行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

秘密?のレストラン

2007-07-08 01:13:54 | 日記・エッセイ・コラム

 私事で誠に恐縮ですが、7月6日は17回目の結婚記念日でした。翌日7月7日の七夕に区役所に婚姻届を出したのですが、やはり記念日は式を挙げた7月6日です。

 結婚式は、都内のある某フレンチレストランで行いました。そしてカミさんとは毎年記念日前後の週末に必ず訪れています。そして、今年もそのレストランを訪れ、素晴らしい食事とサービスを満喫したのでした。

 結婚当初、25年が目標だったのですが・・・。25年なんて、本当にず~とず~と先の未来の事、とばかり思っていたのですが・・・。あと僅か8年後ですから、本当に時の早さをお互い痛感しています。

 このレストランですが、都内でもかなり高い部類かもしれません。というか、私達DINKS(Double Income No Kids)ならぬPINKS(Poor Income No Kids)な夫婦にとって、年に1度の贅沢三昧かもしれません。しかし、それだけの十二分な価値のある食事とサービスを満喫できるレストランです。おそらく、知っている方は少ないと思います。また、お店やオーナーもそれを望んでいないようなので、敢えて名前は内緒にさせて下さい。

 さすがに、1990年から今年2007年まで、連続して定点観測をしていると面白いことが分かってきます。

 1992年頃までは、このお店はかなり繁盛してしました。当初は、外務省の黒塗りの車や外交官ナンバーの車が毎晩沢山止まっていた程の店でした。その後、徐々に景気の後退に伴って客足が減り、拓銀や山一証券の破綻があった97年以降は、極端に客が減りました。

 それに伴い、経営も苦しくなったのでしょうか、オーナーも変わりました。私たちが行った何度かは、貸し切り状態のこともありました。幸い、今のオーナーは資産家のようで、この素晴らしいレストランが無くなるのはあまりにも勿体ないと、ご自身のご趣味でこのレストランを買い取られたとのことで、私達ファンとしては本当に嬉しい限りです。

 今年は何組かの客が来ていました。それでも、オーナーのご趣味の店ですから、相変わらず商売っけは全然ありません。でも、私たちが知る限り、東京では最高のフレンチレストランに違いはありません。

 カミさんに嫌われないのならば、更に、少なくとも33年間は通いたいレストランです。てな、訳で、奥様!今後も宜しくお願いいたしますぅ~!

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地中海マグロは満月の夜がお好き?

2007-07-03 12:21:09 | 海外事情

 6月30日は、ブルームーンだったようだ。ブルームーンとは、通常1ヶ月に1回しか起こらない満月が、2回起こる現象で、2~3年に1度しか起きないらしい。珍しいことから、幸運を呼ぶという人もいるし、災いをもたらすという人もいるのだが・・・。

 10年前の7月下旬のある日、それがブルームーンだったかどうかは定かではないのだが、少なくとも、私にとってはその年の7月末の満月は甚だ幸運であったようだ。

 私は、その年の7月に、勤め先のスペインマグロの畜養を事業とする会社の現地総責任者として、現地に着任したばかりであった。人員を雇用し、餌も多少備蓄して、あとは定置網にマグロが大量に入るのを待つばかりであった。既に50本ほどのマグロを生け簀に追い込んではいたのだが・・・。しかし、この数字では到底採算に合う筈もなかった。

 やはり、会社は倒産かな? 内心そう思っていたところだった。私は、マグロが定置網に入った日付5年間分をデータとしてパソコンに入力していて、シミュレーション計算はしていたのだったが・・・。しかし、昨年、一昨年の実際の的中率は、あまり芳しくなかったのである。

 その夜、いつものように、スペイン人女性と結婚していて、この町に住んでいる日本人技術責任者で、私の右腕でもあったOと、バルで一杯やっていた。確か土曜の夜であった。

 「中村さん。会社どうなるんでしょうね。このまんま、マグロ入らないと・・・」と、いつもは現地スペイン人相手に威張っているOが不安そうに聞いてきたのでした。

 「それなんだけどね、パソコンのシュミレーションによると明日800本以上入るとの予想が出ているんだよ。それに、今日は綺麗な満月だし、風もレバンテ(地中海の東風)だし、ここの言い伝えでは、マグロが入るんだろう?」

 「ええ、まあそうなんですけど・・・」と、相変わらず不安げなO。

 「船頭のヴィセンテやここの町の漁師達みんなの長年の経験上の話なんだからさ。それに、パソコン予想でも、明日はグラフは急カーブ描いていて、800本~1000本入るって出ているし・・・」

 「ええ・・・。でも、満月でレバンテ(東風)でも、入らない時も結構あったし・・・」と、相変わらず不安げなO。

 「でも、さあ、よく考えてみなよ!ほんの数ヶ月前までは、このプロジェクトもお終いだと思っていたじゃないか!だいだい、ここまで来れたのが奇跡だぜ!俺たち多分ついている筈から、マグロもバ~ンって入っちゃうよ!それに今夜はこんなに綺麗な満月じゃないか。こんな綺麗な満月なんだからさ、マグロも見とれて、定置網に入っちまうさ!」

 「ちげえねえ、中村さんの云うとおりかもしれねえ。じゃあ、もう一杯ビール飲んでいっすかね。」

 「あ~、明日は日曜だし、餌撒きは船長達に任せて、少しは休もうやあ!」

 てな訳で、ぐっすり眠っていた日曜日の朝なのに、朝っぱらから自宅電話と携帯電話がじゃんじゃん鳴った。あまりうるさいので出てみると、案の定、Oからで、「大変です!中村さん!」その一言で、一瞬で完全に目が覚めてしまった。それは、もし、事故であったら一大事だからだ。

 「さっきから、何度も何度も電話してるんですけど、定置網に凄っい数のマグロが入っているんです!」

 「えぇ! すっごいって?どのくらい?」

 「見張りの連中によると、1000本近いって!」

 「な・・なに!1000本!」と、絶句状態の私。

 やはり、マグロ達はあの素敵な満月に惚れたのかな?と、カミさんに言ってみたら、「まさか!」と、一蹴されたスペイン、アンダルシアでの忘れがたい何とも爽やかな日曜の朝でありました。

コメント (7)
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