今さら、という時期にやっと読んだ。
この手の本は、実際タイトルや著者の経歴で箔をつけているだけで、それがなければとりたててすごいことを言っているわけでないモノや、単なる後講釈本も多い(特に「マッ○ンゼー流の××」とか)中では、結構面白かった。
本書は、多くの人が「あいまいな楽観主義」に基づいて、新しいものを作り出すかわりに既存のものを作り直すことに従事して小さな成功を目指す-たとえば優秀な学生が弁護士や経営コンサルタントになろうとしたり、ベンチャーキャピタルが分散という名のゴミのようなポートフォリオを組むこと-を批判し、「知られざる真実」-賛成する人がほとんどいない、大切な真実-を探せ、それによって、競争を回避して独占を手にすることができると説く。
ではなぜ皆が「知られざる真実」を探さないかというと
① 幼いころから「漸進主義」-期待されたことを順番にやっていくのが大事-が身についている
② 主流に反したことをやって間違いたくない、という「リスク回避」
③ 現状への満足
④ 世界はフラット化しており、自分ひとりの力ではどうにもならない
という考えに毒されているという。
うーん、それを突き抜けるのが一番難しいんだけどね。
あと、一番面白かったのが、営業の重要性、実は「どう売るか」が一番大事であるとか、イーロン・マスクが天性の営業マンであるというあたり。
それから、序文は妙に長く、内容について予断をもってしまうので後回しにした方がいい。
日本ではピーター・ティールはそれほど知られていないので最初にアピールする意味合いもあったのかもしれないが、置くとしても「あとがき」の方がよかったと思う。
この手の本は、実際タイトルや著者の経歴で箔をつけているだけで、それがなければとりたててすごいことを言っているわけでないモノや、単なる後講釈本も多い(特に「マッ○ンゼー流の××」とか)中では、結構面白かった。
本書は、多くの人が「あいまいな楽観主義」に基づいて、新しいものを作り出すかわりに既存のものを作り直すことに従事して小さな成功を目指す-たとえば優秀な学生が弁護士や経営コンサルタントになろうとしたり、ベンチャーキャピタルが分散という名のゴミのようなポートフォリオを組むこと-を批判し、「知られざる真実」-賛成する人がほとんどいない、大切な真実-を探せ、それによって、競争を回避して独占を手にすることができると説く。
ではなぜ皆が「知られざる真実」を探さないかというと
① 幼いころから「漸進主義」-期待されたことを順番にやっていくのが大事-が身についている
② 主流に反したことをやって間違いたくない、という「リスク回避」
③ 現状への満足
④ 世界はフラット化しており、自分ひとりの力ではどうにもならない
という考えに毒されているという。
うーん、それを突き抜けるのが一番難しいんだけどね。
あと、一番面白かったのが、営業の重要性、実は「どう売るか」が一番大事であるとか、イーロン・マスクが天性の営業マンであるというあたり。
それから、序文は妙に長く、内容について予断をもってしまうので後回しにした方がいい。
日本ではピーター・ティールはそれほど知られていないので最初にアピールする意味合いもあったのかもしれないが、置くとしても「あとがき」の方がよかったと思う。