一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「顧客志向の経営戦略」とか

2012-05-01 | あきなひ

 今週号の日経ビジネスからのメモ

視野狭窄に陥っていないかをもう一度考え直そうと自戒。


「顧客中心」と言い張る企業の“嘘”を教えよう 米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOインタビュー(前編)

顧客を中心に考えていると言い張る会社の行動を見て下さい。実際に何を言っているのか、何をしているのかを見れば、決して顧客中心でないことが分かるでしょう。メディアに対して最大の競合他社の名前を挙げる。これは競争相手中心であることの明らかな兆候です。もちろん、私はこれを間違いだと言っている訳ではない。会社によってはそれでもいいのです。

我々は市場シェアを自分たちで決めることはできないと常に思っています。最高の顧客経験を提供することに重点を置いてビジネスを展開するだけ。あとは顧客がアマゾンのシェアを決めます。アマゾンで買い物をするのか、それとも別のところでするのか。これは常に顧客が決めることです。  

しかし、新しい事業に進出する際には、私たちは経験が不足しています。その費用を顧客に払わせるようなことをしてはならない。初めて何かをするときには、必ず授業料を払わなければならないのです。未経験で分からないことがあるから我々は学習します。学習をしている間は投資期間です。うまくできるようになったら、投下資本利益が向上し、その投資は利益を生むものに化けます。

きれいごとなのか、本気で言っているのかわかりませんが傾聴すべきところは多いです(でも、日本に税金払えよ)。


 “問題児”に革新を託せ 日の丸電機再生への提言

これは『経営戦略を問い直す』の三品和弘神戸大学教授と元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏との対談

(成毛)
「iPhone」もソフトがいいんじゃなくてハードがいいから評価されていると見ています。iPhoneは、ファナックのNC(数値制御)工作機械であるロボドリルを使って切削して作っているのできれいなんですよ。
 
一般的にはこういう製品は、金型を使った射出成型で作っているでしょう。それではデザインで勝ち目はないんです。でも、日本企業の経営トップや幹部の多くは、削り出しで作った製品を手に取って自社の製品と比べてみても、どちらが美しいかを見分けられない。この経営者たちのセンスが問題だと思いますね。

(三品)
モノ作りを現場に任せきりにしているからですよ。現場に委ねたら、少しでも製品を軽量化したり薄くしたりと、分かりやすい目標に向かって努力する。その点は責められません。
・・・日本のメーカーは製品の加工方法以前に、どこを目指すんだということがずれちゃってる気がしますね。


(成毛)
あらゆる企業は勝ったから強いのであって、強かったから勝ったという証拠はあまりないでしょう。  

僕はマイクロソフトにいたが故に、そう思っています。勝ったから強いんですよ。うまくやったから勝ったとか、経営がよかったから勝った。そういうことではなくて、勝ったから経営もいいと評価される。  「これでうまくやってきたから勝つことができた」と自賛しているような会社は、どうかと思いますね。

「ベンチマーク」と言ってるような企業は結局ベンチウォーマーから脱することはできないのかもしれませんね。

 


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