経済学者の著者が、福島原発事故を機に原発について公表された情報や専門家の著作をもとに調べ、分析したことをまとめたもの。
著者が事故当初からブログでアップしていたものを改めて再構成し、情報元を洗いなおしたものです。
文献に当たり、そのなかにある事実・推測・主張を峻別し、事実を整理し、推測を検証し、主張からはその本質を抜き出して、全体を再構成するところは、さすが研究者という感じです。
というよりも(自称)専門家も含めて原発について構成要素とそれぞれの機能およびそれらが機能して核反応を制御するのにどれくらいの物理量が必要になるのかをまとめた本がなかった(少なくとも私のような素人の目に付く程度の本はなかった)ということのほうが問題なのかもしれません。
脱原発議論が盛んになっていますが、そもそも原発というのはどういうものか、ということを改めて知るには格好の本だと思います。
特に原発だけでなく、使用済み核燃料の再処理のしくみも詳しく分析しているので、今後の議論にも参考になります。
PS
高速増殖炉の「高速」というのは減速材がないからウラン239の核分裂で発生する中性子が減速されずに高速で衝突するから「高速」なので、増殖が高速なわけではないというのは初めて知りました。
おそらく当事者は「高性能な処理施設」を想起させるネーミングをあえてつけてた(または誤解をただそうとしなかった)のではないかと思うのですが、一度信頼性に疑問をもたれると全てが裏目に出てしまう感じです。
著者が事故当初からブログでアップしていたものを改めて再構成し、情報元を洗いなおしたものです。
文献に当たり、そのなかにある事実・推測・主張を峻別し、事実を整理し、推測を検証し、主張からはその本質を抜き出して、全体を再構成するところは、さすが研究者という感じです。
というよりも(自称)専門家も含めて原発について構成要素とそれぞれの機能およびそれらが機能して核反応を制御するのにどれくらいの物理量が必要になるのかをまとめた本がなかった(少なくとも私のような素人の目に付く程度の本はなかった)ということのほうが問題なのかもしれません。
脱原発議論が盛んになっていますが、そもそも原発というのはどういうものか、ということを改めて知るには格好の本だと思います。
特に原発だけでなく、使用済み核燃料の再処理のしくみも詳しく分析しているので、今後の議論にも参考になります。
PS
高速増殖炉の「高速」というのは減速材がないからウラン239の核分裂で発生する中性子が減速されずに高速で衝突するから「高速」なので、増殖が高速なわけではないというのは初めて知りました。
おそらく当事者は「高性能な処理施設」を想起させるネーミングをあえてつけてた(または誤解をただそうとしなかった)のではないかと思うのですが、一度信頼性に疑問をもたれると全てが裏目に出てしまう感じです。
