で、座して待つマンネリ化した受け身の相談活動だけで本当に良いのでしょうか。例えば、昨今都市・地方に関係無く、全国津津浦々に急増している一人暮らしや、介護・介助が必要になった高齢者の方々宅への訪問を通じての、行政手続の無料代行活動や無料相談活動を行うなど、むしろ行政書士こそが行うべき活動が山ほどあるではないかと思うのです。そして、こういった外に向かった社会貢献や奉仕活動を連合会自らが率先して実行して頂きたいものです。
 
 今日までの行政書士会は、国民から信頼される社会貢献活動や支持を得られる社会奉仕活動に於いては、決して積極的であったとは思えません。どちらかと云えば、会員自身の権益確保のための活動に終始し、政治や行政側にスリ寄り過ぎることが多かったように思えるのです。
 ADR認可、成年後見制度への参入と、いくら声高らかに叫んだとしても、国民から自然と沸き上がる我々行政書士への要望や支持がなければ、絵に描いた餅で終わってしまうのではないかと思うのです。
 
 昨今の難関試験を突破して、行政書士として参入して来た若い世代の方々の為にも、この行政書士という仕事に大きな誇りと希望が持てるように、連合会をはじめ各単位会が地道な社会貢献活動を積み重ねて行く事こそが、結果として我々行政書士の社会的な地位を確固たるものにしてゆくべき確かな道筋ではないかと思うのです。
 
 今までの連合会や都道府県の単位会の活動では、職域確保ばかりに力が入り過ぎて、私のような同業者から見ても、自分たちの権益ばかりを主張する組織という印象を受けることが多かったように思われます。おそらく第三者や他士業から見てもそのように見えたのではないのでしょうか。
 
 今後は、多くの国民からの声として、”日頃から立派な活動をしている行政書士さんに依頼したい!”と心から思って頂けるような組織作りに方向転換し、国民より真に信頼される組織へ変貌する為にご尽力頂けるような方に、連合会会長に就任して頂きたいと思う次第です。

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