今朝は日本振興銀行破綻が各紙一面。
違法行為はきちんと摘発するとして、何でこうなってしまったのか、
そもそものビジネスモデルが無理があったのか、
いやダークサイドに落ちて手っ取り早く稼ごうとしたのがいけなかったのか
を冷静に分析する価値はあると思います。
せっかくの「献体」なんですから、将来のために有効に使ってもらいたいものです。
また、執行の独走を止めることができなかったコーポレートガバナンスの限界、さらには金融庁(SESC検査)や東証の上場審査の限界についてもきちんと検証すべきだと思います。
そしてたまたま今日会社の新聞チラシにこんなものが
(赤枠-作成筆者-部分に注目)
この物件は、再開発の保留床(建築資金を捻出するためにデベロッパーなどに売却する部分)はゴールドクレストが一般分譲してます。
そして「権利住戸を特別販売」という再開発に一丁噛みして元の土地を持っていて賃貸に回そうとしていたのをもろもろの事情で吐き出すことになったのかな、などと思いつつ、翔和地所、どこかで見たよな、と記憶を手繰ると昨日こんな記事が
神田小川町の新築ビル、日本振興銀行が取得
(2010/09/09 日経不動産マーケット情報)
日本振興銀行(本社:千代田区)は2010年8月、千代田区神田小川町2丁目の店舗・事務所ビルを取得した。売り主は翔和建物(本社:千代田区)。2010年7月末に竣工したばかりの新築ビルで、2010年8月時点では空きビルの状態となっている。
代物弁済だとするとかなり末期的な感じですが、そこまでいかなくとも、日本振興銀行を主要な借入先にしていた会社(=通常の銀行の融資先より信用力の劣る会社)はこれからは厳しいことになりそうです。
世の中いろんなところでつながっているな、という話でした。