昨年の12月21日に三菱商事の金属資源トレーディング部門が
シンガポールに本社を移転させるというニュースがあった。
総合商社の主力部門の一つがシンガポールへ移転させ、
しかも主力部門の本社機能を海外移転するのは初めてだ。
http://toyokeizai.net/articles/-/12270
表面上は、日本の法人税の実効税率は約40%だが、
シンガポールでは17%(条件が合えば5~10%)と大幅に低いことが、
コスト面で有利になることが移転の動機になったと言われてはいるが、
それは本当だろうか?
税金が安いだけであれば、タックスベブンで安全な国や地域は
オランダ、リヒテンシュタインなどヨーロッパを含めていくらでもある。
金属資源トレーディング部門というところが、なんとなく嫌~な感じがする。
金属と資源を大量に消費する出来事と言えば、一般的には戦争である。
流石に、敵や味方に関係なく商売するつもりはなかろうが、
やはりこの時期だけに、大変気になる動きである。