川崎市の教育委員会が、改憲阻止の全国大会を後援することが報じられた。
同大会は、共産党テーゼと軌を一にする分科会があるとともに、悪名高き東京新聞の望月衣塑子記者の講演も予定されており、極めて政治色の濃いというよりも形を変えた共産党大会の感さえある。文科省のHPによると、教育委員会は政治色の払拭と教育行政の永続性維持(首長の一次的かつ強引な改革阻止)を目的に設立されており、首長の監督を受けない代わりに政治的中立が厳しく求められている。にも拘らずこのような大会を川崎市教育委員会が後援することは許されるのだろうか。教育委員会に関していえば、教員採用への関与、南京歴史博物館研修ツワーの企画、偏向教科書の採択、学力調査に対する取り組み、いじめ問題対策、学校給食問題等々、芳しくない報道のオンパレードである。文科省HPに記載されている平成25年の資料では教育長及び委員に少なからぬ教職経験者が含まれていることから、教育委員会は左傾教育の温床と共産党員の隠れ蓑と化しているのではないだろうかとも邪推できる。この様な実情を眺めれば、教育委員会は教育行政に存在する既得権にしがみつく病巣であり、本当に必要なのだろうか。かって伏魔殿化した教育委員会を改革するために、教育長に将棋の米永邦夫九段を起用した東京都、クソ呼ばわりした橋下徹大阪府知事等々が挑戦したものの、その体質を根本的に変えることはできなかった。
政治と教育を分離するために時の権力者の監督を受けないとした教育委員会設立の趣旨は正論である故にこそ、その機構を直ちに改めることは困難であろうが、事務局員を含めた構成員の信条・身上を調査して、不適格者を排除することから始めて貰いたいものである。それも、早急に!