一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『漁港の肉子ちゃん』

2015-12-09 | 乱読日記
面白い。

『サラバ』の西加奈子の作品(こちらの方が古い)。

男にだまされ続けて北の港町に流れ着いて漁港の焼肉屋で働くことになった肉子ちゃんと娘を中心とした話。
設定と登場人物の造形、ストーリーの妙に加え、肉子ちゃんの出身の関西弁と地元の方言に大人びた主人公のつっこみが入り混じった語り口が見事。

それっぽいことを言えば「成長と救済の物語」なんだろうが、小説は楽しいと思わせる力の方が勝っているので、小難しいことを考えずに一気に読むのが正解。


PS
『サラバ』はついこの間読んだと思ってたら2月だったことに呆然とした師走も半ば。



コメント
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