1974年、サム・ペキンパー監督、ウォーレン・オーツ主演の映画 桐野夏生の『白蛇教異端審問』のなかのエッセイで取り上げられていて、この映画が」封切だったときサングラスをかけたウォーレン・オーツのポスター(これ↓)
を見たのを思い出して。
場末の男と女が人生の逆転をかけて一発勝負する映画なんですが、主人公男女の意見や考え方が短期的な好業績の可能性への挑戦対中期的かつ目に見える安定の対比になっていて、なんか企業経営をめぐる誰かと誰かの対立みたいだなと。
映画は、サム・ペキンパー監督で、しかも世の中が今よりも単純で、善悪・強弱がはっきりしていた時代だけあって、Political Correctnessに配慮をしない迫力があります。
余談ですが、白煙を上げながら走るオンボロ車を見ると、この頃は自動車の方が石油よりも希少価値が高かった時代だったなと感慨にふけったり、最後に主人公が乗って逃げるのがダットサン510(ブルーバード)だったりして、これは昔我が家にもあったし、日本車の海外輸出のさきがけの車だったことも懐かしく思い出されます。