一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ゆるいと困るもの

2011-02-07 | よしなしごと

ひこにゃん以降町おこしにゆるキャラが流行だが、茨城県のは




ハッスルこうもん

最初テレビで音だけ聞いたときに、一瞬どきっとしたのだが、
(お試しあれ)









実物はこれ



ハッスル黄門


手にバラ持ってるし・・・



公式サイトによると、バラは県の花なんだとか。

狙っているように思うのは俺だけだろうか・・・?



閑話休題



黄門様といえば、超長寿番組になったドラマの「水戸黄門」。


毎回冒頭に悪代官の圧制に苦しむ庶民や商家が出てきて、見るに見かねた助さんや格さんがご老公に登場願おうとすると、大抵ご老公は 「しばらく様子を見ましょう」と言う。
ところがそうしているうちに犠牲者が出てしまい、もはや見過ごせないとなったご老公が印籠を出して一件落着、というのが定番のパターン。


でも、よく考えてみると、悪代官は徳川幕府の行政機構の一員なわけで、「先の副将軍」としてはそもそも一定の管理監督責任があるはず(各藩の治下にあるとしても「先の副将軍」のご威光があるわけで)。
悪代官を懲らしめて庶民に感謝されて呵呵大笑している場合ではない。


どうもわれわれは「悪人退治」にカタルシスを感じるところがあって、他のことを忘れてしまう癖があるようだ。

たとえば今回の郵便不正事件の関する検察不正でも、村木元局長は刑事被告人としては無実の罪に問われたのは気の毒だが、部下の係長は不正を行なったことについての行政官としての管理責任は問われず「悲劇のヒロイン」として復職している。これが実行した係長(だけ)が逮捕されていれば上司も戒告なり減給なりの懲戒を受けるのが普通なのではないでしょうか。

さらにご老公の「しばらく様子を見ましょう」についても、現在であれば、被害の発生が予見される状況で回避する措置を取らなかったことについて、少なくとも印籠が効果がある=結果を回避する権限はあったわけで、JR西日本の福知山線の事故で元社長同様業務上過失責任が問われる可能性はあるのではないか。

いやいや「元」の副将軍なんだから職務上の義務はないという反論もあるかもしれない。
一線を退いた「大御所」が世のために働くというのも日本人ウケするのかもしれないが、時には武力行使をする連中を従えて「ご隠居」もないもんだと思うのだが。
それに、「相談役」や「名誉会長」の発言権が強い企業(富士通とか)はあまり健全とは思えないし。


いずれにせよ、コーモン様があまりユルいといいことはないように思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする