『その女アレックス』の続編でカミーユ警部が主人公の3部作の3作目。
1作目の『悲しみのイレーヌ』でカミーユ警部の亡き妻の物語が語られているので、それ読むとより主人公への思い入れと行動の背後への理解が深くなると思うがそれがなくても楽しめる。
「楽しめる」というのは語弊があるくらい、本作では主人公は精神的にも組織的にも追いつめられて、さらに最後に著者お得意の読むのもつらいどんでん返しが待っているところも前作同様。
ただ、『その女アレックス』の方がインパクトは大きかった。
間に『天国でまた会おう』も含め、こういう作風の作家はなかなかいない。
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